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「ねぇ、ロニー。もし、もしね…私たちの間に子供が生まれたら、あなたが見守ってくれる?」
ルチアのそんな言葉に、ロニーが驚いたようにして動きを止めるのが分かる。
かつて無邪気に微笑みながら「お兄ちゃんになりたいから、子供が生まれたら沢山遊ばせてほしい」と話してくれたロニー。今まで叶えてあげられずにいた夢だったが、ルチアは最近になって医者から妊娠の可能性がわずかにあるかもしれないと診断を受けていた。
それはデリックの功績でもあり、ルチアが妊娠に悩むようになってデリックは公爵家の力を使って周辺国からも色々と情報を集めてくれていた。今まではこの国の医療しか知らなかった医者たちも、近年ではありえないとされていた先進的な医療まで取り入れるようになったのだ。
「ほ、本当ですか…?本当に?」
今にも泣きだしそうな声色でそう告げてくるロニーに、にっこりと笑みを返して頷くルチア。
「いつでも…ずっとずっと待ちます。僕、応援していますから!!」
そうしてルチアはその日、ロニーの明るい笑顔に見送られる形で王宮を出るのだった。




