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『君の笑顔が可愛すぎで好きだった!』  作者: 優貴(Yukky)


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第6話「学年主任の気づき」

高校生活が始まって一週間。

一年二組は、すっかりいつもの騒がしい空気になっていた。

玲美愛 「お腹すいたー!」

雅也 「まだ一時間目終わっただけだぞ」

将規 「早すぎるだろ」

真優 「お腹は空く」

美優 「空く」

真衣 「二人とも朝食べたよね?」

真優 「食べた」

美優 「食べた」

賢太郎 「なら我慢しろ」

教室に笑いが広がる。

その時。

ガラッ。

教室の扉が開いた。

入ってきたのは学年主任だった。

一年生全体を担当するベテラン教師。

厳しいけれど面倒見が良いことで有名な先生だ。

学年主任 「朝倉先生いるか?」

朝倉先生 「あ、主任先生」

二人が少し話し始める。

一年二組の生徒たちは特に気にしていなかった。

だが。

学年主任の視線が、ふと教室を横切る。

そして。

止まった。

真衣。

賢太郎。

玲美愛。

玲美菜。

雅也。

将規。

美優。

真優。

学年主任 「……ん?」

朝倉先生 「どうしました?」

学年主任 「いや……」

じっと見る。

もう一度見る。

そして。

学年主任 「まさかな……」

放課後。

一年二組の教室。

帰り支度をしていると。

ガラッ。

また学年主任が現れた。

学年主任 「ちょっといいか」

全員 「?」

学年主任は名簿を持っていた。

学年主任 「確認したいことがある」

嫌な予感しかしない。

学年主任 「賢太郎」

賢太郎 「はい」

学年主任 「兄の名前は兼次郎か?」

教室が静まる。

賢太郎 「……そうですけど」

学年主任 「やっぱりか」

学年主任 「真衣」

真衣 「はい」

学年主任 「姉は結衣だな」

真衣 「えっ」

学年主任 「玲美愛」

玲美愛 「はい!」

学年主任 「姉は瑠姫愛」

玲美愛 「なんで知ってるんですか!?」

学年主任 「玲美菜」

玲美菜 「……はい」

学年主任 「姉は玲緒菜」

玲美菜 「当たってます」

学年主任 「雅也」

雅也 「はい」

学年主任 「兄は龍也」

雅也 「マジでなんで分かるんですか」

学年主任 「将規」

将規 「はい」

学年主任 「兄は一将」

将規 「……」

学年主任 「真優、美優」

二人 「はい」

学年主任 「兄は雷斗」

真優 「当たりです」

美優 「怖いです」

教室は完全に静まり返った。

朝倉先生 「え……」

学年主任 「やっぱりだ」

朝倉先生 「主任先生、知り合いなんですか?」

学年主任は少し笑った。

学年主任 「知り合いどころじゃない」

学年主任 「俺は兼次郎たちの学年主任だった」

教室 「えええええ!?」

大騒ぎ。

玲美愛 「本人!?」

雅也 「関係者!?」

将規 「一番ヤバい人じゃん!」

真優 「本物」

美優 「本物」

学年主任は腕を組む。

学年主任 「しかし驚いたな」

学年主任 「兼次郎の弟」

「結衣の妹」

「瑠姫愛の妹」

「玲緒菜の妹」

「龍也の弟」

「一将の弟」

「雷斗の妹たち」

学年主任 「こんなに同じクラスに集まるか普通」

朝倉先生 「確かに偶然とは思えませんね……」

真衣 「偶然です!」

賢太郎 「本当に偶然です!」

学年主任 「そうかもしれん」

少し笑う。

学年主任 「だがな」

真剣な顔になる。

学年主任 「お前たちは今、学校中で話題になっている」

真衣 「えっ」

玲美愛 「なんで!?」

学年主任 「伝説世代の弟妹が勢揃いしたからだ」

教室が静かになる。

学年主任 「兼次郎たちの代は、今でも語られている」

「だからお前たちが注目されるのは当然だ」

賢太郎 「……迷惑ですね」

学年主任 「ははっ」

珍しく大きく笑う。

学年主任 「安心しろ」

全員を見る。

学年主任 「兼次郎たちは兼次郎たち」

「お前たちはお前たちだ」

真衣 「……」

学年主任 「だが」

少しだけニヤリと笑う。

学年主任 「一年二組」

「今年も面白くなりそうだな」

その言葉に。

真衣たちは顔を見合わせた。

伝説世代。

その弟妹たち。

知らないところで始まっていた噂。

でも。

今、この教室にいるのは自分たちだ。

新しい世代の物語が、静かに動き始めていた。

第6話 完

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