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『君の笑顔が可愛すぎで好きだった!』  作者: 優貴(Yukky)


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333/434

第33話「初めての進路三者面談」

進路希望調査提出から数日後。

ホームルーム。

先生

「来週から三者面談を行う」

教室がざわつく。

玲美愛

「終わった」

龍太郎

「何がだ」

玲美愛

「人生」

真優

「まだ始まってもいない」

美優

「大げさ」

将規

「いつも通りだな」

教室に笑いが広がる。

しかし。

意外とみんな緊張していた。

三者面談。

先生。

保護者。

そして本人。

進路について真面目に話す初めての機会だった。

数日後。

トップバッターは将規。

職員室。

担任。

将規。

そして兄の一将。

先生

「今日はよろしくお願いします」

一将

「よろしくお願いします」

将規

「よろしくお願いします」

先生

「将規くんは教師志望ですね」

将規

「はい」

先生

「理由も立派でした」

将規

「ありがとうございます」

一将は少し驚いていた。

一将

「本気だったんだな」

将規

「本気だよ」

一将

「応援する」

将規

「ありがとう」

少し照れくさかった。

翌日。

真優と美優。

保護者と一緒に面談。

先生

「声優アイドル志望ですか」

真優

「はい!」

美優

「本気です」

先生

「厳しい世界ですよ」

真優

「分かっています」

美優

「それでも挑戦したいです」

先生は少し微笑む。

先生

「いい目をしていますね」

二人は顔を見合わせる。

夢を否定されなかった。

それだけで嬉しかった。

そして。

賢太郎。

先生

「弁護士志望ですね」

賢太郎

「はい」

先生

「理由もしっかりしています」

賢太郎

「ありがとうございます」

面談後。

兼次郎

「頑張れよ」

賢太郎

「ああ」

短い会話。

でも。

十分だった。

玲美菜。

先生

「保育士ですか」

玲美菜

「はい」

先生

「優しい性格ですからね」

玲美菜は少し照れた。

家に帰ると。

姉の玲緒菜が笑う。

玲緒菜

「絶対向いてる」

玲美菜

「ありがとう」

そして。

龍太郎。

先生

「モデル志望」

龍太郎

「はい」

先生

「身長は武器ですね」

龍太郎

「そう言われます」

先生

「挑戦してみる価値はあります」

龍太郎は静かに頷いた。

最後。

玲美愛。

職員室。

先生。

保護者。

玲美愛。

先生

「イベント・エンターテインメント関係」

玲美愛

「はい」

先生

「具体的には?」

玲美愛

「まだ決まってません!」

先生

「正直だな」

保護者も笑う。

玲美愛

「でも」

先生

「?」

玲美愛

「人を笑顔にする仕事がしたいです」

職員室が少し静かになる。

先生

「いい目標ですね」

玲美愛

「本当ですか?」

先生

「ええ」

玲美愛は嬉しそうに笑った。

全員の面談が終わった週末。

いつものメンバーが集まる。

玲美愛

「疲れたぁぁぁ!」

龍太郎

「騒ぎすぎだ」

真優

「でも緊張した」

美優

「かなり」

将規

「将来の話だからな」

賢太郎

「ああ」

玲美菜

「でも少し安心した」

みんな頷く。

夢はまだ遠い。

簡単に叶うものでもない。

だけど。

初めて本気で未来について考えた。

初めて誰かに夢を話した。

その一歩は大きかった。

夕焼けの空。

それぞれの夢。

それぞれの未来。

まだ見えない道の先へ。

彼らは少しずつ歩き始めていた。

第33話 完

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