三話~ピンチ~
不良の一人はおばあさんを突き飛ばした。その頃自分はというと不良達の二言目の発言に激怒していて、なぜか自然と体が不良達のところに向かっていった。せっかく早朝から並んでいたのに、その事すら頭の中は怒りで考えていなかった。そしておばあさんが突き飛ばされたときには、おばあさんの肩を支えて倒れないようにしていた。そしておばあさんから手を離すと同時に目の前に立っていた不良の頬に右ストレートパンチをくらわしていた。相手が尻からついた途端に近くにいた不良二人が俺の腕を押さえて、俺の髪を引っ張り「ここは、目立つから場所変えんぞ」と言って、スーパーマーケットの駐車場の隅で俺はリンチされていた。不良のうち4人は観戦して笑っていた。余った人数で4、5発殴ってはもう一人と交代しては力強いパンチやキックをされていた、これが何回も続いた。もう俺は、意識が朦朧として下を向いていた次のパンチをくらったら気絶すると思い、目の前の相手を見ると容赦ないパンチを繰り出そうとしていた。もう無理だ、と思いもう一度下を向いてしまった。絶望感しかなかった、何でこんなことにいつもなるんだ。中学の時もそうだ、自分がいじめられていても特に怒ったりもしなかった。だけど、近くでいじめられている人を見る激怒してしまい、体がさっきみたいに自然と動いてしまうのだ。気づいた時には相手を殴っていた。そして返り討ちにあい、いつもいじめの対象は俺だった。とそんなことを思いながら、真下のアスファルトを見ていたら、俺の足元にさっきの不良が倒れて気絶していた。目の前が気になり重たい頭を上げたら、そこには銀髪の女性がいた。観戦していた不良達は女性を囲み、俺を押さえていた不良は俺を離して女性の近くに殴り込んだ、次々と不良達はその女性に殴りかかった。すると女性の動きは華麗に相手の攻撃をかわして、確実に不良一人一人を一撃で気絶させていた。最後まで見ていたかったけど、俺はそのまま倒れこんでしまい、ついに気絶してしまった。




