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『君の笑顔が可愛すぎで好きだった!』  作者: 優貴(Yukky)


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第68話「映画館の二人」

日曜日。

朝。

真衣は珍しく一時間も前に起きていた。

真衣 「よし」

鏡を見る。

髪を整える。

服を選ぶ。

また選ぶ。

さらに選ぶ。

真衣 「……」

少し考える。

真衣 「これかな」

今日は将規と映画の日だった。

午前十時。

駅前。

将規 「早く来すぎた」

待ち合わせ三十分前。

しかし。

すでに真衣がいた。

将規 「なんでいる」

真衣 「それはこっちの台詞」

将規 「まだ三十分前だぞ」

真衣 「そうだね」

二人とも早く来ていた。

真衣 「楽しみだった?」

将規 「普通」

真衣 「嘘」

将規 「なんでだ」

真衣 「早く来てる」

将規 「……」

反論できなかった。

映画館。

チケットを受け取る。

ポップコーンを買う。

飲み物も買う。

完全に映画デートの流れだった。

将規 「本当に映画なんだな」

真衣 「映画だよ」

将規 「疑ってた」

真衣 「失礼」

上映開始。

館内が暗くなる。

映画が始まる。

アクションあり。

笑いあり。

感動あり。

予想以上に面白かった。

上映から一時間後。

感動シーン。

周囲からすすり泣く声が聞こえる。

真衣も少し涙ぐんでいた。

将規 「泣いてる?」

真衣 「泣いてない」

将規 「泣いてるな」

真衣 「少しだけ」

将規 「素直だな」

真衣 「将規だけ」

将規 「何がだ」

真衣 「秘密」

映画終了。

外へ出る。

真衣 「面白かった」

将規 「思ったよりな」

真衣 「でしょ」

真衣は満足そうだった。

昼食。

フードコート。

真衣 「ねぇ」

将規 「ん?」

真衣 「最近変わった」

将規 「誰が」

真衣 「将規」

将規 「そうか?」

真衣 「前より笑う」

将規 「気のせいだ」

真衣 「気のせいじゃない」

少し沈黙。

真衣はストローを回しながら言う。

真衣 「私といるの嫌じゃなくなった?」

将規 「……」

真衣 「答えて」

将規 「嫌だったことはない」

真衣 「!」

将規 「疲れることはあった」

真衣 「ひどい」

将規 「でも」

真衣 「?」

将規 「最近は慣れた」

真衣は一瞬固まった。

次の瞬間。

顔が少し赤くなる。

真衣 「それ嬉しい」

将規 「そうか」

その頃。

真優と美優。

駅前の本屋。

真優 「今日だね」

美優 「うん」

真優 「映画」

美優 「うん」

少し複雑な気持ち。

真優 「正直」

美優 「うん」

真優 「羨ましい」

美優 「私も」

真優 「でも」

美優 「?」

真優 「私たちも動こう」

美優 「うん」

真優 「待つだけは終わり」

美優 「賛成」

その頃。

玲美愛。

自室。

ベッドの上。

玲美愛 「水族館……」

ゴロゴロ。

玲美愛 「また行きたい……」

ゴロゴロ。

玲美菜 「重症だね」

玲美愛 「恋って怖い」

玲美菜 「楽しそうだけど」

玲美愛 「楽しい」

即答だった。

夕方。

映画の帰り道。

将規と真衣。

駅へ向かう。

真衣 「今日はありがとう」

将規 「こっちこそ」

真衣 「また誘う」

将規 「だろうな」

真衣 「断る?」

将規 「どうだろうな」

真衣 「前より優しい」

将規 「気のせいだ」

真衣 「気のせいじゃない」

別れ際。

真衣 「将規」

将規 「ん?」

真衣 「今日は本当に楽しかった」

将規 「そうか」

真衣 「うん」

真っ直ぐな笑顔。

将規は少しだけ視線を逸らした。

帰宅後。

自室。

将規はベッドに寝転ぶ。

今日のことを思い出す。

真衣。

真優。

美優。

最近。

三人のことばかり考えている。

将規 「……」

まだ答えは見えない。

でも。

確実に分かることが一つある。

以前より。

三人が特別な存在になっている。

そして。

真優と美優も。

玲美愛も。

真衣も。

それぞれの恋は少しずつ進んでいた。

誰かが一歩進めば。

誰かもまた一歩進む。

そんな青春の日々が続いていく。

第68話 完

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