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『君の笑顔が可愛すぎで好きだった!』  作者: 優貴(Yukky)


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第25話「玲美愛の恋愛作戦会議!?」

文化祭まであと二週間。

一年二組の教室。

放課後の準備時間。

将規は黙々と飾り付け用の紙を切っていた。

真優 「将規くん器用だね」

将規 「昨日も言われた」

美優 「本当だから」

将規 「そうか」

玲美愛 「むむむ……」

真優 「どうしたの?」

玲美愛 「気になる」

雅也 「何が」

玲美愛 「全部」

将規 「嫌な予感しかしない」

賢太郎 「同感」

玲美愛は腕を組む。

そして。

玲美愛 「決めた!」

将規 「何を」

玲美愛 「将規くんの恋を応援します!」

教室が静まり返る。

将規 「は?」

真優 「え?」

美優 「?」

雅也 「始まったな」

賢太郎 「始まったな」

玲美愛 「文化祭までに進展させます!」

将規 「何をだ」

玲美愛 「恋を!」

将規 「だから何の」

玲美愛 「将規くんと双子ちゃんの!」

将規 「声がでかい!」

真優 「ちょ、ちょっと!」

美優 「玲美愛ちゃん」

玲美愛 「大丈夫!」

将規 「何がだ!」

玲美愛 「私に任せて!」

雅也 「任せたら危険だろ」

賢太郎 「確実に危険」

玲美愛 「ひどい!」

しかし。

玲美愛は止まらなかった。

翌日。

昼休み。

玲美愛はノートを広げていた。

表紙には大きく書かれている。

『恋愛作戦会議』

将規 「捨てろ」

玲美愛 「ダメ!」

真優 「本当に作ったの?」

美優 「すごい」

雅也 「行動力だけは認める」

玲美愛 「まず第一作戦!」

将規 「聞いてない」

玲美愛 「文化祭準備で距離を縮める!」

賢太郎 「もう縮まってるだろ」

玲美愛 「じゃあ第二作戦!」

将規 「進めるな」

玲美愛 「放課後に一緒に帰る!」

真優 「普通に帰ってるよね?」

玲美愛 「確かに」

雅也 「終了」

玲美愛 「うぅ……」

将規 「ほらな」

すると。

真優が少し笑った。

真優 「でも面白い」

玲美愛 「でしょ!?」

美優 「玲美愛ちゃんらしい」

玲美愛 「褒められた!」

雅也 「褒めてるか?」

その日の放課後。

装飾班の作業中。

玲美愛は何かを企んでいた。

玲美愛 「将規くん」

将規 「なんだ」

玲美愛 「脚立取って」

将規 「ほら」

玲美愛 「真優ちゃん」

真優 「うん?」

玲美愛 「テープ取って」

真優 「はい」

玲美愛 「美優ちゃん」

美優 「うん」

玲美愛 「飾り取って」

美優 「分かった」

将規 「普通に作業してるだけじゃないか」

玲美愛 「……」

雅也 「作戦失敗だな」

賢太郎 「そもそも作戦になってない」

玲美愛 「難しい!」

真優 「何がしたいの」

玲美愛 「青春イベント!」

将規 「抽象的すぎる」

みんなが笑う。

そんな時。

高い場所に飾りを貼っていた真優が少しバランスを崩した。

真優 「あっ」

将規 「危ない!」

咄嗟に支える。

真優 「わっ!?」

将規 「大丈夫か」

真優 「う、うん」

少しだけ距離が近い。

真優の顔が赤くなる。

将規も少し気まずそうに離れる。

玲美愛 「きたーーーー!!」

将規 「来てない!」

真優 「玲美愛ちゃん!」

雅也 「うるさい」

賢太郎 「近所迷惑だ」

教室中が笑いに包まれた。

その日の帰り道。

六人で歩いている。

玲美愛 「今日は収穫があった」

将規 「なかった」

玲美愛 「真優ちゃん赤くなってた」

真優 「なってない!」

美優 「少しなってた」

真優 「美優!?」

雅也 「見てたのか」

美優 「見てた」

賢太郎 「さすが双子」

玲美愛 「ちなみに美優ちゃんは?」

美優 「?」

玲美愛 「将規くんどう思う?」

将規 「おい」

真優 「聞くの!?」

美優は少し考える。

みんなが注目する。

美優 「優しいと思う」

玲美愛 「おおー!」

雅也 「無駄に盛り上がるな」

将規 「勘弁してくれ」

美優 「?」

本人だけが平然としていた。

その様子にみんなが笑う。

夕焼けの道。

騒がしくて。

賑やかで。

文化祭準備は大変だけれど。

今の時間が少しずつ特別なものになっていることを、

誰もが感じ始めていた。

そして将規は思う。

――玲美愛だけには絶対に相談しないでおこう。

その決意だけは、ますます固くなっていた。

第25話 完

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