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『君の笑顔が可愛すぎで好きだった!』  作者: 優貴(Yukky)


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第19話「初めての相談」

翌朝。

一年二組の教室。

玲美愛は席に座りながら大きくため息をついた。

玲美愛 「はぁ……」

真優 「どうしたの?」

玲美愛 「いやぁ……」

美優 「何かあった?」

玲美愛 「実はね……」

玲美愛は机に突っ伏した。

玲美愛 「進路の紙が出た」

教室が静かになる。

将規 「あー」

雅也 「あれか」

賢太郎 「もうそんな時期か」

玲美愛 「無理!」

真優 「早いな」

玲美愛 「だってまだ一年生だよ!?」

将規 「一年でも考え始めるだろ」

玲美愛 「考えられない!」

雅也 「将来の夢とかないのか?」

玲美愛 「あるけど決まってない!」

真優 「どっち?」

玲美愛 「だからそれが分からないの!」

美優 「難しい」

玲美愛 「でしょ!?」

その時。

担任の朝倉先生が教室へ入ってきた。

朝倉先生 「おはよう」

生徒達 「おはようございます」

朝倉先生 「進路調査票、来週までだからな」

玲美愛 「先生ー!」

朝倉先生 「なんだ?」

玲美愛 「未来が見えません!」

朝倉先生 「安心しろ」

玲美愛 「本当ですか!?」

朝倉先生 「先生も見えない」

玲美愛 「ダメじゃん!」

教室中が笑った。

昼休み。

玲美愛はまだ悩んでいた。

玲美愛 「みんなはどうするの?」

雅也 「俺はまだ未定」

将規 「俺も」

賢太郎 「同じく」

真優 「決めてない」

美優 「うん」

玲美愛 「仲間だ!」

真優 「安心するところじゃないと思う」

玲美愛 「でもさ」

雅也 「ん?」

玲美愛 「みんな不安にならない?」

少し空気が変わる。

玲美愛は珍しく真面目な顔をしていた。

玲美愛 「なんかさ」

玲美愛 「将来ちゃんとやっていけるのかなって」

将規 「……」

玲美愛 「大人になるとか想像できないし」

真優 「分かるかも」

美優 「うん」

賢太郎 「俺もある」

玲美愛 「え?」

賢太郎 「不安くらい」

雅也 「みんなあるだろ」

玲美愛 「そうなの?」

将規 「むしろ無い方が珍しい」

玲美愛 「そっか……」

真優 「玲美愛ちゃんって」

玲美愛 「うん?」

真優 「悩まなさそうに見える」

玲美愛 「よく言われる!」

美優 「でも違う」

玲美愛 「そう」

真優 「ちゃんと考えてるんだね」

玲美愛 「当たり前だよー!」

玲美愛は少し頬を膨らませた。

玲美愛 「私だって悩むもん」

雅也 「知ってる」

玲美愛 「え?」

雅也 「いつも顔に出てる」

将規 「丸分かり」

賢太郎 「分かりやすい」

玲美愛 「ひどい!」

教室に笑い声が広がった。

放課後。

帰り道。

今日は珍しく玲美愛と真優、美優の三人だった。

玲美愛 「ねぇ」

真優 「ん?」

玲美愛 「相談してよかった」

真優 「相談?」

玲美愛 「今日の」

美優 「うん」

玲美愛 「なんかさ」

玲美愛 「私だけ不安なんだと思ってた」

真優 「そんなことないよ」

美優 「みんな同じ」

玲美愛 「うん」

しばらく歩く。

玲美愛 「みんな優しいね」

真優 「急にどうしたの」

玲美愛 「いや」

玲美愛は空を見上げた。

玲美愛 「一年二組っていいクラスだなって」

美優 「うん」

真優 「それは同感」

玲美愛 「えへへ」

その時。

後ろから声がした。

雅也 「置いてくなー!」

将規 「足速いんだよ」

賢太郎 「待てって」

玲美愛 「あ!」

真優 「来た」

美優 「来たね」

玲美愛は大きく手を振る。

玲美愛 「こっちー!」

雅也 「最初から待て!」

将規 「ほんとにな」

賢太郎 「帰るだけで騒がしい」

玲美愛 「楽しいじゃん!」

雅也 「否定はしない」

将規 「まあな」

賢太郎 「……確かに」

夕焼けの道。

六人は並んで歩いていく。

将来のことはまだ分からない。

不安もある。

悩みもある。

それでも。

一人じゃない。

そう思える仲間がいるだけで、少し前を向ける気がした。

そして玲美愛は小さく笑う。

玲美愛 「よし!」

真優 「何?」

玲美愛 「今は楽しもう!」

雅也 「単純だな」

将規 「玲美愛らしい」

美優 「うん」

賢太郎 「それでいいと思う」

夕陽が六人を照らす。

その影は、少しずつ長く伸びていた。

第19話 完

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