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『君の笑顔が可愛すぎで好きだった!』  作者: 優貴(Yukky)


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339/434

第39話「保証人」

芸能事務所との面談から帰った翌日。

双子の部屋。

机の上には契約書。

真優

「これかぁ……」

美優

「本物だね」

数枚の書類。

所属契約書。

レッスンに関する説明。

保護者同意書。

そして。

保証人欄。

真優

「保証人……」

美優

「必要なんだね」

真優

「どうする?」

美優

「頼む人は決まってる」

真優

「だよね」

二人は顔を見合わせる。

同じ答えだった。

夕方。

双子は兄の家を訪れた。

兄。

雷斗。

昔から二人の面倒を見てくれた存在。

憧れでもあり。

頼れる兄でもある。

ピンポーン。

雷斗

「おう」

真優

「来た!」

美優

「お邪魔します」

雷斗

「急にどうした」

真優

「実は!」

雷斗

「嫌な予感」

真優

「いい話!」

雷斗

「もっと怖い」

美優

「兄さん」

雷斗

「ん?」

美優

「私たち」

真優

「芸能事務所に合格した」

雷斗

「……は?」

数秒停止。

真優

「だから!」

美優

「オーディションに受かった」

雷斗

「マジか」

真優

「マジ!」

雷斗

「本当に?」

美優

「本当に」

雷斗は驚いていた。

そして。

少し嬉しそうだった。

雷斗

「おめでとう」

真優

「へへへ」

美優

「ありがとう」

雷斗

「それで?」

真優

「あっ」

本題を思い出す。

真優

「これ」

契約書を差し出す。

雷斗

「契約書?」

美優

「保証人が必要なの」

雷斗

「なるほど」

書類を確認する。

真剣な表情。

真優も美優も黙る。

数分後。

雷斗

「質問」

真優

「はい!」

雷斗

「本気か?」

真優

「本気」

美優

「本気」

迷いはなかった。

雷斗

「途中で逃げる気は?」

真優

「ない」

美優

「絶対に」

雷斗は二人を見る。

小さい頃から知っている。

泣き虫だった真優。

しっかり者の美優。

その二人が。

今は夢を追っている。

本気で。

雷斗

「なら」

ペンを取る。

真優

「!」

美優

「兄さん」

雷斗

「俺が保証人になる」

サインを書く。

名前。

住所。

そして印鑑。

正式に記入された。

真優

「ありがとう!」

美優

「本当にありがとう」

雷斗

「礼はいらない」

真優

「え?」

雷斗

「代わりに」

真優

「代わり?」

雷斗

「絶対に後悔するな」

静かな声だった。

雷斗

「夢を追うなら最後までやれ」

真優

「うん」

美優

「うん」

雷斗

「途中で諦めるな」

真優

「約束する」

美優

「絶対に」

雷斗は笑った。

雷斗

「なら大丈夫だ」

帰り道。

夕焼け。

真優

「保証人になってくれたね」

美優

「うん」

真優

「嬉しかった」

美優

「私も」

契約書を抱える。

そこには。

兄のサイン。

夢への第一歩を認めてくれた証。

真優

「頑張ろう」

美優

「うん」

もう後戻りはしない。

双子の挑戦は。

いよいよ本格的に始まろうとしていた。

第39話 完

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