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『君の笑顔が可愛すぎで好きだった!』  作者: 優貴(Yukky)


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第35話「M&M COMPANY」

『MIRROR』プロジェクトの撮影から数か月後。

東京。

美優は大きな決断を下そうとしていた。

モデルとして成功した。

ブランド事業も軌道に乗った。

企業案件も増え続けている。

それでも。

どこかで感じていた。

「もっとできる」

という感覚を。

東京・会議室

大手企業との打ち合わせ。

巨大モニター。

売上報告。

ブランド成長率。

SNSデータ。

担当者が説明する。

「初年度としては異例です」

「予想を大きく上回っています」

拍手が起きる。

しかし。

美優は静かだった。

数字を見つめる。

その先を見ていた。

会議終了後。

真衣が尋ねる。

「何か考え事ですか?」

美優は少し沈黙する。

そして言った。

「会社を作ろうと思う」

真衣が固まる。

「……会社?」

「うん」

「本気ですか?」

「本気」

その返答に迷いはなかった。

数日後

極秘会議。

参加者は数人だけ。

真衣。

玲美愛。

玲美菜。

そして美優。

会議室のスクリーンが点灯する。

そこに表示された文字。

M&M COMPANY

沈黙。

「会社名です」

美優が言う。

「Mは美優」

「そしてもう一つのMは未来」

全員が静かに聞く。

「モデルだけじゃない」

「芸能だけでもない」

「色んな夢が集まる会社にしたい」

その言葉に。

誰も反対しなかった。

むしろ。

全員の目が輝いていた。

新会社設立計画

美優は次々に説明していく。

第一事業部。

モデル部門

新人モデル育成。

雑誌。

広告。

ランウェイ。

世界進出。

第二事業部。

俳優部門

映画。

ドラマ。

舞台。

海外作品。

第三事業部。

ブランド部門

アパレル。

アクセサリー。

コスメ。

ライフスタイル商品。

そして。

最後。

第四事業部。

お菓子部門

会議室が少しざわつく。

真衣が聞く。

「お菓子?」

美優は頷く。

「好きだから」

全員沈黙。

「理由それだけ?」

玲美愛が聞く。

「大事」

即答だった。

会議室が笑いに包まれる。

しかし。

美優は真剣だった。

「毎日を少し幸せにするもの」

「服もそう」

「お菓子もそう」

その言葉に。

全員が納得した。

確かに。

それは美優らしい考え方だった。

設立発表

一か月後。

都内大型ホール。

記者会見。

テレビ局。

新聞社。

ネットメディア。

数百人規模。

会場が埋まっていた。

壇上。

美優が立つ。

緊張はしていない。

覚悟ができていた。

司会者が紹介する。

「本日は新会社発表会です」

スクリーン点灯。

M&M COMPANY

会場がざわめく。

美優がマイクを持つ。

「本日」

「M&M COMPANYを設立します」

フラッシュ。

拍手。

記者たちが一斉にメモを取る。

「モデル」

「俳優」

「ブランド」

「お菓子」

「夢を形にする会社を目指します」

静かな声だった。

しかし。

力強かった。

記者が質問する。

「美優さんは社長になるのですか?」

少し沈黙。

そして。

美優は答えた。

「はい」

「モデル兼社長になります」

会場が大きくざわついた。

若き人気モデル。

そして新社長。

前例の少ない挑戦だった。

会見終了後。

SNSは大騒ぎになった。

『モデル社長誕生』

『M&M COMPANY設立』

『美優が新たな挑戦』

トレンド入り。

ニュース速報。

ネット記事。

話題は一気に広がった。

社長室。

新しく作られた部屋。

まだ何もない。

机。

椅子。

窓。

それだけ。

美優は一人で夜景を見ていた。

そこへ。

コンコン。

「入って」

扉が開く。

真優だった。

「社長」

「やめて」

即答。

真優が笑う。

「似合ってるよ」

美優は少し照れたように視線を逸らす。

真優は窓の外を見る。

「本当に作っちゃったね」

「うん」

「すごいな」

少し沈黙。

そして真優が言う。

「でも」

「?」

「まだ始まりだね」

美優は頷く。

「うん」

会社はできた。

でも。

まだ何も成し遂げていない。

本当の勝負はここから。

モデル。

社長。

そして挑戦者。

美優の新しい人生が。

今。

本格的に始まろうとしていた。

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