表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
死に戻りが許されるダンジョンでは、バトルロワイアルが日常です。  作者: 昼ライス
2章:富士山ダンジョン編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

70/126

2章37節

2章完結まで連続投稿中

前話を未読の方は、前話よりご拝読願います。


毎日17:30投稿

報告書:富士ダンジョン攻略について


――記録開始。


提出者:津田

所属:公安ダンジョン対策課(臨時編成)

案件番号:FJ-Upper-███


本報告は、富士ダンジョン上層踏破および最終ボス撃破に関する正式記録である。

なお、本報告書は意図的な情報秘匿を行わないことを前提とする。


一.編成


・前衛防御役

 曳舟八紘ヒキフネ・ヤヒロ


・遠距離支援

 ユイ(弓装備者)


・後衛打撃/分析

 津田(記載者)


途中合流者あり:

 成田八千代ナリタ・ヤチヨ

 ※公安管理下、非公開レジェンダリー装備保持者



二.上層環境概要


富士ダンジョン上層は、現実の富士山とは異なり、噴火後の地形を固定化した空間である。


・恒常的な火山灰降下による視界不良

・溶岩流による地形分断

・熱、音、衝撃が相互干渉する異常環境


従来の「防御=無効化」は成立せず、

逸らし・分断・時間稼ぎを前提とした戦術が必須。



三.曳舟八紘の装備について(重要)


これまで非公開としてきたが、

曳舟八紘の盾装備について、正確に記載する。


装備名:

使い捨てる盾


分類:

レア装備

※ただし、他装備と異なり、将来的にレジェンダリー化する可能性あり


主な特性(確認済):

・他装備吸収による恒久強化


本盾は、敵性存在・ドロップ品を吸収し、性能を更新する。



四.戦闘評価


曳舟八紘は、当初「全てを受け止める防御」を志向していた。


しかし上層においては、その思想は通用しない。

彼は途中で戦い方を変えた。


・受けない

・逸らす

・分断する

・守る対象を選ぶ


結果として、パーティ全体の生存率は著しく向上。

特筆すべきは、防御役でありながら「戦場制御」を担った点である。

これは、上層適応の一つの完成形だと判断する。


五.最終ボス


名称:

ヴォルカニクス=エコー・ドラゴン(炎響竜)


特徴:

・反響鱗による衝撃・音吸収

・吸収量に応じて全体攻撃を増幅

・逆鱗破壊が必須条件


撃破を確認。

ドロップ:エリクサー 1


用途については、当事者の私的判断を自身の権限にて容認済。



六.結論


富士ダンジョンは、

もはや「個人の力量」だけで攻略可能な段階ではない。


七.私見(非公式見解)


曳舟八紘は、壊れかけた時期を越えた。

だが――盾は、まだ食う。


この先、同種の装備が表に出れば、必ず問題になる。


その時、公安は、国家は、

この「盾」をどう扱うのか。


判断を、仰ぐ。


――記録終了。






津田は、モノクルを外した。


レンズの奥で、

数値が消える。


改ざんは、もうしない。

隠せる時期は過ぎた。


この報告が、

波紋を呼ぶことは分かっている。


それでも――

今は、これが最善だ。

2章完結まで連続投稿中。

次話もお楽しみください。


いつもありがとうございます。


面白いと思っていただけたら、

★★★★★評価・ブックマークで応援していただけると嬉しいです。


本作は毎日更新中です。

明日もお待ちしています。


作者の新作です。

現代日本×ヒーローSF

 「魂融合機兵ヴェスパー《HIVE-01》」

蜂型の機兵が侵略者と戦う物語です。

もしよろしければこちらも読んでいただけると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ