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『君の笑顔が可愛すぎで好きだった!』  作者: 優貴(Yukky)


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222/434

第22話「それぞれの特別」

休日に遊びに行ってから数日後。

一年二組。

朝のホームルーム前。

真優は自分の席に座りながら伸びをした。

真優 「あー眠い」

美優 「夜更かし」

真優 「してない」

美優 「してた」

真優 「なんで分かるの」

美優 「電気ついてた」

真優 「見られてた」

美優 「隣の部屋だから」

真優 「反論できない」

二人が話していると。

将規が教室へ入ってきた。

真優 「あ」

美優 「おはよう」

将規 「おう」

真優 「おはよー」

将規 「眠そうだな」

真優 「誰のせいだと思う?」

将規 「知らん」

真優 「昨日、ボウリングの動画見返してた」

将規 「自業自得じゃねえか」

真優 「楽しかったんだもん」

将規は少し笑った。

その様子を見ていた玲美愛が突然机を叩く。

バン!

全員 「!?」

玲美愛 「怪しい!」

将規 「何がだ」

玲美愛 「最近距離近くない!?」

真優 「え?」

美優 「?」

玲美愛 「カラオケ!」

将規 「行ったな」

玲美愛 「ゲーセン!」

真優 「行ったね」

玲美愛 「ボウリング!」

美優 「行った」

玲美愛 「青春じゃん!!」

将規 「大げさだ」

雅也 「通常運転だな」

賢太郎 「通常運転だな」

玲美愛 「二人とも冷たい!」

教室に笑い声が広がる。

昼休み。

将規は一人で廊下を歩いていた。

ふと窓の外を見る。

グラウンドでは運動部が活動している。

将規 (俺、どうしたいんだろうな)

以前より確実に二人と話す時間は増えた。

一緒にいて楽しい。

でも。

まだ答えは出ない。

その時。

後ろから声がした。

真優 「あれ?」

将規 「ん?」

真優だった。

真優 「一人?」

将規 「ああ」

真優 「珍しい」

将規 「そうか?」

真優 「大体みんないるし」

将規 「たまたま」

真優 「ふーん」

二人で窓の外を見る。

少し沈黙。

真優 「ねえ」

将規 「なんだ」

真優 「この前楽しかった」

将規 「そうか」

真優 「うん」

将規 「ならよかった」

真優 「また行きたい」

将規 「機会があればな」

真優 「約束?」

将規 「約束」

真優 「よし」

真優は満足そうに笑った。

その笑顔を見て。

将規の胸が少しだけ高鳴る。

放課後。

今度は美優が図書室にいた。

静かな空間。

美優は本を読んでいる。

将規 「珍しくないな」

美優 「図書室だから」

将規 「確かに」

美優は少し笑った。

将規 「何読んでる」

美優 「小説」

将規 「面白いか?」

美優 「うん」

将規 「そうか」

再び静かな時間が流れる。

不思議と気まずくない。

むしろ落ち着く。

美優 「将規」

将規 「ん?」

美優 「この前ありがとう」

将規 「急に?」

美優 「遊びに誘ってくれて」

将規 「別に」

美優 「楽しかった」

将規 「ならよかった」

美優 「また行きたい」

将規 「真優も同じこと言ってた」

美優 「そう」

将規 「双子だな」

美優 「うん」

二人は小さく笑った。

そして。

その帰り道。

将規は一人で歩きながら考えていた。

真優といると楽しい。

話していて飽きない。

笑顔を見ると自分も笑ってしまう。

美優といると落ち着く。

無理に話さなくても居心地がいい。

自然体でいられる。

将規 (本当に違うな……)

同じ双子でも。

全然違う。

そしてだからこそ。

どちらも魅力的だった。

夜。

家。

一将 「どうだ」

将規 「何が」

一将 「恋愛」

将規 「聞くな」

一将 「進展したか?」

将規 「……少し」

一将 「ほう」

将規 「二人とも特別だって分かった」

一将 「なるほど」

将規 「でも答えはまだ出ない」

一将 「急がなくていい」

将規 「そうだな」

一将 「大事なのはちゃんと向き合うことだ」

将規 「分かってる」

窓の外には夜空が広がっていた。

将規の気持ちはまだ整理できない。

けれど。

以前よりも確かなことがある。

真優も。

美優も。

自分にとって大切な存在になっている。

その事実だけは、もう疑いようがなかった。

第22話 完

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