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『君の笑顔が可愛すぎで好きだった!』  作者: 優貴(Yukky)


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第19話「文化祭前々日」

文化祭まで、あと二日。

木曜日。

学校全体がそわそわしていた。

廊下には飾り付け。

体育館ではステージ準備。

校庭にはテント。

どこを見ても文化祭一色だった。

朝。

教室。

玲美愛 「あと二日!」

龍太郎 「ついにここまで来たな」

真優 「早かった」

美優 「本当に」

将規 「……」

玲美愛 「また胃が痛そう」

将規 「放っとけ」

みんな笑う。

でも。

将規だけは笑いきれなかった。

昼休み。

屋上。

将規はフェンスにもたれていた。

風が少し冷たい。

秋が深まっている。

ガチャ。

扉が開く。

現れたのは真衣だった。

真衣 「やっぱりいた」

将規 「最近よく来るな」

真衣 「将規もね」

二人は並んで空を見る。

しばらく沈黙。

真衣 「決まりそう?」

将規 「……少し」

真衣 「そっか」

笑顔だった。

でも。

どこか寂しそうにも見えた。

将規 「真衣は?」

真衣 「何が」

将規 「文化祭終わったらどうする」

真衣 「普通に生きる」

将規 「雑だな」

真衣 「将規に言われたくない」

二人は笑った。

その後。

真衣が静かに言う。

真衣 「ねえ」

将規 「ん?」

真衣 「ちゃんと選んでね」

将規 「……」

真衣 「誰も選ばないとか」

真衣 「逃げるとか」

真衣 「それだけは駄目だから」

真剣な声だった。

将規 「分かってる」

真衣 「ならいい」

その表情は。

どこか安心したようにも見えた。

放課後。

文化祭準備最終日。

教室では最後の確認。

真優 「ここ大丈夫かな」

美優 「たぶん」

将規 「かなり良くできてる」

玲美愛 「最高傑作!」

龍太郎 「自画自賛か」

笑い声。

その光景を見ながら。

将規は思う。

この時間も。

もうすぐ終わる。

今まで当たり前だった日常。

真優。

美優。

真衣。

玲美愛。

龍太郎。

みんなとの時間。

文化祭が終われば。

少しずつ変わっていく。

夕方。

帰り道。

真優 「将規」

将規 「ん?」

真優 「文化祭楽しもうね」

将規 「ああ」

美優 「後悔しないように」

将規 「そうだな」

三人は並んで歩く。

そして。

駅で別れる。

真優 「また明日」

美優 「また明日」

将規 「おう」

二人の背中を見送る。

将規 「……」

胸が苦しい。

でも。

もう逃げない。

夜。

自室。

机の上には文化祭のパンフレット。

あと二日。

将規は静かに目を閉じた。

そして。

ようやく。

自分の心の奥にある答えを。

認め始めていた。

文化祭まで、あと二日。

恋の結末は。

すぐそこまで来ている。

第19話 完

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