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ENDLESS ROAD 終わりない道を行く  作者: 浩之


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2/8

2話 Core

ゴウの車は黄色いオフロードカーであった。明らかに荒れた旧道でも走れるような車だった。

「お前が走ったらこっちも走るぜ。」

「随分と舐められたものだ。だが遠慮なく行かせてもらう。」

カイはクラッチつなぎギアを一速にした。

キュルル.......ドルン!!!

バイクが荒れた旧道を蹴り走り始めた。それとほぼ同時にゴウのオフロードカーも走り始めた。ゴウは走り続けるにつれ焦りを感じていた。「俺は代々車の家系で車に関しては知り尽くしている。だがバイクはどうだ?バイクの方が軽いから速いというのか。距離がどんどん離されていく。だがこの車はオフロードカーだ。カーブさえあれば追いつくこともできるかもしれん。」

しかし次の瞬間バイクは大きく跳ねた。 旧道であるためバイクが荒れた道の砂利を弾いたのである。

カイは精一杯の力を出し車体を抑えつけた。

「あばよ、バイク野郎。」

オフロードカーは荒れた砂利道をものともせず走っていった。

「やはりあれを使うか、コアを。」

ゴウはサイドミラーが光っているのを確認した。それと同時にものすごい速さでバイクが接近してきた。

ありえない速さだ、400km出てるぞ。そんな車は過去に存在しないはず。

カイのバイクはエンジンを中心としたエナジーラインが白く光っていた。

「初めて使うが、まさかここまで速さが出るとはな。」

カイのバイクがゴウのオフロードカーを抜き去ろうとする時、2人はガードレールが途切れていることに気づいた。

次の瞬間バイクとオフロードカーは停止していた。前方に崖があったのだ。オフロードカーは落ちる寸前で停止していた。

一方その頃、ノアはノアの家で緑色の髪の男と熱弁を振るっていた。

「200年前の機関車の魅力?やっぱりあの洗練されていない見た目だよ!でも、それがいい!巨大な動輪を見た瞬間、もうこれこそロストマシンの良さなんだって!」

「分かります!巨大な車体が煙を吐きながら走る姿はロマンがありますよねー!!!」

「ん?」その瞬間ノアの頭に疑問が1つ湧いた。

「さっき巨大な動輪を見た瞬間って言いましたよね、実際に見たことあるんですか?」

「これは失礼、申し遅れたね。僕の名前は緑山タロウ、これだけで分かるかな?」

「もしかして緑山というと緑山博物館に関わる人?」

「そう、そこの館長の孫さ。」

「えー、じゃあ毎日館内を見放題ってことですか?」

「まあそうなるかな。」

「私金欠で行けてなかったんですよ。今度紹介してくれたりとか、お願いできませんか?」

「もちろんいいよ。」

ノアは喜びのあまり飛び跳ねた。

「あ、もうレースは終わったみたいだね。」

バイクとオフロードカーはタロウの家の前で止まった。

ノアは窓から身を出し聞いた。

「レースはどっちが勝ったの?」

「どっちも勝っていないし負けてもいない、しかしノアの入部は認めよう。」

時は少し遡る。

ゴウはくしゃくしゃと頭をかいてぶっきらぼうに、「こんな所に崖があるだと。レースの続きができねぇじゃないか。」

「もう1回違う場所でレースをするか?」

「いや、もう一度しても結果はバイク野郎の勝ちになるだろう。」

「そうか。」

ゴウは考えていた。あのバイク野郎のバイクが光った途端に400kmも出ていた。昔の車で1番速いものでも360kmあたりが限度のはず。崖がなければ軽々と抜かされていた。

「チッ!」

ゴウは面倒くさそうに舌打ちした。

「ノアの入部の件だがお前も入るなら今のレースだけで手を打ってやる。」

「いいのか?」

「いつか一騎打ちでそのバイクを手に入れてやる。」

「その願いは敵わない、だが今回のレースは面白かった。」

「なんだと、このバイク野郎!!!」






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