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『君の笑顔が可愛すぎで好きだった!』  作者: 優貴(Yukky)


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338/434

第38話「芸能事務所へ」

合格通知から三日後。

土曜日。

真優

「緊張する……」

美優

「二回目だけど緊張する」

今日は芸能事務所へ行く日。

正式な説明を受けるためだった。

大阪市内。

高層ビルの一角。

そこに事務所はあった。

真優

「大きい……」

美優

「想像以上」

二人は思わず見上げる。

そして。

自動ドアが開く。

受付。

スタッフ

「真優さん、美優さんですね」

真優

「はい!」

美優

「よろしくお願いします」

案内された先は会議室。

そこには。

オーディションで見た女性がいた。

女性

「改めまして」

女性

「合格おめでとうございます」

真優

「ありがとうございます!」

美優

「ありがとうございます」

女性は微笑んだ。

女性

「まずは所属契約について説明します」

資料が配られる。

真優

「本当に芸能人みたい」

美優

「静かに」

女性

「聞こえてますよ」

真優

「すみません!」

会議室が少し和む。

説明は一時間近く続いた。

レッスン。

マナー講習。

歌唱練習。

演技指導。

スケジュール管理。

どれも本格的だった。

真優

「大変そう……」

女性

「大変です」

即答。

真優

「ですよね」

女性

「でも夢を叶えたいなら必要なことです」

真優

「はい」

真剣な表情になる。

すると。

女性

「そして」

資料を一枚めくる。

女性

「実はお二人に期待していることがあります」

真優

「?」

美優

「何でしょう」

女性

「双子ユニットです」

二人は目を見開いた。

女性

「双子で活動できる人材は珍しい」

女性

「それがお二人の大きな武器です」

真優

「双子で……」

美優

「活動……」

女性

「声優もアイドルも」

女性

「最初から二人一緒で育てたいと考えています」

真優

「!」

美優

「!」

それは。

まさに。

二人が夢見ていた形だった。

双子で。

一緒に。

デビューすること。

女性

「簡単な道ではありません」

女性

「ですが可能性はあります」

真優

「やります」

美優

「やります」

即答だった。

女性は満足そうに頷く。

女性

「その返事を聞けて安心しました」

面談終了後。

事務所のロビー。

真優

「聞いた?」

美優

「聞いた」

真優

「双子ユニット!」

美優

「夢みたい」

真優

「夢じゃない!」

美優

「うん」

二人は笑った。

事務所を出る。

青空が広がっていた。

真優

「頑張ろう」

美優

「うん」

真優

「絶対デビューしよう」

美優

「双子で」

真優

「双子で」

拳を合わせる。

ここから先は。

楽しいことばかりじゃない。

きっと厳しい。

きっと苦しい。

それでも。

二人なら乗り越えられる。

同じ夢を見ているから。

その時。

二人はまだ知らなかった。

数か月後。

自分たちの人生を変える。

大きなオーディションが待っていることを。

第38話 完

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