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『君の笑顔が可愛すぎで好きだった!』  作者: 優貴(Yukky)


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第3話「それぞれの文化祭」

文化祭まで、あと十九日。

月曜日。

朝。

将規が教室に入ると、玲美愛が机に突っ伏していた。

将規 「どうした」

玲美愛 「眠い」

龍太郎 「昨日三時まで起きてたらしい」

玲美愛 「文化祭の出し物会議」

将規 「自業自得だろ」

玲美愛 「ひどい」

その時。

真優と美優も教室へ入ってくる。

真優 「おはよー」

美優 「おはよう」

将規 「おう」

最近では珍しく自然な挨拶だった。

玲美愛はその様子を見て小声で言う。

玲美愛 「前より空気良くなってない?」

龍太郎 「少しな」

将規 「聞こえてるぞ」

ホームルーム。

先生 「文化祭まで三週間切ったぞー」

クラスがざわつく。

先生 「今日は出し物の最終確認をする」

黒板には大きく書かれていた。

『お化け屋敷』

将規 「まだやるのか」

真優 「今さら変えられないでしょ」

美優 「準備も進んでるし」

玲美愛 「問題は役割だよね」

その瞬間。

教室中の視線が集まる。

将規 「嫌な予感」

玲美愛 「主人公ポジション」

将規 「おい」

龍太郎 「確定だな」

将規 「なんでだよ!」

クラスメイトA 「だって将規だし」

クラスメイトB 「雰囲気的に」

将規 「理由になってない!」

大爆笑。

昼休み。

屋上。

将規、真優、美優。

三人で昼食。

最近少しずつ増えている時間だった。

真優 「お化け屋敷かぁ」

美優 「真優は向いてそう」

真優 「どういう意味?」

美優 「驚かせるの好き」

真優 「否定できない」

将規 「できないのかよ」

真優 「将規を何回驚かせたと思ってるの」

将規 「数えたくない」

美優 「百回くらい?」

将規 「そんなに?」

真優 「もっとかも」

三人で笑う。

少し沈黙。

その後。

美優が静かに聞いた。

美優 「将規」

将規 「ん?」

美優 「文化祭終わったらやりたいことある?」

将規 「え?」

真優も興味を持つ。

真優 「確かに」

将規 「急だな」

美優 「聞いてみたかっただけ」

将規は少し考える。

将規 「旅行とか」

真優 「いいね!」

美優 「どこ?」

将規 「海」

真優 「夏終わってる」

将規 「じゃあ温泉」

美優 「それならあり」

真優 「三人で?」

将規 「……」

空気が止まる。

真優 「あ」

美優 「……」

将規 「ごめん」

真優 「いや」

美優 「別に」

でも。

三人とも少しだけ複雑だった。

放課後。

文化祭実行委員会。

委員長 「今週から本格準備!」

将規 「うわぁ」

真優 「頑張ろう」

美優 「終わらせよう」

委員長 「やる気の差がすごい」

作業開始。

ポスター作り。

案内板。

装飾。

気付けば夕方。

真優 「疲れた」

将規 「同感」

美優 「肩痛い」

委員長 「若いんだから!」

将規 「だから同い年ですよね」

委員長はまた聞こえないふりをした。

帰り道。

校門を出たところで。

真衣 「あ」

将規 「真衣」

真優 「珍しい」

美優 「帰り?」

真衣 「うん」

四人で少し話す。

すると。

真衣がふと聞いた。

真衣 「文化祭楽しみ?」

真優 「楽しみ」

美優 「少し緊張」

将規 「半々」

真衣は少しだけ笑う。

真衣 「そっか」

その笑顔が。

どこか寂しそうに見えた。

夜。

真衣の部屋。

机の上には写真立て。

家族写真。

そして兄との写真。

真衣 「帰ってくるんだよね」

小さく呟く。

文化祭の日。

帰省予定。

それだけなら嬉しい。

でも。

真衣には別の不安もあった。

真衣 「……どうなるかな」

窓の外を見る。

文化祭まで、あと十九日。

恋も。

友情も。

家族も。

少しずつ動き始めていた。

第3話 完

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