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『君の笑顔が可愛すぎで好きだった!』  作者: 優貴(Yukky)


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第26話「文化祭前夜!それぞれのドキドキ」

文化祭前日。

一年二組の教室は朝から慌ただしかった。

段ボールが積まれ、色紙やテープが机の上に広がっている。

教室のあちこちで生徒たちが作業を進めていた。

玲美愛 「文化祭まであと一日だよー!」

雅也 「朝からテンション高すぎるだろ」

将規 「もう三時間くらいその調子だぞ」

賢太郎 「疲れないのか」

玲美愛 「疲れるわけないじゃん!」

真優 「元気だね」

美優 「すごい」

玲美愛 「褒められた!」

雅也 「褒めてないと思うぞ」

そんなやり取りをしていると、教室の前のドアが開いた。

朝倉先生が入ってくる。

朝倉先生 「おはよう」

生徒達 「おはようございます!」

朝倉先生 「今日は文化祭前日だ」

教室の空気が少し引き締まる。

朝倉先生 「ここまでよく準備してきたな」

真優 「はい」

朝倉先生 「だが本番は明日だ」

玲美愛 「はい!」

朝倉先生 「今日は最後の仕上げになる。怪我だけはするなよ」

将規 「了解です」

朝倉先生 「特に玲美愛」

玲美愛 「なんでですか!?」

朝倉先生 「一番危なそうだからだ」

教室中が笑った。

玲美愛 「先生までひどい!」

朝倉先生 「事実だ」

さらに笑いが起きる。

放課後。

いよいよ最終準備が始まった。

入口の看板。

縁日コーナー。

輪投げ。

射的。

休憩スペース。

どれも完成が近づいている。

朝倉先生 「入口の飾りがまだだな」

将規 「俺やります」

真優 「私も行く」

朝倉先生 「頼んだ」

二人は飾りを持って廊下へ向かった。

夕日が差し込む廊下。

真優が脚立に上り、将規が支える。

真優 「ここ?」

将規 「もう少し右」

真優 「こうかな」

将規 「その辺」

真優 「了解」

作業を進める。

しばらくして。

真優 「ねえ」

将規 「ん?」

真優 「文化祭楽しみ?」

将規 「ああ」

真優 「私も」

将規 「準備頑張ったからな」

真優 「うん」

少しだけ沈黙。

真優は夕日に照らされながら微笑んだ。

真優 「文化祭終わったら寂しくなりそう」

将規 「気が早い」

真優 「でも楽しかったから」

将規 「それは分かる」

真優 「でしょ?」

二人は少し笑った。

教室では。

美優が飾りの最終確認をしていた。

玲美愛 「美優ちゃーん」

美優 「?」

玲美愛 「最近楽しい?」

美優 「うん」

玲美愛 「即答!」

雅也 「珍しいな」

賢太郎 「本当に楽しいんだろ」

美優 「みんなといるから」

一瞬静かになる。

玲美愛 「なんか嬉しい」

雅也 「そうだな」

賢太郎 「一年前なら想像できなかったかもな」

美優は少しだけ微笑んだ。

その後。

美優が倉庫へ材料を取りに行くと、偶然将規と鉢合わせた。

将規 「あれ」

美優 「将規」

将規 「一人か」

美優 「うん」

静かな倉庫。

二人きり。

美優 「文化祭楽しみ?」

将規 「またその質問か」

美優 「気になった」

将規 「楽しみだよ」

美優 「私も」

将規 「だろうな」

美優 「うん」

少しだけ沈黙が続く。

でも不思議と居心地が悪くない。

美優 「ありがとう」

将規 「何に?」

美優 「いろいろ」

将規 「曖昧だな」

美優 「でも本当」

将規 「……そうか」

美優 「うん」

短いやり取り。

それだけなのに。

将規の心は少しだけ騒がしくなった。

夕方。

ついに全ての準備が終わった。

教室は立派な縁日カフェへと変わっている。

玲美愛 「完成だーーー!」

真優 「すごい」

美優 「綺麗」

雅也 「ちゃんと形になったな」

賢太郎 「頑張ったからな」

朝倉先生も教室を見回す。

朝倉先生 「よくやった」

みんなが先生を見る。

朝倉先生 「胸を張れ」

玲美愛 「はい!」

朝倉先生 「明日は思い切り楽しんでこい」

クラス全員が笑顔になる。

帰り道。

六人は並んで歩いていた。

玲美愛 「絶対成功させようね!」

真優 「うん!」

美優 「うん」

雅也 「ここまで来たしな」

賢太郎 「やるしかない」

将規 「ああ」

夕焼けが街を赤く染める。

文化祭はもう目の前。

そして将規の胸には、もう一つのドキドキがあった。

真優と過ごした時間。

美優と過ごした時間。

どちらも特別だった。

だからこそ答えはまだ出ない。

けれど――。

その答えに少しずつ近づいている気がしていた。

文化祭当日。

一年二組の忘れられない一日が、もうすぐ始まる。

第26話 完

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