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『君の笑顔が可愛すぎで好きだった!』  作者: 優貴(Yukky)


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第26話「雨の日の相合傘」

翌週。

火曜日。

朝から空は曇っていた。

将規

「降りそうだな」

龍太郎

「天気予報見ろ」

将規

「忘れた」

龍太郎

「だと思った」

昼休み。

ついに。

ザーッ。

大粒の雨が降り始める。

玲美愛

「うわぁ!」

真優

「結構強いね」

美優

「帰る頃には止むかな」

しかし。

放課後。

雨はさらに強くなっていた。

将規

「終わった」

龍太郎

「傘は?」

将規

「ない」

龍太郎

「終わったな」

将規

「終わった」

すると。

真優

「忘れたの?」

将規

「ああ」

美優

「将規らしい」

将規

「否定できない」

その時。

玲美愛

「相合傘だー!」

教室中に響く声。

将規

「急に何言ってる」

玲美愛

「だって!」

真優

「静かに」

美優

「恥ずかしい」

玲美愛

「つまり可能性あり!」

龍太郎

「帰るぞ」

玲美愛

「待ってー!」

二人は去っていった。

残された三人。

将規

「どうするかな」

真優

「駅までなら一緒に入る?」

将規

「いいのか?」

真優

「風邪引かれる方が困るし」

すると。

美優

「私も同じ方向だし」

将規

「じゃあ三人で帰るか」

真優

「うん」

校門。

傘は二本。

三人で歩く。

雨音。

静かな帰り道。

真優

「こういうの珍しいね」

将規

「確かに」

美優

「学校以外だとあんまりない」

少し沈黙。

将規

「でも悪くないな」

真優

「!」

美優

「!」

将規

「何だよ」

真優

「急にそういうこと言う」

美優

「ずるい」

将規

「意味分からん」

二人は苦笑した。

駅前。

真優

「あっ」

将規

「どうした?」

真優

「水たまり」

足を滑らせる。

将規

「危ない!」

とっさに腕を掴む。

真優

「……」

将規

「大丈夫か?」

真優

「う、うん」

顔が赤い。

将規は気付いていない。

美優だけが気付いていた。

美優

「……」

少しだけ複雑な気持ち。

でも。

嫌ではなかった。

三人は再び歩き出す。

雨はまだ降っている。

けれど。

どこか温かい帰り道だった。

そして。

将規はまだ知らない。

自分の何気ない優しさが。

少しずつ。

二人の心を揺らしていることを。

第26話 完

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