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『君の笑顔が可愛すぎで好きだった!』  作者: 優貴(Yukky)


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第46話「それぞれの想い」

夏休み終盤。

真衣の「二人で出掛けない?」発言から数日が経っていた。

しかし。

一年二組の仲良しグループには、目に見えない変化が起き始めていた。

―――

昼。

ショッピングモール。

玲美愛 「緊急会議を開催します!」

雅也 「嫌な予感しかしない」

賢太郎 「今回は何だ」

玲美愛はテーブルを叩いた。

玲美愛 「恋愛会議です!」

雅也 「帰る」

賢太郎 「俺も」

玲美愛 「待って!」

二人の腕を掴む。

玲美愛 「大事なんだよ!」

雅也 「何が」

玲美愛 「真優ちゃん!」

雅也 「は?」

玲美愛 「美優ちゃん!」

賢太郎 「は?」

玲美愛 「真衣ちゃん!」

雅也 「なるほど」

賢太郎 「面倒なやつだ」

玲美愛 「絶対みんな将規くん好きでしょ!」

雅也 「声がでかい」

賢太郎 「確証は?」

玲美愛 「女の勘!」

雅也 「信用できない」

玲美愛 「ひどい!」

その頃。

別の場所では。

真優と美優が買い物をしていた。

真優 「夏休み終わるね」

美優 「早い」

真優 「真衣ちゃんも戻ってきたし」

美優 「うん」

少し沈黙。

真優 「真衣ちゃんすごいよね」

美優 「積極的」

真優 「私には無理かも」

美優 「私も」

二人は苦笑する。

真衣は真っ直ぐだ。

好きなら好き。

会いたいなら会いたい。

遠慮しない。

だから強い。

真優 「でも」

美優 「?」

真優 「負けたくないな」

美優は静かに頷いた。

美優 「私も」

双子の目が合う。

そして笑う。

ライバル。

だけど姉妹。

複雑だけれど、それが今の二人だった。

―――

一方。

将規は書店にいた。

夏休みの課題を終わらせるための参考書探し。

平和な時間。

……のはずだった。

真衣 「発見!」

将規 「うわっ!?」

突然後ろから声がした。

振り返る。

真衣だった。

将規 「何でいる」

真衣 「偶然♪」

将規 「絶対違う」

真衣 「半分偶然」

将規 「半分は何だ」

真衣 「探した」

将規 「正直だな」

真衣は笑う。

そして自然に隣を歩き始めた。

真衣 「ねえ」

将規 「ん?」

真衣 「イギリスにいた時さ」

将規 「うん」

真衣 「みんなに会いたかった」

将規 「だろうな」

真衣 「でも一番は」

将規 「?」

真衣 「将規だった」

将規 「……」

真衣 「ずっと」

将規は返事ができなかった。

冗談には聞こえない。

真衣も笑っていない。

真剣だった。

その時。

将規の脳裏に浮かんだのは、

なぜか真優と美優の顔だった。

海で笑っていた真優。

静かに隣を歩いていた美優。

将規 (俺……)

ふと気付く。

最近。

二人のことを考える時間が増えている。

真衣 「将規?」

将規 「いや」

真衣 「?」

将規 「何でもない」

でも。

本当に何でもないわけではなかった。

―――

その夜。

真優は部屋で本を読んでいた。

美優はスマホを見ている。

グループチャット。

そこには玲美愛からの大量のメッセージ。

玲美愛 『恋愛相談しよう!』

雅也 『しない』

賢太郎 『却下』

真衣 『面白そう!』

玲美愛 『真衣ちゃんだけ乗ってくれた!』

真優 「あはは」

美優 「平和」

真優 「本当にね」

しかし。

その平和は長く続かないかもしれない。

真衣が帰ってきた。

自分達の気持ちも変わり始めた。

そして。

将規も少しずつ何かを意識し始めている。

夏休み最後の夜が近付く。

二学期が始まれば、

きっと今までとは違う毎日になる。

誰もまだ知らない。

この恋がどこへ向かうのかを。

だけど。

それぞれの想いは確実に動き始めていた。

第46話 完

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