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『君の笑顔が可愛すぎで好きだった!』  作者: 優貴(Yukky)


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第20話「文化祭前日」

文化祭まで、あと一日。

金曜日。

ついに前日を迎えた。

学校中がいつも以上の熱気に包まれている。

朝。

教室。

玲美愛 「文化祭前日だぁぁぁ!!」

龍太郎 「朝から元気すぎる」

玲美愛 「今日は特別!」

真優 「分かる」

美優 「少しテンション上がる」

将規 「みんな元気だな」

玲美愛は将規を見る。

玲美愛 「将規だけ元気ない」

将規 「ほっとけ」

龍太郎 「人生最大のイベントだからな」

将規 「文化祭じゃないだろ」

玲美愛

「恋愛の方!」

教室が少しざわつく。

将規 「大声で言うな!」

玲美愛 「ごめんごめん」

全然反省していなかった。

放課後。

文化祭準備最終確認。

教室は完成していた。

飾り。

ポスター。

展示物。

全部揃っている。

真優 「終わったね」

美優 「うん」

将規 「長かった」

玲美愛 「泣きそう」

龍太郎 「まだ早い」

みんな笑う。

その時。

先生が教室へ入る。

先生 「お疲れ」

全員 「お疲れ様です!」

先生 「よく頑張ったな」

少しだけ静かになる。

先生 「明日は楽しめ」

先生 「それが一番だ」

教室に温かい空気が流れた。

夕方。

生徒たちは少しずつ帰り始める。

真優

「将規」

将規

「ん?」

真優

「明日」

将規

「うん」

真優

「待ってる」

短い言葉。

でも意味は分かった。

将規

「ああ」

続いて。

美優

「私も」

将規

「……」

美優

「待ってるから」

将規

「ああ」

二人とも笑う。

将規の胸が痛む。

でも。

もう決めている。

まだ言葉にはしていない。

だけど。

答えはある。

校門。

真衣が立っていた。

真衣

「帰る?」

将規

「おう」

二人で歩く。

夕焼け。

秋の風。

静かな時間。

真衣

「いよいよだね」

将規

「ああ」

真衣

「決まった?」

将規は少し黙る。

そして。

将規

「たぶん」

真衣

「そっか」

小さく笑う。

どこか安心したような。

少し寂しいような。

そんな笑顔だった。

真衣

「頑張れ」

将規

「何をだよ」

真衣

「全部」

将規は苦笑した。

将規

「難しいな」

真衣

「将規なら大丈夫」

不思議だった。

その言葉だけで。

少しだけ勇気が出た。

夜。

真優の部屋。

真優

「眠れない……」

ベッドの上を転がる。

美優の部屋。

美優

「緊張する……」

天井を見つめる。

真衣の部屋。

真太郎

「起きてるな」

真衣

「うるさい」

真太郎

「図星か」

兄妹の笑い声。

将規の部屋。

机の上。

文化祭パンフレット。

スマホ。

思い出。

全部を見つめる。

そして。

将規

「明日か」

静かに呟く。

文化祭当日。

恋の答えが出る。

長かった時間。

悩み続けた日々。

その全てに。

終わりと始まりが訪れる。

文化祭まで、あと一日。

そして――

次回、第21話「文化祭開幕」

第20話 完

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