表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『君の笑顔が可愛すぎで好きだった!』  作者: 優貴(Yukky)


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
441/472

第41話 『世界への招待状』

日本モデルショーから一週間。

M&M COMPANYの勢いは止まらなかった。

SNSフォロワーは急増。

ブランド商品の売上も過去最高。

新人モデルたちの応募数も一気に増えていた。

会社全体が活気に満ちている。

朝。

本社最上階。

社長室。

美優は書類に目を通していた。

コンコン。

真衣が入ってくる。

「失礼します」

「おはよう」

「おはようございます」

真衣の表情は少し興奮していた。

手には一通の封筒。

見たことのない海外のロゴが入っている。

「これが届きました」

美優が受け取る。

封を開ける。

中には英語で書かれた招待状。

数秒後。

美優が固まった。

「……え?」

真衣も笑う。

「私も最初同じ反応でした」

そこへ真優と麗華も呼ばれる。

三人で招待状を読む。

そして。

真優が叫んだ。

「嘘でしょ!?」

麗華も珍しく驚いていた。

「本物?」

「みたい」

招待状の差出人。

それは世界最大級のファッションイベント。

『WORLD FASHION COLLECTION』

開催地は――

Paris。

世界中のトップモデルが集まる夢の舞台だった。

「参加依頼……?」

真優が何度も読み返す。

「しかも指名」

麗華が言う。

招待状にはこう書かれていた。

M&M COMPANYの三名を特別ゲストとして招待します。

部屋が静かになる。

数か月前。

まだ設立したばかりの会社だった。

それが今。

世界から声をかけられている。

真優が言う。

「なんか実感ない」

「私も」

美優も頷く。

しかし。

麗華だけは違った。

窓の外を見ながら微笑む。

「来たね」

「?」

「世界への切符」

その言葉に。

全員の表情が引き締まった。

数日後。

記者会見。

M&M COMPANY本社。

報道陣が集まる。

カメラ。

テレビ局。

ネットメディア。

会場は満席だった。

美優がマイクを持つ。

「このたび」

「WORLD FASHION COLLECTIONへの参加が決定しました」

会場がざわめく。

記者たちが一斉にメモを取る。

「開催地はパリです」

「美優さん、世界進出についてどう思いますか?」

記者が質問する。

美優は少し考えた。

そして答える。

「不安もあります」

「でも」

「楽しみの方が大きいです」

その言葉に拍手が起こった。

会見終了後。

SNSでは再び大騒ぎ。

『M&M COMPANY世界進出』

『美優たちがパリへ』

『日本代表モデル誕生』

トレンド入り。

ニュース速報。

海外メディアも反応し始めていた。

夜。

会社会議室。

大きな世界地図。

パリの位置に赤い印が付けられている。

真優が地図を見る。

「本当に行くんだね」

「うん」

美優が答える。

麗華も腕を組む。

「負ける気はない」

「それいつも言うね」

真優が笑う。

「だって本気だもの」

麗華も笑った。

その時。

玲美愛が会議室へ入ってくる。

「みんな」

「?」

「朗報」

全員が振り向く。

玲美愛は一枚の資料を見せた。

そこには大きく書かれていた。

『海外ブランド共同プロジェクト候補』

部屋が静まり返る。

「パリでのショーだけじゃない」

玲美愛が言う。

「向こうで契約の話もあるかもしれない」

美優たちは顔を見合わせる。

つまり。

これは単なるモデル活動ではない。

会社の未来を左右する挑戦だった。

会議終了後。

美優は一人で屋上へ向かった。

夜風が吹く。

東京の街が広がっている。

ここから始まった。

モデルとしての夢。

社長としての夢。

仲間との夢。

そして今。

その夢は海を越えようとしていた。

美優は空を見上げる。

遠く。

まだ見ぬ世界。

まだ会ったことのない人々。

新しい舞台。

新しい挑戦。

胸が高鳴る。

「待ってて」

誰に向けた言葉なのか。

自分でも分からない。

でも。

確かに思った。

世界へ行こう。

もっと遠くへ。

もっと大きな夢の先へ。

M&M COMPANYの新たな挑戦が――

今。

始まろうとしていた。

第42話へ続く。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ