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『君の笑顔が可愛すぎで好きだった!』  作者: 優貴(Yukky)


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211/472

第11話「平均点78点」

実力テストから一週間。

一年二組は朝から落ち着かなかった。

理由は一つ。

テスト結果返却日。

玲美愛 「帰りたい」

雅也 「まだ朝だぞ」

将規 「現実逃避が早い」

真優 「気持ちは分かる」

美優 「分かる」

真衣 「私も少し怖いかも……」

賢太郎 「まあなるようになるだろ」

その時。

ガラッ。

朝倉先生が教室へ入ってきた。

教室全員の視線が集まる。

朝倉先生 「おはよう」

誰も返事をしない。

朝倉先生 「重いな」

玲美愛 「結果ですよね?」

朝倉先生 「結果です」

教室。

「うわぁ……」

朝倉先生はプリントを置く。

そして少し驚いたような顔をした。

朝倉先生 「まず全体の結果から話そうか」

全員が身構える。

朝倉先生 「今回の特進クラス合同実力テスト」

少し間を置く。

朝倉先生 「学年平均点は――」

静寂。

朝倉先生 「78点」

教室。

「え?」

「高くない?」

「思ったより高い!」

朝倉先生 「先生たちも驚いてる」

「例年よりかなり高い」

教室がざわつく。

朝倉先生 「特に一年二組」

全員が固まる。

朝倉先生 「学年トップのクラス平均」

教室。

「えええええ!?」

玲美愛 「嘘でしょ!?」

雅也 「マジか」

将規 「すごくないか?」

真優 「意外」

美優 「意外」

玲美愛 「失礼!」

教室に笑いが起きる。

朝倉先生 「しかもな」

「学年上位十名のうち」

「一年二組が六人」

教室がさらに騒がしくなる。

真衣 「六人!?」

賢太郎 「結構いるな」

朝倉先生 「では返却する」

いよいよ個人結果。

名前が呼ばれていく。

真衣。

真衣 「……82点」

思わず目を見開く。

賢太郎。

賢太郎 「84点か」

落ち着いている。

雅也。

雅也 「81点!」

ガッツポーズ。

将規。

将規 「83点」

満足そうだ。

玲美菜。

玲美菜 「85点……」

真優。

真優 「80点」

美優。

美優 「80点」

ぴったり同じ。

そして。

玲美愛。

結果を見る。

固まる。

全員が見る。

玲美愛 「79点」

教室。

「おおおおお!」

玲美愛 「平均超えたーーー!!」

大歓声。

雅也 「何その優勝したみたいな反応」

玲美愛 「だって平均超えたんだよ!?」

将規 「まあ確かに」

真衣 「おめでとう」

玲美愛 「ありがとう!」

その様子を見ながら朝倉先生が笑う。

朝倉先生 「みんなよく頑張った」

「ただし」

教室が静まる。

朝倉先生 「ここで満足するな」

「来週は卒業生との勉強会だ」

教室。

「あっ……」

完全に忘れていた。

朝倉先生 「ちなみに」

ニヤリと笑う。

「兼次郎たちは結果を知る予定です」

全員。

「なんでですか!?」

朝倉先生 「学年主任が教えるから」

教室中から悲鳴が上がる。

玲美愛 「逃げたい!」

雅也 「無理」

将規 「諦めろ」

真優 「終わった」

美優 「終わった」

放課後。

帰り道。

真衣 「でもさ」

賢太郎 「うん」

真衣 「平均78点ってすごくない?」

賢太郎 「確かにな」

真衣 「ちょっと自信ついたかも」

賢太郎 「俺も」

春の風が吹く。

結果は悪くなかった。

そして次は――

卒業生との勉強会。

伝説世代との再会が、また近づいていた。

第11話 完

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