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『君の笑顔が可愛すぎで好きだった!』  作者: 優貴(Yukky)


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第45話「真衣の宣戦布告」

真衣が帰国してから数日。

一年二組のグループチャットは以前にも増して賑やかになっていた。

真衣 『おはよう!』

玲美愛 『早い!』

雅也 『朝六時だぞ』

賢太郎 『元気すぎる』

真優 『おはよう』

美優 『おはよう』

将規 『眠い』

真衣 『将規は昔から朝弱いよね』

玲美愛 『昔から!?』

真衣 『幼稚園の頃、毎朝眠そうだった』

将規 『その話いるか?』

玲美愛 『もっと聞きたい!』

真衣 『いっぱいあるよ♪』

将規 『やめろ』

画面越しでも分かるくらい楽しそうだった。

―――

その日の午後。

駅前のカフェ。

六人と真衣は集まっていた。

玲美愛 「これで全員集合だね!」

雅也 「最近毎週集まってるな」

賢太郎 「確かに」

真優 「楽しいからね」

美優 「うん」

真衣 「私も参加できて嬉しい」

そう言って笑う。

その笑顔は明るくて自然だった。

誰とでも打ち解ける。

だからこそ。

真優も美優も警戒しづらい。

しかし。

問題は別にあった。

真衣 「将規、それ取って」

将規 「ん」

真衣 「ありがと」

真衣 「将規、飲み物なくなってるよ」

将規 「本当だ」

真衣 「昔から気付かないよね」

将規 「余計なお世話だ」

玲美愛 (近い)

雅也 (近いな)

賢太郎 (近い)

真優 「……」

美優 「……」

二人とも黙っていた。

真衣は悪気なく将規の隣に座り、

自然に話しかける。

長年の付き合いだからこその距離感だった。

そして。

帰り際。

事件は起きた。

玲美愛がジュースを買いに行き、

雅也と賢太郎もついていった。

残ったのは。

将規。

真優。

美優。

真衣。

真衣 「ねえ」

将規 「ん?」

真衣 「今度二人で出掛けない?」

将規 「は?」

真優 「!」

美優 「!」

真衣 「帰国祝い」

将規 「みんなで行けばいいだろ」

真衣 「二人がいい」

将規 「……」

真優 「……」

美優 「……」

空気が止まる。

真衣は笑顔だった。

でも。

冗談を言っている顔ではない。

将規 「考えとく」

真衣 「うん」

真優は胸がざわついた。

美優も同じだった。

―――

夕方。

帰り道。

偶然、

真優と美優だけになった。

真優 「真衣ちゃんすごいね」

美優 「うん」

真優 「積極的」

美優 「かなり」

少し沈黙。

真優 「美優」

美優 「うん」

真優 「もしさ」

美優 「?」

真優 「真衣ちゃんが本気だったら?」

美優 「……」

美優は少し考える。

そして静かに答えた。

美優 「本気だと思う」

真優 「やっぱり」

美優 「隠してない」

真優 「だよね」

二人とも苦笑した。

今までとは違う。

真衣は迷わない。

好意を隠さない。

だからこそ強い。

真優 「負けたくないな」

美優 「!」

真優自身も驚いていた。

自然に出た言葉だった。

美優は少し黙ったあと。

静かに頷いた。

美優 「うん」

真優 「美優?」

美優 「私も」

真優 「……」

美優 「負けたくない」

夕日が二人を照らす。

双子だから気付いてしまった。

お互いの気持ちに。

そして。

自分自身の気持ちにも。

―――

その夜。

真衣は自室のベッドに寝転がっていた。

スマホには将規たちとの写真。

真衣 「やっと帰って来れたんだもん」

小さく呟く。

真衣 「今度は絶対負けない」

その表情は真剣だった。

イギリスへ行く前。

真衣はすでに将規に恋をしていた。

だから帰ってきた。

だから諦めない。

静かだった恋模様は、

ついに三人のヒロインによる恋愛戦線へと変わり始めていた――。

第45話 完

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