表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『君の笑顔が可愛すぎで好きだった!』  作者: 優貴(Yukky)


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

337/434

第37話「運命の電話」

オーディションから一週間。

ついに。

結果発表の日。

朝。

真優

「眠れなかった」

美優

「私も」

真優

「3時間」

美優

「4時間」

真優

「勝った」

美優

「勝負じゃない」

登校中も。

授業中も。

昼休みも。

二人の頭の中は結果発表のことでいっぱいだった。

将規

「大丈夫か?」

真優

「大丈夫じゃない」

美優

「全然大丈夫じゃない」

玲美愛

「受かる受かる!」

龍太郎

「根拠は?」

玲美愛

「私の勘!」

賢太郎

「参考にならないな」

教室に笑いが広がる。

しかし。

双子の緊張は消えなかった。

放課後。

帰宅後。

真優の部屋。

机の上。

スマホ。

真優

「まだかな」

美優

「まだだね」

時計を見る。

17時42分。

オーディション資料には。

『結果は本日中にご連絡します』

そう書かれていた。

真優

「心臓に悪い」

美優

「同意」

その時だった。

ブルルルル。

スマホが震える。

真優

「!」

美優

「!」

画面を見る。

知らない番号。

二人の動きが止まる。

真優

「来た」

美優

「来たね」

鼓動が速くなる。

真優

「出る」

美優

「うん」

震える指で通話ボタンを押した。

真優

「も、もしもし」

女性の声。

「〇〇芸能事務所です」

真優

「はい!」

思わず大声になる。

美優

「落ち着いて」

真優

「無理」

電話の向こうで女性が少し笑った。

そして。

女性

「先日のオーディションについてですが」

真優

「はい」

美優

「……」

部屋が静かになる。

女性

「審査の結果――」

真優は息を止めた。

美優も拳を握る。

女性

「真優さん、美優さん」

女性

「お二人とも合格です」

数秒。

沈黙。

真優

「……え?」

美優

「……」

理解が追いつかない。

女性

「今後の説明をしたいので、一度事務所へ来ていただけますか?」

真優

「は、はい!」

女性

「改めておめでとうございます」

電話が終わる。

部屋は静まり返る。

真優

「……」

美優

「……」

真優

「今」

美優

「うん」

真優

「合格って」

美優

「言った」

真優

「……」

美優

「……」

次の瞬間。

真優

「やったぁぁぁぁぁ!!」

美優

「っ!」

真優が飛びつく。

美優も思わず笑う。

真優

「受かった!」

美優

「受かった!」

二人は抱き合った。

何年も前からの夢。

小さな頃から憧れていた世界。

その入口に。

ようやく立てた。

真優

「すぐみんなに連絡しよう!」

美優

「うん!」

スマホを取り出す。

グループチャット。

『合格した!!』

送信。

数秒後。

玲美愛

『えぇぇぇぇぇぇ!?!?』

将規

『おめでとう!』

龍太郎

『すごいな』

賢太郎

『おめでとう』

玲美菜

『本当に良かったね!』

画面いっぱいのお祝いメッセージ。

真優

「みんな喜んでる」

美優

「うん」

嬉しかった。

とても。

でも。

これはゴールじゃない。

むしろ。

ここから始まる。

声優アイドルへの道。

双子でデビューする夢。

その第一歩が。

今。

確かに始まった。

第37話 完

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ