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『君の笑顔が可愛すぎで好きだった!』  作者: 優貴(Yukky)


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第33話「初めての遊園地」

双子の誕生日から一週間後。

昼休み。

一年二組の教室。

真優 「ねえ」

玲美愛 「はい!」

真優 「まだ何も言ってないよ?」

玲美愛 「条件反射!」

雅也 「便利だな」

賢太郎 「便利なのか?」

教室に笑いが起こる。

真優は苦笑しながら続けた。

真優 「誕生日の時のお礼がしたいなって」

美優 「うん」

将規 「お礼?」

真優 「みんな色々してくれたから」

玲美愛 「気にしなくていいのに!」

美優 「でもしたい」

真優 「それでね」

少し嬉しそうに言う。

真優 「今度の日曜日、みんなで遊園地行かない?」

玲美愛 「行く!!」

即答だった。

雅也 「早い」

賢太郎 「まだ説明終わってないぞ」

将規 「まあ行くけど」

真優 「よかった」

美優 「楽しみ」

そして迎えた日曜日。

朝。

遊園地の入口。

玲美愛 「遊園地だーーー!!」

雅也 「朝から元気だな」

賢太郎 「家で充電してきたんだろ」

玲美愛 「満タンです!」

将規 「すごいな」

真優 「ふふっ」

美優 「楽しそう」

開園。

六人は中へ入る。

まず向かったのは絶叫マシン。

玲美愛 「乗ろう!」

雅也 「お前本当に好きだな」

賢太郎 「俺は嫌な予感しかしない」

真優 「私も少し怖いかも」

美優 「……」

将規 「美優?」

美優 「実は苦手」

玲美愛 「意外!」

美優 「高いところ怖い」

真優 「私も少し分かる」

将規 「じゃあ無理するな」

美優 「うん」

結局。

玲美愛。

雅也。

将規。

賢太郎。

真優の五人が乗ることになった。

発車。

ガタガタガタ……

玲美愛 「最高ーーー!!」

将規 「うるさっ!」

頂上。

そして急降下。

玲美愛 「きゃあああああ!!」

雅也 「今の悲鳴だったな」

賢太郎 「完全に怖がってた」

真優 「私も怖いーーー!!」

将規 「うおおおお!?」

絶叫が響く。

終了後。

玲美愛 「楽しかった!」

雅也 「泣いてたぞ」

玲美愛 「泣いてない!」

真優 「ちょっと泣いてた」

玲美愛 「真優ちゃんまで!?」

みんな大笑いだった。

昼。

フードコート。

六人で昼食を食べる。

真優 「こういうの久しぶり」

美優 「うん」

将規 「遊園地自体久しぶりだな」

玲美愛 「また来たい!」

雅也 「まだ半日ある」

賢太郎 「気が早い」

午後。

メリーゴーランド。

ゲームコーナー。

お化け屋敷。

様々なアトラクションを回った。

お化け屋敷では。

玲美愛 「ぎゃああああ!!」

雅也 「お化け役が驚いてるぞ」

賢太郎 「騒ぎすぎだ」

真優 「ふふふ」

美優 「面白い」

夕方。

空がオレンジ色に染まり始める。

遊園地のシンボル。

大観覧車。

玲美愛 「最後はこれ!」

雅也 「定番だな」

賢太郎 「乗るか」

六人は列に並ぶ。

ところが。

スタッフ 「申し訳ありません」

スタッフ 「人数の関係で三組に分かれてください」

玲美愛の目が光る。

玲美愛 「任せろ!」

雅也 「嫌な予感」

玲美愛 「私と雅也くん!」

雅也 「勝手に決めるな」

玲美愛 「賢太郎くん一人!」

賢太郎 「待て」

玲美愛 「そして将規くんと――」

将規 「おい」

玲美愛 「真優ちゃん!」

真優 「えっ!?」

玲美愛 「決定!」

将規 「勝手すぎるだろ!」

その頃。

美優は少し驚いた顔をしていた。

でも。

美優 「私は賢太郎と乗る」

賢太郎 「助かった」

玲美愛 「ちぇー」

こうして。

将規と真優。

玲美愛と雅也。

美優と賢太郎。

三組に分かれた。

観覧車がゆっくり動き出す。

ゴンドラの中。

将規と真優。

少しだけ静かな空気。

真優 「なんか緊張するね」

将規 「そうだな」

真優 「今日楽しかった」

将規 「ああ」

真優 「みんなで来られて良かった」

将規 「俺もそう思う」

窓の外には夕焼け。

遊園地の景色が広がっている。

真優 「また来たいな」

将規 「そうだな」

真優 「今度もみんなで」

将規 「うん」

二人は同時に笑った。

その頃。

別のゴンドラ。

玲美愛 「きゃーーーー!」

雅也 「何だ今度は」

玲美愛 「高い!」

雅也 「絶叫マシン乗っただろ」

玲美愛 「観覧車は別!」

一方。

美優と賢太郎。

美優 「静か」

賢太郎 「確かにな」

美優 「落ち着く」

賢太郎 「それは良かった」

穏やかな時間が流れていた。

観覧車が終わる。

六人は再び集合する。

玲美愛 「楽しかったー!」

真優 「うん!」

美優 「楽しかった」

雅也 「疲れたけどな」

賢太郎 「それな」

将規も頷く。

今日一日。

本当に楽しかった。

そして。

真優と話した時間。

美優と過ごした時間。

どちらも特別だった。

しかし。

将規の中で少しずつ何かが変わり始めていた。

まだ小さな気持ち。

でも確かに存在する想い。

それに気付く日は、もう遠くなかった。

夕焼けの空の下。

六人は笑いながら帰路につく。

それぞれの心に、大切な思い出を残して――。

第33話 完

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