四話~驚き~
俺は気が付くと真上にはゴージャスな天井とシャンデリアがあって驚いた。今、自分がどの状況にいるのか分からなかったため、一度自分の感情を押し殺してベッドから離れた。周りを見渡すとゴージャスなソファーにゴージャスな机、ゴージャスなカーペット 、どれを見ても自然にゴージャスがついてしまう。何でこんなところに自分がいるのか、ますます分からなくなってしまった。分かったことはというと、自分の家は四畳半で生活していて、この部屋の広さは自分の家の約8倍の広さを持っていると実感した。呆気に取られつつ、周りをよく見るとふかふかしてそうな大きな黒色の椅子に、50代くらいの銀髪ポニーテールの女性が座っていた。女性はこちらに気づいて、「おっ、やっと起きたか。丸一日起きないから心配してたんだ。大丈夫か?」と声をかけられたので、俺はとっさに「大丈夫です。」と言い、続けてさっきから疑問に思っていたことを聞いてみた。「あの、ここはどこなんですか?」すると女性は「あー、そうだったそうだった勝手に連れてきてすまないな。ここは、光善寺学園高校だ。」と言っていたが、俺はその言葉が頭に入らずリピートした「光善寺学園高校・・」次に頭の中に入ってきて「ん?光善寺学園高校!?」と大きな声で言っていた。驚いたもなにも、なぜこんなところにいるのか分からなかったが、女性がこの謎を答えてくれた。「自己紹介がまだだったね」「私は龍禅寺加奈枝、この光善寺学園高校の理事長兼校長をしているよ。そして君をここへ連れて来たのは私だ」と言った。「えっ!?あなたここの校長だったの!?」とすごい偉い人にもかかわらず、普通に喋っていた。すると校長は敬語を使わなかったことを言うのかと思ったが違った。「〈あなた〉はよしてくれ、加奈枝で構わない神内栄作君」さすがに呼び捨てはまずいと思ったので「じゃあ、加奈枝さんで、って何で俺の名前知っているんですか!?」更に驚いてしまった。「ん?あー、君のことは調べさせてもらったよ」「君は、家が貧しい上に中学ではいじめを受けていたみたいだね。辛かったろう神くん」と言ってきた。「何でそんなことまで知ってるの!つーか、神くんって」ツッコミをいれた。もう、加奈枝さんと自分との間には身分というものはなく、敬語すらなくなってしまった。
そして加奈枝さんは、急に真剣な顔をして聞いてきた「神くんは、ここの学校に来て学んでいかないか?」思わぬ質問に対して嬉しかったが、自分は家が貧しいことが頭の中を過っていった。「すいません。うちには進学するお金がないし、それに俺は中学卒業後就職しないと生活出来ないので、断らせてもらいます」言ってしまった、こんなチャンスもう二度と無いのに、こんなことを思いつつ後悔していた。「ごめん、話の内容を折りすぎた」と加奈枝さんは謝ってきた。「本当は、入学費等は学校が出して、生活費も負担するから入学しないかということたったんだ」なんて俺は恵まれてるんだろうと思っていると一つの疑問にたどり着く。「何でそこまでしてくれんですか?」と聞いてみた。「神くんのことが気に入ったからさ」「なかなかいないぞ、不良複数人数に対して一般人が殴り込むなんて」加奈枝さんは笑って言っていた。「殴りたくないんですが、つい暴力とかいじめを見てしまうと無意識にその場に向かってしまうんですよね」自分自身のことなのに呆れてしまった。そしたら加奈枝さんは急に大笑いしていた「無意識か、いいねいいね~ますます気に入っちゃったよ」「やはり、私の目に間違いはなかったようだ」そう言うと「神くんはどうしたい?ここに来て学んでいくのか、それとも就職するか、今はお金の話は無しだ。神くん自身はどう思っているんだ」と言われたので、本心を初めて喋った。「俺は、俺は本当は進学していい暮らしがしたいんだ!」言い終わった頃には自然と涙が流れていた。こんなに清々しい気持ちになれたのは初めてだ。




