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『君の笑顔が可愛すぎで好きだった!』  作者: 優貴(Yukky)


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278/449

第78話「双子との休日」

日曜日。

午前九時。

駅前広場。

将規 「早く着きすぎたな」

待ち合わせは九時半。

だが将規は三十分前に来ていた。

すると。

真優 「あっ」

美優 「いた」

将規 「なんでいるんだよ」

真優 「それはこっちの台詞」

美優 「三十分前」

将規 「お前らもだろ」

三人は顔を見合わせた。

そして。

笑った。

玲美愛なら。

「青春だー!」

と騒ぎそうな光景だった。

今日の目的はショッピングモール。

映画。

ゲームセンター。

昼食。

ごく普通の休日。

のはずだった。

モール到着。

真優 「まずどこ行く?」

美優 「服見たい」

将規 「女子だな」

真優 「何それ」

美優 「失礼」

将規 「褒めてる」

真優 「雑」

三人で笑う。

服屋。

真優 「これどうかな?」

将規 「似合うと思う」

真優 「本当?」

将規 「ああ」

真優の顔が少し赤くなる。

美優 「私は?」

将規 「それも似合う」

美優 「ありがとう」

普段より少し嬉しそうだった。

昼。

フードコート。

真優 「なんか不思議だね」

将規 「何が」

真優 「こうやって遊ぶの」

美優 「学校以外で」

将規 「そうだな」

少し沈黙。

将規 「でも楽しい」

真優 「!」

美優 「!」

将規 「何だよ」

真優 「今の嬉しい」

美優 「かなり」

将規 「そうか」

午後。

ゲームセンター。

真優 「勝負!」

将規 「受けて立つ」

美優 「負けない」

結果。

真優 一位

美優 二位

将規 三位

将規 「おかしいだろ」

真優 「弱い」

美優 「弱い」

将規 「双子怖い」

二人は大笑いした。

夕方。

観覧車の見える広場。

三人はベンチに座っていた。

夕日。

秋の風。

真優 「今日はありがとう」

将規 「こっちこそ」

美優 「楽しかった」

将規 「ああ」

そして。

将規 「今まで気付かなかった」

真優 「?」

美優 「?」

将規 「二人とも意外と負けず嫌いなんだな」

真優 「意外と?」

美優 「かなりだよ」

将規 「そうだったのか」

真優 「知らなかった?」

将規 「知らなかった」

三人で笑う。

その時。

将規は思った。

真優といると安心する。

美優といると落ち着く。

二人といると自然に笑える。

それは特別なことだった。

帰り道。

真優 「返事」

将規 「……」

美優 「急がなくていい」

真優 「でも」

美優 「待ってる」

将規 「ああ」

真剣な表情で頷いた。

その頃。

真衣。

自室。

窓の外を見ていた。

今日。

将規は真優と美優と出掛けている。

それを知っていた。

真衣 「強敵だなぁ」

苦笑する。

でも。

真衣 「負けない」

静かに呟く。

恋はまだ終わらない。

そして将規の心も。

少しずつ。

確実に答えへ近付いていた。

第78話 完

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