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第20話、王都キングダムウォールへ

こんにちは、アルスーン・レッドフィールドです。

俺達は…危険薬物を売り捌いていた元凶である…俺の父親のライがエルフ族の族長のユリウスさんによって捕えられて…王都キングダムウォールへ受け渡されたと聞いて…急いで王都キングダムウォールに馬車に乗って向かうところです。


「あの?クーデルさん?」

「はい…」

「王都キングダムウォールには…今から向かうとなると…馬車でどれくらいで到着するんですか?」

「うーん…皆さんで移動しますから…全員が到着する頃には一週間程かかりますね」

「長いな…」

「間所や橋も渡りますし…仕方ないかと思われます」


一週間は…さすがに長い。

その間に裁判を起こされると…ライ父さんに会う事自体が難しくなる可能性がある。

仕方ない…

俺は勇者の剣を抜いて…


「おい?勇者の剣!…」

「アルス様?…一体何を?」

《お呼びですか?我が主》

「ここに居る全員を王都キングダムウォールに空間転移魔法のゲートムーブで移動出来るか?」

《可能です》

「よし…じゃあ今すぐ行くぞ!」

《了解しました》

「ええー!?」

「という訳で…行きましょう王女様!」

「え?…ええ…」


「待って!」

「エレイナ?」

「ここに居る全員って…街に居る兵士達や騎士団のみんなに、クーデターを起こしたエルフ族も居るのよ?」

「そんなに一遍(いっぺん)に移動出来る魔力アルスに無いでしょ?」

「大丈夫!…僕、勇者だから!」

「はあ?」


~王都キングダムウォール~

「では確かに…」

「お願いします」

「我々のエルフ族の者達も含めて」

「……」


王都キングダムウォールのユリウスのエルフ族一行とライゼル村の人々一行と…罪人ライを王都キングダムウォールへ引き渡しの最中。

突然…引き渡しの近くの広間に魔方陣が現れる。

そこに…中間都市アルディアから空間転移魔法のゲートムーブを使って、アルス達全員が現れる。


《到着しました》

「ほら?着いたでしょ?」

「何がほらよ?…むちゃくちゃでしょ…こんなの?」

「諦めましょうエレイナ様」

「間違いなく王都キングダムウォールですね?」

「俺の…次に…な…?」

「ルークあんたそもそも空間転移魔法のゲートムーブ使えないでしょうが!」

「まあまあ…」

「アルスお兄ちゃんすごーい!」

「相変わらずの魔法だね?坊や?」


どうやら無事に到着出来たみたいだな。

勇者の剣と俺の勇者の力を合わせた絶大な魔力を使っての空間転移魔法のゲートムーブ。

上手く行ったみたいだ…ぶっつけ本番だったけどね。

ほぼ…というか…全員連れてこれたみたいだな。


「エレイナ?…クーデルまで?…一体どうやって?」

「ユイナも居るのか?」

「まあまあ…アルスも居るのね?」

「パパ、アルス君が来た!」

「見れば分かるが…」

「おやおや?…凄い魔法だね?」

「ほう…中間都市アルディアから空間転移魔法のゲートムーブを使ったか?」

「ほほう…ずいぶん大勢で来たのう?」

「ほぼ…全員を?…一体どうやって?」


「あ!あれは勇者の剣!?」

「彼が…新たな勇者かね?」

「どうやらそうらしいねぇ」


あれが…100年以来の新たな勇者か。

幼い子供!?…情報通りにまだ子供か。

あんなに幼いのに…あれ程の魔力と魔法を使うとは。


「アルス!」

「え?…ラルク伯父さん!」

「お前…どうやって?」

「アルスくーん!…」

「レーナ姉さん?」

「アルス…」

「マリア母さん」

「アルスや」

「ソニア婆ちゃん」


するとレイナちゃんが好奇心いっぱいに俺と俺の家族に近寄って来る。


「アルスお兄ちゃん?…その人だぁれ?」

「レイナちゃん…僕の家族だよ?」

「アルスお兄ちゃんの家族?」

「そうだよ…」

「私…レイナ」


可愛らしくお辞儀をしながら…挨拶をするレイナちゃん。

ぎこちないところもまた可愛い。


「おやまあ可愛らしいお嬢ちゃんだね?」

「可愛い!」

「獣人族の女の子か?」

「まあまあ…」


どうやら受け入れてくれたみたいだな。

まあ…レイナちゃんは可愛いから…大丈夫だな。

そこへ…


「ほう?…この者達がアルス君の家族かね?」

「坊や?の家族ねぇ…」


ゼインさんとレイアさんが割って入って来た。


「レイナちゃんを嫁に貰ってくれたし…ワシは文句無いぞ?」

「アルス君…またお嫁さん貰ったの?」

「アルス…お前…また…」

「おやおや」

「まあまあ…」


言っちゃた…まあ、どのみち分かる事だしな。

ラルク伯父さんは…やれやれっていう感じだ。

ユリウスさんはなんか微妙な顔してるな。

レーナ姉さんは相変わらずだな。

ソニア婆ちゃんはニコニコ笑っているし。

マリア母さんは…なんか目を輝かせているな。

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