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※この作品には性別転換・ダークファンタジー要素が含まれております。
※誤字脱字があれば申し訳ないです。
声は出なくても涙が止まらないラヴを見て星たちはどうして泣いているのかは分からない。
しかし何とか慰めようと『希望の蜜』をポツポツと出した。
それは水のような形状だったが次第にぐるぐると円をかきながら固まり、ラヴが見たことがあるあの蜜になった。
ラヴはその様子を涙を出しながら眺めると上半身を起こして一つの蜜を手の中に取った。
指で蜜を突くと色が変わり黄色から赤へ青へ、突くのを止めるとまた色は七色に絶えず光だす。
「私もこんなに綺麗なら良かったのに」
そうラヴは呟くと星たちは次々に言う。
『君は充分綺麗だよ』『そうだよ、君以上に綺麗な人なんて見たことない』『綺麗なのに綺麗になりたいなんて言っちゃいけないんじゃない?』
貴方たちには分からないわよ、とラヴは自嘲を浮かべて続いて言う。
「私はこの時代では不潔なの。異端なのよ、本当は男なのに女の振りをしているからね」
ラヴは一粒の蜜を手に取る。
「ねぇ……どうしてみんな勝手な偏見を作って私に向けて――」
ラヴは蜜を握り潰した。
ぷつんという音を立てながら蜜は消えまた新しいのが生まれる。
「予想と違ったら勝手に落胆するの?意味わかんない、皆もう大嫌い。どれだけ泣いても状況は良くならないし。私には逃場が無いって分かってるのに涙は出てくるし」
どうしようもないことばかりでしんどいと、ラヴは周る星と『希望の蜜』を見つめた。
いつしか涙は収まり目はまた都合良く星のお陰で腫れていない。
いつも通りの自分の顔が波紋に歪んで見える。
せめて、せめて何処か一つで良い。
皆と馴染める物を持っていたら……
なんだって良いの、なんだってそしたら、あの怖い預言がマシになって私も救われるかもしれないじゃない。
考えれば考えるほど虚しいことばかりを望む自分に絶望していくラヴは次々に生れる波紋を見る。
これは涙じゃない、自分の髪の毛が垂れてきてそれが反応しているだけ。
だけど波紋に映る己がとても醜く映ることで少し救われる気がするのは強欲だろうか。
「ええええー!」
どこからともなく聞こえてきた声に思わずラヴは勢い良く顔を上げて声がする方向を見た。
「なんで、ここに人?が……」
そう瞠目しながら言っているのはラヴより少し年下に見える男の子だ。
その人は茶髪に茶色い目をし、髪が顔にかかり余り顔が見えないが、とても平凡などこにでも居る男の子に見える。
ラヴも少し驚き黙っていたが何か言わないと、と思い口を開いた。
「えっと……こんにちは?」
何故か疑問形になってしまったことに羞恥心を感じながらラヴはその男の子の様子を伺う。
「あっ、えっとこんにちは?」
疑問形に疑問形で返されても……
とラヴは少し戸惑いながら、その何か慌てている男の子を見つめる。
すると男の子は何かを恐れるように訊ねてきた。
「あの、貴女も死んでしまったんですか?」
「…………はい?」
十秒ほど間が空いたあとラヴは言った。
「えっ死んだ?ここ星空の舞台会場なのでしょ?」
「え?」
「え?……」
中々話しが噛み合わないのにラヴは少し可笑しくなり、思わずフフッと下を向きながら笑ってしまった。
「あっすいません。少し、可笑しくて……」
だがツボに入ってしまったラヴは笑いを何とか堪えると、気持ちを落ち着かせて訊ねる。
「とりあえず貴方のお名前をお伺いしても?」
男の子は少し躊躇してから、恐る恐るラヴの前に正座して坐りこたえた。
「名前はシュベール・ナナホシと言います。父が東南でハーフなんです」
珍しい苗字だと思ったらそういうことかとラヴは合点し、続いて自己紹介した。
「ラヴベリー・ゲルド・フォン・アンジェです。呼び方は普通にラヴかベリー、何方でも良いです。長いので」
アンジェ……そう復唱するとシュベールは「もしかして、あぁなるほどそういうことか」と一人で淡々と頷いた。
「あれか君。ブロード公爵の子孫か」
ブロード、それは初代公爵でありアンジェ唯一の女公爵だ。
ラヴはそうですと頷き返した。
「それなら君の容姿も納得だな、ブロード公爵もそのような容姿だったし」
「えっやっぱりそうだったんですか?」
アンジェ公爵家についての歴史書には、ブロードは金髪碧眼の一見天使と見間違う容姿をしていると書かれていた。
まさか本当だとは思わなかったラヴは少し祖先に親近感を湧かせる。
「あぁ、良くは知らないけどそう出ていたから」
出ていた?疑問に思ったラヴだが態と訊かずシュベールの話しに耳を傾ける。
「そういえば君は死んでいないの?」
「はい生きてます。逆に貴方は死んでいるのですか?」
まあね、と肩を竦めシュベールは口角を上げて言う。
「死んで、ここに呼ばれて交換条件でいさせてもらってる。星に狂った亡者だよ」
交換条件……まさか!
ラヴは身を乗り出すと興奮した様子でシュベールに訊ねる。
「まさか貴方って占星術を作った方ですか⁈」
「せんせいじゅつ?というのは知らないが何かを作ったのは本当だよ」
ほらほらその作ったのって、とラヴは立ち上がり空に向かって手を広げ不思議な基盤を作った。
ラヴがその基盤に手をかざし呪文を唱えると星座が出て来た。
「ほら、これ作ったんですよね」
その基盤を指差してラヴは言う。
シュベールはその基盤を凝視すると、そうみたいだと頷いた。
「にしても綺麗な盤を作るね、今は皆こんな風なのかな?これ君自身を占ったの?」
「いえ、双子の兄を占いました。……剣技の才能が更に開花するというのは当てはまってるわね」
そう、キラキラ雄羊が光る基盤を見つめ寂しそうな顔をしてからラヴは呟いた。
話しを戻すけど、とジュベールは続いて訊ねた。
「君はどうやってここに来たの?死んでないんでしょ、もしかして仮死状態?」
勢い良く首を横に振りラヴは慌てて訂正した。
「私は太陽と月にここにいつもでも来たい。というお願いを聞いてもらったんです。それに今も私の体は人間界にありますよ」
「へえーそんなことが。じゃあ君も天文学の知識があるの?」
今まで天文学について悪意無しに質問されたことが無かったラヴは目を輝かせるとこたえた。
「はい!それはもちろん!天文学は大好きです!何より星空が大好きなんです!」
えっ、本当?!とシュベールも目を輝かせ言う。
「僕も!特にさ、星たちがいつもも光って僕達を何処からでも見ているような雰囲気がとても好きなんだよ」
「分かります分かります。何か辛いことがあっても星だけはみていてくれているって思えますよね」
幾度も頷きラヴは言った。
それからしばらくの間二人は星や天文学等について熱弁し、ラヴは先程まで泣いていたのが嘘だったかのように笑みを絶やさなかった。
一通り二人は話しあうと、ラヴは寝転び星空を見つめた。
その後に続いてシュベールも寝転び、腕を頭の後ろにやると言った。
「いやぁ数百年ぶりに人と話したから色々心配だったけど案外話せるものなんだな」
ラヴは微笑むと同時にあくびをし直ぐ口を塞いだ。
「すみません」
恥ずかしかったのか顔を火照らせながらラヴはそう謝る。
シュベールは何が駄目だったか分からなかったのか、首を傾げながら続いて言った。
「眠いんだったら寝たら?ここだったら誰も来ないし静かじゃん」
「でも、私はここに居ますけど身体の方は学校の図書館の中なので……もし閉館時間までうっかり寝ちゃったら寮母さんになんて言われるか」
ただでさえ嫌われてるのにとラヴは星空を見つめたまま呟いた。
その様子を横目に見ていたシュベールは、じゃあさと続いて言った。
「僕が起こしてあげるよ。それなら良いんじゃない?僕は基本的に寝ないし、起こす時間さえ教えてくれれば」
申し訳無さそうにラヴは上半身を起こしてシュベールに訊ねた。
「……良いんですか?でも時間ってここじゃ分からないんじゃ」
するとシュベールは大丈夫大丈夫と星空を指さしながら言う。
「確かに此処は月も太陽も光ってないから分からないと思うのは当然だけど、実はね星だけでも時間を測ることは可能なんだよまず」
まず、とシュベールも身体を起こした。
「契約している一つの星を呼ぶ」
シュベールの前に一粒の光が出現した。
「そしてこの子をこうやって」
星を更に浮かばせると星は円をかくように素早く周り始めた。
「この子にほんの少し魔力と知識を上げたら完了。後は光を落とすように命令したり時間を指定させたら大丈夫」
なんの反応もないラヴにシュベールは心配して顔を覗き込む。
と同時にラヴは勢い良く顔を上げ目を輝かせると言った。
「凄いです!本っ当に!凄いです!私、星を時計に活用するなんて考えもしませんでした!」
余りの勢いに思わずシュベールはそう?と少し照れた。
「はい!」
ラヴはその周る星を見上げて続いて言った。
「本当に星を愛している人は考えることが違いますね。私の周りなんて星なんてなんの為にあるのかなんて言ってきますから」
みんな天文学が好きなならもう少し負担が軽かったのに、とラヴは諦めたように思った。
「はぁ疲れてたらネガディブなことばかり思い浮かんで嫌だわ」
頭を横に振りネガディブことを忘れようとすると、シュベールの顔を見て言った。
「お願いしても良いですか?」
若い少女が何に疲れているのかをシュベールは態と聞かず、ただただ笑みを浮かべて頷いた。
「何時間後位?」
星は一旦周るのを辞めた。
「そうですね……じゃあ一時間後位で良いでしょうか?すみません負担をお掛けして」
「謝らないでよ。僕だって百年位一人だったから人に何かしてあげたくなってるんだよ。さぁさぁ寝て寝て」
そうシュベールが促すとラヴはあからさまに疲れ切っている顔をして寝転んだ。
「毛布とかあったら良かったんだけどね。というかその服寝にくない?」
寝にくいと言えば寝にくいがそれ以上にラヴは余りにも眠たく首を横に振り言った。
「いえ、平気です。ご心配お掛けしました」
「そっか、じゃあおやすみ」
ラヴは、はいと返事したつもりが声が出ていなかったことに気付く間もなく夢の中に入って行った。
キラキラと心地よい音が周り良い夢に誘っているように……
だがどれだけ良い夢でもいつかは覚めてしまう……
しかし、ラヴはそのことを今だけは忘れ夢に身を任せる。
——————
花が一面に咲いている丘でラヴはナタールと駆け回る。
「こらこらナタール様、淑女はスカートを上げて走り回らないのですよ」
乳母がそうナタールに駆け寄り叱る。
ナタールは不服そうにスカートから手を離し言った。
「じゃあさズボン履かせてよ。なら良いじゃん」
とんでもない!と乳母はしゃがんでナタールのスカートに付いた花弁を取って言う。
「貴女様は由緒正しい天使の末裔であるアンジェ公爵家のご令嬢なのですよ?なのにそんなお方がズボンなんて……はぁ、ばあやは倒れてしまいます」
そうすると、水色掛かっている長い白髪を一つの三つ編みに鮮やかな翠の目をした公爵家夫人であるアゼリアが、微笑んで三人に近寄って来た。
「まあまあ良いじゃない。此処には誰も居ないんだし、ここ最近ナタは凄く良い子にしていたもの」
ねっと、ナタールに笑いかける。
ナタールはもちろんとでも言うように胸を張り言った。
「そうですよ、私はここ一週間一度も木刀を折ってません!手加減してるんです!」
全くと呆れたように乳母はため息を付くと、傍らで花冠を作っているラヴを見て言う。
「ラヴベリー様は逆に大人しすぎるのが問題ね。次期公爵なのですからもう少しナタール様のように遊んでもよろしいのに……」
「ラヴにはラヴなりの生き方が、ナタにはナタなりの生き方がきっとあるのよ。その生き方は私達でもそう易易と命令して良いものではないのよ」
するとラヴは、アゼリアにしゃがんでくださいと言いアゼリアが腰を降ろすと、色とりどりの花冠をアゼリアの頭に置いた。
次に乳母の方を向くと、乳母の左手首に花で作ったブレスレットを付けた。
乳母は、まぁありがとうございますと満面の笑みを浮かべながらそのブレスレットを愛おしいように見つめた。
アゼリアも頭の上にある花冠を触りながらラヴにありがとうとと綺麗な金髪にキスをした。
ラヴはへへっとはにかむ。
その様子をナタールが目撃すると、自分も自分もと全速力で走ってきて縋った。
ドレスのスカートは土まみれに、ヒールは履いていなく裸足で走ってきているのを見て乳母は呆れて物を言えない状況だった。
アゼリアとラヴもそれに気付き、声に出して笑った。
「ちょっと、ナタったら裸足で走ったら流石に父上にバレて怒られるよ」
ラヴは爆笑して、ナタールの茶色になった足を指さす。
笑い過ぎて目に涙を浮かべているアゼリアは、ナタールのスカートについた土などを払うと優しく抱えて言う。
「そんなに急いで来なくても大丈夫よ。ヒールは何処にやったの?」
ヒール?とナタールは首を傾げ辺りを見渡した。
すると少し遠い場所に目が石珀で出来ている、その名も石珀カラスが集まっているのに皆が察した。
カアカアと鳴きながら石珀カラスは翡翠色のヒールを咥え高く飛んでいってしまった。
四人はどうしようかと数秒沈黙したが、何だか面白可笑しくまた四人は爆笑した。
片方だけ土まみれになったヒールが残っていて、それをラヴはまだ笑いながら持って来た。
「これ絶対、父上に怒らえるよ。アハハハ!」
そう言ったラヴの言葉にさらに皆は笑った。
――そうね、怒らえるね、本当に怒らえたし、それでも四人で仕方ないよねってまた笑ったよね。
もう戻らない日常、良い夢、どうして忘れていたのだろう。
『人は悪いことも良い事いずれ忘れる』
夢の中のはずなのに、背筋に寒気が走った。
「誰?」
『それは知ることは出来ない。知ればお前を殺すからだ』
「何が目的なの?」
謎の声にラヴは視界が真っ暗な中訊ねた。
『知りたがりは命を短くするぞ。まあ別に良いが』
よく聞け——と、耳をつんざく声がラヴの頭に響く。
耳を塞ぎたいのに出来ない。
耳も手も感覚がない。
『人ってのはな不幸が続くより、幸福の束の間に不幸が降ってくる方が心底傷がつくんだよ』
謎の声は嘲笑いのような笑みを零した。
『このことを知ってもお前達人間は幸福に縋り付くし、手を伸ばしてしまう。本当に惨めだよな、可哀想に』
更に大きな嘲笑が聞こえてくる。
『人の人生は四苦八苦。四苦の生・老・病・死。八苦の愛別離苦、怨憎会苦、求不得苦、五陰盛苦』
耳鳴りがするほどの甲高い嘲笑いがラヴの心を襲う。
『人には絶えずこの苦しみが降り掛かる、辛い辛すぎる。だからこそ一時的な快楽やしょうもない物の為に人を殺したり殺されたり、己を売り物にしたりする』
実に愉快だよと声は続いて言った。
『そしてその幸せが無くなり底がつくとまた繰り返す。必死必死、見ていて情けない』
「何が言いたいのよ⁉︎」
負けじとラヴは怒鳴る。
けれど、謎の声はその怒りを嘲笑で一蹴する。
『つまりだ、人っていうのは何かに依存することで成り立っている。お前なら母親と天文学だろ、お前の親父なら地位と跡継ぎだ、双子の兄はお前と剣技だ』
違うわよとラヴは強く否定した。
「ナタは私じゃなくてパートナーの方が好きなはず」
ガハハハ!としゃがれ声で豪快に笑う声が聞こえると、続いて謎の声は言った。
『まぁそれで良いさ。馬鹿なままでいろ。そしたらいつもかお前は更にどん底に堕ちる。そしたらわかるさ、己がどれだけ馬鹿で楽観的で愚かだったかな』
どういう意味⁈と怒鳴ったつもりが声が出ず、ラヴは完全に闇の中に取り残された。
真っ暗で何も見えない、何も感じない……
あるのは何が起きているのか分からない恐怖……
声が出ない、誰にも聞こえないし言えない。
星も何も無いただただ闇が広がっている。怖い怖いよ。誰か誰か。
——————
「いやっ!」
冷や汗をかきながら飛び起きた。
「びっ、びっくりしたぁ。心臓が止まるかと……」
もう止まっている、というツッコミを忘れるほどラヴは恐れ戦慄いた。
その様子に流石にシュベールは心配しラヴの顔を覗き込み言った。
「大丈夫?水……ってないか。取り敢えずもう一度寝転んで星空でも見たら?まだ三十分位時間は残ってるし」
シュベールはラヴの肩を擦って促す。
ラヴは顔を文字通り真っ青にしながら頷いた。
深呼吸をしながら寝ころぶと、様々光の加減で光る星空を見て思わずラヴは涙が出そうになった。
けれど、初対面の人が隣に居る中では流石に嫌だったので何とか堪え息を整えた。
「本当に大丈夫?」
「はっはい。何とか……少し、悪い夢を見てしまって」
冷や汗と動悸が収まらないラヴを見てシュベールはそういう時は、と隣に寝転び続いて言った。
「何か楽しかったことを思い出したらマシになるよ」
「でも、そしたらもっと悪夢が怖くなりません?」
先程謎の声が言っていた幸福の束の間に降り掛かる不幸、という言葉がラヴの脳内で反芻していた。
だがシュベールは顔色を変えずそれでも、と続いて言った。
「ずっと嫌な考えが頭の中で渦まくよりはマシでしょ?思い出は忘れない限りずっと胸にある。それはどんな魔王でも消せない。自分だけの特別な思い出なら胸の中で思い出している限り決して消えない」
思い出さない方が勿体ない……とシュベールは果てしない星空を見つめる。
「まっ、それでも忘れちゃったらまた新しい特別な思い出を作れば良いんだ。そこまで難しく考えなくて大丈夫だよ」
すると、ポタポタの瞳から涙がまた溢れ出した。
それにシュベールは目を見開いて驚き何とか宥めようと必死になったが、ラヴは違うんですと首を横に振った。
「私、とっても臆病になってたから。そんな大事なことを忘れていて」
身体を起こすとラヴはシュベールに言った。
「ありがとうございます。思い出させてくれて」
否定しようとしたがラヴが心の底から感謝しているのを見て、シュベールは満面の笑みを浮かべた。
「またここに来てね」
周るのを止めたのと同時に、シャラシャラという音が鳴り一時間経ったことを知らせる。
ラヴは頷いて微笑み返し、目を瞑る。
また開くとそこには腕の中に本を抱き、制服を着ている己の身体があった。
「よしっ頑張るわよ。母上私頑張ります」
そう呟いてから本をポストの中に入れると木の扉を開いた。
読んでいただきありがとうございます(*´꒳`*)




