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第19話、エルフ族の因縁とクーデターの真相

こんにちは、アルスーン・レッドフィールドです。

俺は今…中間都市アルディアの宿泊施設の広間で、エルフ族達が起こしたクーデターの真相について…俺の元執事のクーデルさんに事情を聞くところです。


「そろそろ話して貰えぬかな?クーデルさんとやら…何故このような事態になったのかを…」

「はい…もちろんです」

「ですが…話す前に1つだけ、エレイナ様は今回のクーデターには関与しておりません」

「エレイナ様に罪を問うのは止めて下さい」

「全て私とエアリスと一部のエルフ族の者達が独断で行動しました」

「クーデル…」

「分かりました…ですが…」

「私や私達の一存で決められる事ではありませんので…そこはご理解下さいね?」

「分かっています」

「では改めて…」


一呼吸置いて…クーデルさんが語り始めた。


「私達エルフ族は元々はエルフの里だけではなく…東南の森にも里がありました」

「東南?…東南と言えば…ワシら獣人族の住む土地じゃが?」


「はい…エルフ族の里はエレイナ様のお父上のユリウス様が…先代の族長から引き継いで族長になられましたが…」

「ユリウス様には…弟が居まして…名前をセリウス様と言います」

「セリウス様はその東南の土地にてエルフ族の集落こと村をお作りになりました」

「それが今から100年前の事です」


100年前?…確か…先代の勇者が魔王と聖戦をしていた時代だったはずだよな。

ソニア婆ちゃんからも教えて貰ってたし。

そんな時代に集落こと村を作るなんて…セリウスさんっていう人は、ずいぶん思い切った事をするな。


「その時代だと…先代の勇者と魔王の聖戦があった時代だったはずじゃが?」

「ええ…その通りです」

「当時…ユリウス様からの反対を押し切って…"自分たちで道を切り開いてみたい"と言ってエルフ族の里から離れました」

「その旅には、セリウス様とその奥方のエレーナ様…更に私と私の父親と…エアリスとその父親と母親も居ました」

「大変な時代にそんな大胆な事をするなんて…ずいぶん肝の座った男じゃないか?」

「じゃが…そう簡単には行かなかったンだろ?」

「はい…当時は先代勇者と魔王との聖戦直後な上に…未開の地でしたから…大変でした」

「ですが…セリウス様もエルフ族の者達も希望を捨てずに…お互いに支え合いながら何とか生活をしていました」


ユリウスさんに弟が居たのは初聞きだったけど…セリウスさんっていう人はかなりチャレンジャー精神が強い人だったんだ。

だから…そんなセリウスさんを慕う人がたくさん居たんだな。

セリウスさんの奥さんの名前が…エレーナっていうんだな…

あれ?…なんかエレイナと名前が似てる様な…

その旅にクーデルさんやエアリスとその家族も同行してたのか。


「そんな時…事件が起こりました…」

「セリウス様と私の父親とエアリスの父親と母親が…獣人族と人間達に討たれたのです」

「ん?…獣人族と人間だと?」

「はい…」

「当時は…勇者と魔王との聖戦の時代ですからね…獣人族とエルフ族達亜人種族や人間達によって連合軍が結成されていましたので…その聖戦の最中に殺されたのだと…聞かされました!」

「まあ…聖戦の時代な上に敵も味方も分からない時代で…あちこちが戦火に巻き込まれていただろうし…同士撃ちに巻き込まれたって感じかな?」

「表向きは…そうです…」

「真相は違うっていうのかい?」

「はい…」


「当時…セリウス様と私の父とエアリスの父親と母親は…聖戦時代というのもあり…水や食料を調達するのもままならぬ状況だったので…」

「他の集落や村や街に水や食料を確保する為に向かいました…」

「もちろんお金や物々交換等も視野に入れて…」

「さすがに自給自足では…限界を感じたから…獣人族の住む集落や村や街に向かったのだな?」

「はい…」


まあ…未開のと慣れない土地…数週間や数ヶ月も住めば…さすがに限界が来るよな。

そこで…セリウスさんとクーデルさんの父親とエアリスの父親と母親…恐らく護衛に数人で…近くの獣人族の住む集落や村や街に行ったんだな。


「初めは…何とか上手く行った時もあれば…行かなかった時もありがら…何とか食料を確保出来たので…」

「セリウス様と私の父とエアリスの父親と母親はエルフ族の集落に帰ろうとしました」

「しかし…」

「帰ろうとしたタイミングで…獣人族と人間達の軍隊に囲まれてしまいました」

「何故聖戦に参加していないのか?等という理由を添えて接近して来たのです」


まあ…端から見たら…聖戦にすら参加していない亜人種族だもんな。

みんなが命掛けで戦っているのに…っていう感じだろうか。

ある意味では正論ではあるのだろうが…

だが…わざわざ軍隊を出して…しかも大勢でたった数人を囲む必要があるか?


「通行料金を払えだのを言い出して…」

「私の父とエアリスの父親と母親がなぶり殺されました」

「その後…セリウス様は…命からがらエルフ族の集落にたどり着くと…エルフ族の集落は…その人間達と獣人族の者達に焼き払われました…」

「もちろん…エルフ族の民も皆殺しです」

「セリウス様は何とか自宅に到着すると…大怪我をした…私とエアリスと奥方のエレーナ様を見付けて…」

「ありったけの魔力と自分自身の生命力全てを込めて…転移魔法をかけて…私とエアリスと奥方のエレーナ様をエルフ族の里に転移させました」

「その後…セリウス様は自分自身の命を引き換えに魔法を使用した事が原因によってお亡くなりになりました」


「当時の獣人族の長か…」

「それは多分…旦那の父親の前の長だろうね?」

「当時から素行が悪くてね…はぁ…」

「そんな時に…あたしの旦那の父親が…その長を長の座から引きずり降ろして…それであたしの旦那の父親が長になったんだ」

「文字通りの命掛けの戦いで勝ち取ったんだけど…その時の怪我が原因で…亡くなってはいないんだけど…長を続けるのか難しくて」

「それであたしの旦那が父親の後を継いで獣人族の長になったんだ」


そうだったんだ。

まあ…レイナちゃんの身内じゃ無くて良かったか。

そういえば…人間達もって言ってたけど…

それってもしかして王都の。


「して…人間達の軍隊というのは?」

「当時の人間達の軍隊の事は…後から調べた事何ですが」

「当時の王都キングダムウォールの軍隊だったそうです」

「なんですって?…それは本当何ですか?」

「はい…当時の人間達の軍隊に王都キングダムウォールの紋章を付けた者が居たと…更には当時の人間達が自分たちは王都キングダムウォールから派遣された軍隊だと申していたそうです」

「くっ!…何て事…」


「エレーナ様は何とか一命を取り留めました」

「私やエアリスもです」

「エレーナ様はその後…ユリウス様とご結婚なされて…エレイナ様がお産まれになられました」

「それが今から10年前の事です」

「私のお母さんは…セリウス叔父さんの奥さんだったの?」

「はい…」


エルフ族が長生きだと聞いてはいたが…そんな過去が…

獣人族も確か…人間より長生きだと言ってたな…あれ?…何で100前の事をレイアさんは知っているんだ?

という事は…レイアさんは…


「あん?…坊や?…今凄く失礼な事を考えなかったかい?」

「いえいえ…とんでもありません!」


す、鋭い…油断大敵だな…うん。


「その後…エアリスが事の真相を知って激怒し」

「獣人族と人間達に復讐を誓われました」

「一部のエルフ族の者達も…セリウス様を慕っていた者達や、エレーナ様にした仕打ちに激怒する者達、セリウス様に付いて行った者達の家族や親戚や友人達が…今回のクーデターを企てました!」

「その後…今現在に至ります」


そりゃ…復讐も考えるか?…でもあれ?

その方法が危険薬物だよな。

でも何で俺の父親のライが出て来るんだ?


「そして…危険薬物についてですが…」

「アルス様のお父上のライ様が製造と販売をしたのは確かです」

「その理由は…」


そこへ…


「ご報告申し上げます!」

「エルフ族の里よりユリウス様ご一行と…先ほどライと名乗る者を引き渡して来ました」

「それをエド殿下立ち会いの下…主犯ライを逮捕、拘束したとの事です!」

「お父様が?」

「ユリウスさんが?」


「ご苦労様…」

「はっ!」

「どうやら…向こうから来てくれたみたいですね?」

「皆さんで…まずは王都キングダムウォールへと向かいましょうか?」

「クーデル様やクーデターを起こしたエルフ族達の処罰も王都キングダムウォールにて行います!」

「クーデル様も…それで宜しいですね?」

「はい」

「では向かいましょう」


こうして俺達は…逮捕された俺の父親のライからの真実を聞く為、クーデルさんやクーデターを起こしたエルフ族達の処罰を決める為に…王都キングダムウォールへと向かうのだった。

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