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『君の笑顔が可愛すぎで好きだった!』  作者: 優貴(Yukky)


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第64話「武道館への挑戦状」

全国ツアーまで残り2か月。

事務所。

真優

「緊急ミーティング……」

美優

「嫌な予感」

真優

「毎回言うけど当たる」

美優

「今回はどうだろう」

会議室へ入る。

中には。

担当マネージャー。

音楽プロデューサー。

事務所社長。

さらに。

見たことのないスーツ姿の人たち。

真優

「え?」

美優

「大事な話だね」

席に座る。

珍しく。

誰も笑わない。

緊張感が漂っていた。

社長

「まず」

社長

「全国ツアー決定おめでとう」

二人

「ありがとうございます」

社長

「そして」

社長

「アルバム制作も順調です」

真優

「はい」

社長

「だからこそ」

社長は資料を開く。

真優

「?」

美優

「……」

表紙。

そこには。

『Twinkle Twins 3ヵ年計画』

と書かれていた。

真優

「3年!?」

美優

「長い」

社長

「まずは全国ツアー成功」

ページをめくる。

社長

「次に全国アリーナ公演」

真優

「アリーナ?」

さらに。

ページをめくる。

社長

「そして最終目標」

静寂。

社長

「武道館ライブ」

真優

「……」

美優

「……」

二人とも固まる。

武道館。

テレビで見た。

憧れの場所。

有名アーティスト。

トップアイドル。

伝説のライブ会場。

そこに。

自分たちが?

真優

「無理です」

即答だった。

社長

「早い」

真優

「だって!」

美優

「まだデビューしたばかりです」

社長

「その通り」

プロデューサー

「だから今すぐではありません」

社長

「3年後です」

真優

「3年後……」

社長

「可能性は十分あります」

資料には。

ライブ動員数。

CD売上。

SNSフォロワー数。

今後の目標。

細かく書かれていた。

担当マネージャー

「皆さんの成長速度は予想以上です」

真優

「そんなに?」

担当マネージャー

「はい」

社長

「だから挑戦したい」

静かになる。

武道館。

夢の舞台。

今の自分たちには遠すぎる。

でも。

昔。

主人公役も遠かった。

ライブも遠かった。

全国ツアーも遠かった。

全部。

少しずつ叶えてきた。

真優

「……」

美優

「……」

二人は顔を見合わせる。

そして。

真優

「やります」

美優

「挑戦します」

社長が笑った。

社長

「その言葉を待っていました」

拍手。

会議室に響く。

しかし。

担当マネージャー

「ただし」

真優

「はい」

担当マネージャー

「簡単ではありません」

美優

「分かっています」

担当マネージャー

「全国ツアーを成功させること」

担当マネージャー

「アルバムをヒットさせること」

担当マネージャー

「そして新しいファンを増やすこと」

真優

「全部やります!」

美優

「一つずつ」

会議終了後。

屋上。

夕焼け。

真優

「武道館かぁ」

美優

「遠いね」

真優

「遠い」

美優

「でも」

真優

「?」

美優

「少しだけ想像できた」

真優

「私も」

満員の客席。

大歓声。

ペンライトの海。

そこに立つ。

自分たち。

真優

「絶対行こう」

美優

「うん」

真優

「みんなも呼ぼう」

美優

「大阪組も」

真優

「最前列」

美優

「争奪戦になりそう」

二人は笑った。

その頃。

大阪。

将規たちの元へ。

一本のメッセージが届く。

『武道館を目指します』

賢太郎

「……」

龍太郎

「本気だな」

将信

「らしい」

玲美菜

「応援しよう」

玲美愛

「絶対に!」

夢は。

もう個人の夢ではない。

仲間たちも一緒に追いかける夢になっていた。

第64話 完

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