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『君の笑顔が可愛すぎで好きだった!』  作者: 優貴(Yukky)


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第21話「文化祭開幕」

文化祭当日。

朝。

校門が開く。

生徒たちの歓声。

来場者の笑顔。

学校中がお祭りの空気に包まれていた。

玲美愛 「文化祭だぁぁぁ!!」

龍太郎 「朝から全力だな」

玲美愛 「一年で一番楽しい日!」

真優 「楽しみ」

美優 「うん」

将規 「……」

玲美愛 「一人だけ緊張してる」

将規 「当たり前だろ」

教室では接客が始まる。

予想以上の大盛況。

生徒たちは走り回っていた。

昼。

真太郎。

兼次郎。

一将。

結衣。

全員が来場していた。

真太郎 「すごいな」

兼次郎 「俺たちの頃より盛り上がってる」

結衣 「みんな頑張ったもの」

一将 「そうだな」

遠くから将規たちを見る。

結衣 「今日だね」

一将 「ああ」

全員が知っていた。

夕方。

文化祭終了まであと一時間。

そして。

学校中に放送が流れる。

『これより文化祭恒例イベント』

『屋上告白タイムを開催します!』

校内大歓声。

玲美愛

「きたぁぁぁぁ!!」

龍太郎

「お前絶対待ってただろ」

玲美愛

「もちろん!」

この学校の文化祭名物。

最後に屋上で告白する伝統行事。

毎年多くのカップルが誕生する。

そして。

今年。

最も注目されているのは。

石川将規。

真優。

美優。

三人だった。

ざわざわ。

生徒A

「本当に今日なの?」

生徒B

「絶対そうだろ」

生徒C

「見に行こう」

大騒ぎだった。

屋上へ続く階段。

将規は一人で立ち止まる。

手が震える。

心臓がうるさい。

将規

「……」

ここまで来た。

逃げない。

決めた。

その時。

後ろから声。

真衣

「将規」

振り返る。

真衣だった。

将規

「真衣」

真衣

「行くんだね」

将規

「ああ」

真衣は少し笑う。

真衣

「頑張れ」

将規

「またそれか」

真衣

「だって他に言葉ないし」

将規は笑う。

将規

「ありがとな」

真衣

「うん」

短い会話。

でも。

将規にとって大きかった。

そして。

屋上の扉へ向かう。

真衣はその背中を見送る。

真衣

「……」

少しだけ。

胸が痛んだ。

でも。

真衣は笑う。

真太郎の言葉を思い出す。

――後悔するな。

真衣

「しないよ」

小さく呟く。

一方。

屋上。

真優が待っていた。

美優も待っていた。

夕日が校舎を赤く染める。

風が吹く。

将規が姿を現す。

生徒たちが固唾を呑む。

玲美愛

「きた……」

龍太郎

「ああ」

一将。

結衣。

兼次郎。

真太郎。

全員が見守る。

将規は。

真優を見る。

そして。

美優を見る。

長い沈黙。

将規

「俺は――」

夕日が三人を照らす。

運命の瞬間。

文化祭。

恋の結末。

その答えが。

今。

語られようとしていた。

第21話 完

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