表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『君の笑顔が可愛すぎで好きだった!』  作者: 優貴(Yukky)


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

315/438

第15話「答えの前夜」

文化祭まで、あと七日。

月曜日。

一週間後。

すべてが決まる。

その事実を意識しているのは将規だけではなかった。

朝。

教室。

玲美愛 「あと一週間!」

龍太郎 「とうとう一週間か」

将規 「……」

玲美愛 「胃が痛そうな顔してる」

将規 「実際痛い」

龍太郎 「大変だな」

玲美愛 「青春だねぇ」

将規 「他人事だと思って」

真優が教室へ入ってくる。

真優 「おはよー」

将規 「おう」

少しだけ目が合う。

昨日の会話を思い出す。

続いて。

美優も入ってくる。

美優 「おはよう」

将規 「おはよう」

こちらも自然に挨拶を交わす。

でも。

将規の心は落ち着かなかった。

昼休み。

屋上。

将規は一人で空を見上げていた。

秋の空。

高い。

青い。

ガチャ。

扉が開く。

現れたのは真太郎だった。

将規 「え?」

真太郎 「やあ」

将規 「なんで学校に」

真太郎 「先生に頼まれて少し手伝い」

卒業生として呼ばれていたらしい。

真太郎 「悩んでる顔だな」

将規 「みんな言いますね」

真太郎 「分かりやすいから」

将規は苦笑した。

真太郎 「真衣から聞いた」

将規 「何をですか」

真太郎 「文化祭で答えを出すこと」

将規 「……」

真衣め。

と思った。

真太郎 「大変だな」

将規 「はい」

真太郎 「逃げたいか?」

将規は少し考える。

将規 「逃げたくはないです」

真太郎 「そうか」

将規 「怖いですけど」

真太郎は静かに笑った。

真太郎 「なら大丈夫だ」

将規 「え?」

真太郎 「本当に駄目な時は」

真太郎 「逃げたくなる」

将規は黙る。

真太郎 「怖いのは真剣だからだ」

真太郎 「悩むのは大事だからだ」

将規 「……」

真太郎 「だから最後は」

将規 「?」

真太郎 「自分に嘘をつくな」

短い言葉だった。

でも。

強く胸に残った。

放課後。

文化祭準備。

真優。

美優。

将規。

三人で飾り付けの最終確認。

真優 「これで完成かな」

美優 「たぶん」

将規 「長かったな」

真優 「本当に」

美優 「あっという間だった」

しばらく教室を見渡す。

みんなで作った教室。

たくさんの思い出。

真優 「ねえ」

将規 「ん?」

真優 「文化祭成功するといいね」

美優 「うん」

将規 「そうだな」

その瞬間。

将規は思う。

文化祭が終われば。

今の関係は変わる。

必ず。

夜。

自室。

机の上には文化祭のパンフレット。

将規はそれを見つめる。

一将の言葉。

結衣の言葉。

真太郎の言葉。

真優の笑顔。

美優の笑顔。

全部が頭の中を巡る。

将規 「……」

静かな部屋。

時計の音だけが響く。

そして。

将規は初めて。

自分の心の中にある答えに触れた気がした。

まだ言葉にはできない。

でも。

確かにそこにあった。

文化祭まで、あと七日。

恋の結末は。

もうすぐそこまで来ていた。

第15話 完

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ