五話~栄雀の過去~
毎日毎日朝早くから激安商品を買い、食材を少なくしてガスも使わずに料理して、寝るときは小さいタオルケットを乗せて寝ていた。最初は寒かったけどだんだん体が慣れていった。そうやって安く過ごしていた。でも俺はこんな生活を望んでいたわけではない。そもそも両親は職を失ったのが発端だ。両親はその日から飲んだくれて変わっていった。どんどん金を使っていき、最終的には母親は麻薬に手を染めて捕まった。父親は、俺が学校から家に帰ったら首を吊って自殺していた。それからは残った家で俺はひっそりと暮らしていた。お金は年を少し偽ってバイトをして、上手く使えばギリギリ生活出来た。一日いくら以内だったら生活出来るか、年密に計算して、半年くらいしてやっと安定してきた。それまで、計算を間違えて五日間水だけの生活をしたことだってあったし、料理だって何を作ればいいのかすら分からなかったから本屋に立ち読みしに行ったりもした。とにかく、それが5年間続けていた。普通の小中学生には3週間もたえられないだろう。少し自分を誇っていた時期もあった。それでも辛いことには変わりがない。でも、小6の時初めて友達が出来た。そして、その子に自分の今までの出来事を話した、そしたらその子はすぐに泣いてしまった。次の日から全面的に協力してくれた。とても助かったし嬉しかった、こんなに楽しく感じたのは久しぶりだったからだ。でも、その幸福感もすぐに途絶えてしまった。その子は学校でお漏らしをしてしまったからだ。結構多くの子その現場が見ていたため、次の日にはその子の机や黒板にはお漏らしという文字で埋め尽くされていた。その子は、ついに不登校になってしまった。最初はに三週間くらいしたら、また会えると思っていたけど、不登校のまま半年が過ぎたので、先生に聞いてみた。先生が言うには不登校だと思っていたのは、実は転校していたということだった。先生はあまり転校する理由が分からなかったらしい、俺はすぐにいじめのせいだと分かった。お別れすら言えなかった、いじめがなければもっと楽しく過ごせたのに、と俺はいじめに対して怒りを覚え、以来敏感になってしまった。それが原因で、中学時代は自分がいじめを受けるはめになった。でもいじめを受けてもあまり意識しなかったが、周りでいじめを見てしまうと無意識にいじめている方を殴ってしまっていた。そうやって、いじめをする集団が一斉に俺に向いていった。そのいじめが三年間も続いた。
そうして、なんやかんやで今光善寺学園高校にいます。




