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第15話、クーデターとレイナママ登場

~王都キングダムウォールにて~

私の名前は…エド…エドワード・エナドワール。

王都キングダムウォールの第一王子で第一王位継承者でもある。


先ほどの国中に広まりつつあるという例の危険薬物について話し合った結界。

ここ、王都キングダムウォールでも同様の被害が拡大していると分かった。

そして、その出所が…我々の統治する王都キングダムウォールの近隣都市のアルディアにあるという噂があり。

その噂が真実か否を確かめる為に…私の実の妹のユイナが…早馬を走らせて向かって行った。


その後、中間都市アルディアにて超級火炎魔法の使用をしていると報告が入った。

戦闘になっているのではないか!?…と心配したのも束の間。

王都キングダムウォールの宝物庫に封じられている勇者の剣が…再び光輝いて…自ら暴れているという。

直後に王都キングダムウォールの宝物庫の壁や扉や侵入者避けの結界を全て破壊して、勇者の剣が何処かへと向かって飛んで行ってしまった。

目撃者の話では…勇者の剣が浮遊して、何やら唱えていたという。


この緊急事態に…私自身も中間都市アルディアに…一個大隊を率いて向かう事になった。

しかし既に…私の前に、妹のユイナの後方支援として。

王都キングダムウォールの騎士団と騎士団団長と騎士団副団長を先に向かわせた。

数刻もあれば着くであろう。


「一体…この王都キングダムウォールで何が起きているんだ?」


~そして現在に至る~


中間都市アルディアの宿泊施設の広間は既にエルフ族のクーデター部隊で囲まれていた。


「((どういう事なのか…僕にも説明出来ないのか?…エアリス!クーデルさん!))」

「申し訳ありません…これは私達エルフ族の悲願なのです」

「アルス様には…恩を仇で返す様ですが」


俺はアルス!…アルスーン・レッドフィールド。

今…侍女として俺やエレイナに付いて来た、エアリスと執事として付いて来たクーデルさんが実は…国中に危険薬物を広めた中間都市アルディアの領主とグルだった事が判明して。

エルフ族の戦闘部隊を集めてクーデターみたいな事をして…俺達を包囲している。


俺は再び…勇者の力的な物に目覚めて…いる状態だ。

何だか以前より強い様な気がする。

何故か…頭の中で声が聞こえる…真の…勇者?…一体何が起きているんだろう。


そこへ…


「そこまでだ!」

「お前達エルフ族は…我々…王都キングダムウォールの兵士達と騎士団が包囲している」


王都キングダムウォールから応援に駆け付けた…兵士達と騎士団がエルフ族を包囲している。

そこへ更に…


「ほう?…タイミングが良いではないか?」

「ママ!」

「お前達エルフ族は我々獣人族の戦闘部隊…烈火が包囲している!」

「無事だったかい…レイナ」

「うん…レイナは大丈夫だよママ!」


獣人族の戦闘部隊と戦闘精鋭部隊の烈火が現れて、エルフ族の戦闘部隊を包囲している。


ま、ママ!?…あれがレイナちゃんのお母さんか!

強そうな上に…何だか怒らせると絶対怖い人だな…うん。

両手剣を片手で振り回しているし…どんだけの腕力があるんだよ。

獣人族の戦闘精鋭部隊の烈火の指揮官にして…獣人族最強と呼ばれる女戦士レイア。

たった一人で一個大隊を八つ裂きにしたとか…一国を滅ぼしたとか…上級の魔物を瞬殺出来るとか出来ないとか…の噂で有名なお方。

獣人族の長のゼインさんの奥さんでもあり、俺のケモ耳妹のレイナちゃんのお母さんでもあるんだよな。


「((レイナちゃんも将来は…ああなるのか…))」

「何を言っているのアルスお兄ちゃん?」

「ほう?…レイナにずいぶん好かれているみたいだな?坊や?」

「アルス君…レイアは怒らせない様にした方が良いぞ?」

「あと聞き捨てならない話についても…旦那と一緒に後から詳しく聞こうか?」

「ひぃー…」


この人が将来的に…義理のお母さんか…別の意味で大変そうだな。

レイナちゃんはいつまでも可愛いままでいてくれ。


「さて…ではさっさとコイツらを片付けるとするか?」

「お前達?行くよ?」

「はっ!レイア様!」

「我々も行くぞ?」

「おおー!!」


更にそこへ…


「ん?…何か来るね?」


中間都市アルディアの宿泊施設の広間の壁を突き破って。

何かが…この俺、アルスの目の前に飛んで来た。


「((何だ?…今度は…))」

《お待たせ致しました…真の勇者よ》


光輝く剣が…目の前に現れて…俺に話しかけて来た。

頭の中に直接聞こえる?…念話か。


「((この剣は…一体なんだ?))」

「王女様!…あれは?」

「ええ…王都キングダムウォールの宝物庫に封じられている勇者の剣です!」

「へぇー勇者の剣ねぇ?」

「坊やは勇者なのかい?」

「間違いないの…あれは伝説上の勇者の剣その物じゃ」


「クーデル様…獣人族最強の戦士に獣人族の戦闘精鋭部隊に、王都キングダムウォールの兵士達と騎士団に…アルス様の勇者の力に、勇者の剣は…さすがに想定外過ぎます!」

「そうだな…ここは…」

「おっとお嬢ちゃんとイケメン坊やは…もう少しあたしらに付き合いな?」


クーデルとエアリスの目の前に一瞬にして先回りした、レイアが睨みを効かせている。

更に周囲を獣人族の戦闘精鋭部隊に取り囲まれている。

あっちはレイナちゃんのお母さんに任せてもいいな。

それより今は…こっちだな。


《我をその手でお取り下さい》

「((ああ))」


俺は勇者の剣に言われるがまま…勇者の剣を手に取った。


《我が名は勇者の剣…ブレイブジェネシス》

《これより先は…あなた様に仕えます》


これが勇者の剣か…何だか力が(みなぎ)るな。

体全体的に力が溢れて来る感じだ。


《あなた様の固有スキルを完全開放します》


勇者の剣によって…俺の固有スキルに、正しき心、正義の剣が追加された。

これが固有スキルか…何だか力が溢れて来る。

しかも勇者の固有スキルを2つ一気にか…。

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