表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
80/91

DAY79 ポルータの求愛と混乱

大きな爆発音と共に、

三度大きな狼煙が立ち上がる。

北西の方角から、

ゾンビの群れが流れ込んでくる。


四方八方に広がるゾンビの群れ。

一馬・朱華・錬次は分断される。

一馬は建物内の構造を利用し、

ゾンビの群れを抑制しながら減らしていく。


ドンッドンッドンッ


一馬はG17(グロック)を抜き、

丁寧にゾンビを削っていく。

ゾンビの群れは、

一馬の動きを想定するかのように、

嫌な角度から襲い掛かる。


しかし混戦や苦戦は、一馬にとっては既に、

よくある日常になりつつあった。


一馬「(右?いや、少し下か…)残念」


ドンッドン……


G17(グロック)を両手で握り、

細かく腕の角度を変え狙いを定める。


カチッ


スライドストップが押し上がり、

スライドオープンしたまま停止する。


一馬は冷静に、

マガジンキャッチに親指を掛ける。

マガジンが勢いよく真下に落下していく。


落下の速度に合わせるかのように、

左手には予備のマガジンが握られている。

角度を合わせ新しいマガジンを差し込む。


カチッ

マガジンの底を強く叩きつけ、

マガジンがしっかり固定されるのを確認する。


一馬は、

スライドストップを親指で押し下げ、

スライドが息を吹き返すように、

勢いよく前進する。


血や酸素が巡る様に、

最初の弾丸がチャンバーへと送り込まれる。


カチッ

スライドを軽く引いて離す。

休む暇を与えないゾンビの追撃。


ドンッドン…


一馬が一連の作業に、

かかった時間はわずか2秒。


一馬はガレッジ(軍用大学拠点)内に戻る様に、

ゾンビの追撃を躱していく。


一馬「ハァ…ハァ…ハァ」


一馬の視界先にポルータが映る。

G17(グロック)をホルダーに戻し、

マシンガンMP5に持ち替える。


ダダダダダダダダダダダ


ポルータに弾が被弾し、

ポルータの動きが止まる。

しゃっくりをするように、

複数回細かく動き

「ボン」っと鈍い破裂音を奏でる。


煙のように一馬は上階へ抜け、

ゾンビの回避を続ける。


ぎゃぁああああああああああ


ゾンビ鷲に、

臓物を食いちぎられる傭兵が叫ぶ。


一馬おいおいおいおいおい…


心の中でツッコミを入れようとしたが、

無意識に一馬は、頭のトルクを一段下げる。


頭と視線を細かく動かし、

視野の確保と状況分析をする。

ゾンビ鷲に、

スキャヴァーに、

ゾンビが一斉に、一馬に熱い視線を注ぐ。


一馬(遅せえよ)


ダダダダダダダダダダダ

ダダ

ダダダダダダ


上半身は細かく動かし、

ゆっくり前進していく。

割れた窓から、スキャヴァーが覗く。


ダンッダンッ…


スキャヴァーが肉の塊になり、

人形のように落下していく。


カチッカチッ


ハンドガードを左手で保持する。

右手でチャージングハンドルを

上に持ち上げて、ノッチに引っ掛ける。


マガジンリリースを右手で操作すると、

マガジンが重みで自然落下していく。

新しいマガジンを差し込み、軽く底を叩く。


左手でチャージングハンドルを下方向に叩くと、

息を吹き返しチャンバーに弾丸が送り込まれる。


ダダダダ

ダダダダダダ

ダダダダダダダダダダダ


前後左右を前進しながら、動き続ける。


一馬「はぁはぁ…どんだけ来るんだよ…」


ダダダダダダダダダダダ

一馬「はぁ…はぁ…くそっ……弾が減ってく!」


角曲がると奥の方からポルータの姿が見える。


一馬(くそっ予備のマガジンなんてもう無いぞ!)


懐を弄っても、マガジンは見つからない。

一馬は大きく息を吸う。


一馬「(いつもと何が違う?いや、いつも通り危機的状況だな)はは、いつも通りだな…っと!」


一馬が飛び出す。


ダダダダダダダダダダダ

ダダダダダダダダダダダ

ダダダダダダダダダダダ


ポルボムが炸裂する。

崩れ落ちるゾンビを引っ張り込み、

ゾンビを盾にポルータの体液を避ける。


周囲に高濃度の酸性体液が、飛び散る。

酸特性の化学反応に、

周囲のガラスは割れ砕ける。


コンクリートが焼けるように煙を上げる。


一馬「ゴホッゴホッ」


ポルボムに被弾から逃れたゾンビが、

一馬に襲い掛かる。


ダダダダダダダダダダダ

ダンッダダダダダダダダダ


カチッ


先に進むと、ポルータが見える。


一馬「ダァーーーーーくそっ!どんだけ”ポルタン”に人気あんだよ。お前、全っ然可愛くないんだからなーーくっそ、可愛く呼んでみても可愛くねーよ!」


ボウイナイフのグリップを握り、

接近戦に切り替えをする。

ボウイナイフのグリップを、

ゾンビに叩きつける。


踊る様に体を回転させ、

体勢を低くし、脚を叩き斬る。

伸びあがる反動を利用し、

近くのゾンビの首を刈り取る。


ゾンビの噛みつきを、

ボウイナイフの刃を口元に突っ込み防ぐ。


ガチガチガチ

一馬「うぷ、くっさ!」


左手でGlock 19 Gen 5を抜き取る。

ゾンビの膝を撃ち抜き、ゾンビが態勢を崩す。


勢いよくボウイナイフを、

口から引きはがし、頭蓋に刃を叩きつける。


ブオッ


ポルータが好酸性の胃液を口から飛ばす。

一馬は横に飛び転がり回避する。


背中をわざと壁にぶつけ、

反動を利用しジグザクに移動を始める。

一馬は広く大きく空間を使う。


床を転がる様に、壁を転がる。

背中を弾ませ対角線に移動する。

立ち上がる時は、

壁に背中を滑らせながら立ち上がる。


瑠奈とは違う方法で、

一馬は空間を立体的に移動する。


一馬がポルータの懐まで近づく。


ドンッドンッドンッ…ドンドン


ポルータの膝に弾丸を打ち込む。

骨と筋肉をボロボロに破壊されたポルータは、

重い体を支えきれなく、崩れ後方に倒れる。


腕を伸ばし抵抗をするも、

一馬のボウイナイフが横切る。


ポルータの腕頭は斬り離され、

壁に叩きつけられる。

一馬がポルータの胸元を、足で押さえつける。


ドンッドンッドンッドンッドン……


頭蓋に執拗に弾丸を打ち込む。

大型ゾンビは生命力?が高い。


一馬「ま、死んでるから生命力があるかはわからんが…。」


何となく空を見ると、

鳥の大群の黒い影が空を泳いでいる。


ゾンビの勢いは少し落ち着いたが、

うなり声は建物内で響いている。


残り少ない弾数を確認し、一馬は先を進んで行く。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ