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DAY57 白光の狼煙と赤月の火花

撃鉄が雷管(プライマー)を強く叩く。


強い刺激に火薬が怒りを燃やし、

反射的に怒りを弾頭へとぶつけ押し出す。


押し出された弾頭は、

標的へと目掛け一直線に走り出す。


熱を帯び高速回転した弾頭は、

空気を裂き、空間を歪ませる。


汚染ゾンビの1体に

弾頭が着弾した瞬間…

大きく力強い白色光が辺り照らす。


狂乱の血死潮(クリムゾンムーン)

開戦の狼煙が上がった。


一馬「”焼夷弾(しょういだん)”すげぇぇぇぇ

ここからの距離でも、スゲーのがわかるぞ!

テンション上がって来たぁぁぁぁ…ぶっ飛ばす‼」

黒羽(クロウ)「来るぞッ!」

一馬「オーライ」


焼夷弾(しょういだん)”は

黒羽(クロウ)が放った気付けの一発。


強い白色光の温度は、

約3000度にも達する。


弾頭の先を加工した、

”ホローポイント弾”は

あえて脆くする事が目的で細工される。


着弾した勢いで、

内部のマグネシウムとアルミ粉末が

熱を帯びた弾頭に反応して、高熱を生み出す。


さらに強い白色光が、

紫外線(UV-A)を生み出し

周囲のゾンビ共の機能を、(いちじる)しく低下させる。


着弾したゾンビは残念!!


大きな炎に包まれ燃え上がり、

やがて灰になり大地の栄養になる。


黒羽(クロウ)は、

2つのライフルを駆使する。


”AX338”は

ボルトアクション系スナイパーライフル。


軍や警察で使われるモデルである。


着脱式マガジンに

10発の弾が装填可能で

装填と取り付けは葵が行う。


もう一つは

”モシンナガン”内臓マガジン式。


狩猟でよく使われるモデルである。


5発の装填が可能だが、

交換作業は少し手間取る。


”モシンナガン”は

焼夷弾(しょういだん)”が主に使い、

どちらも葵が装填と交換を行う。


黒羽(クロウ)は、

事前に加工した足場を移動し

固定台を使い、

器用に2つのライフルを使い分ける。


一馬がモーテル入口付近で、

汚染ゾンビと戦っている。


モーテルの入り口には、

野外用UV(紫外線)ライトを

ゾンビに向けるよう複数設置してある。


紫外線の種類は

”UV-C”と言う非常に強力な紫外線。


腐って脆くなった関節が

”UV-C”の紫外線で固まり動きが鈍化(どんか)していく。

動きが鈍くなったゾンビを

一馬が仕留めにいく。


一馬が超至近距離での戦闘をし、

黒羽(クロウ)が中・遠距離で一馬をサポートする。


葵「一馬…大丈夫かな」

黒羽(クロウ)「チッ…集中しろ。

……たぶん、大丈夫だ。」

葵「う、うん…。わかった集中する。」


葵の不安は最もだと黒羽(クロウ)は考える。


しかし黒羽(クロウ)の中では、

なぜか生き残れるような期待感を

一馬に感じている。


黒羽(クロウ)(気に食わね…チッ!)


ダァーン

ダァーン

ダァーン……

テンポのいい銃撃音。


1発…2発…3発…

”AX338”は軽快に仕事をしていく。


一馬(うわぁー気に食わね…)


一馬は軽快に響く銃撃音を横目に、

嫉妬心を感じるが頼もしくも思う。


一馬の疲労はすでに、

狂乱の血死潮(クリムゾンムーン)前から、ピークを迎えている。


下水道での戦闘に、

黒羽(クロウ)襲撃に汚染ゾンビ。


そして狂乱の血死潮(クリムゾンムーン)


一馬(なんでだろ…動ける。イケる。)


第1派から汚染ゾンビが押し寄せる。


ゲームでもリポイス関係なく、

狂気のレベルも右肩上がりに上がっていく。


一馬(同じ14日目でも難易度が全然違う…。)


しかし戦闘の基本は同じで、

頭を砕くか関節を壊し機動力を削るかの2択。


一馬は”ボウイナイフ”

アメリカ製のコンバットナイフと

Glock(グロック)17”と”Glock(グロック)19”で応戦する。


G17(グロック)には通常弾を装填し、

G19(グロック)には焼夷弾を装填してある。


________


______


____


戦闘前に黒羽(クロウ)と念を押されていた。


黒羽(クロウ)「”焼夷弾(しょういだん)”は

これ以上作れなかった。最初に乱発するなよ。」


一馬「え?あ、あ、う、うん」


黒羽(クロウ)「おい、なんだその返事…」


一馬「あ?いや…当たり前だろ。

いちいち言わなくてもわかってるよ”おかん”かよ。」


黒羽(クロウ)「あっ?お、何?」

葵「ふふふふふふ」

黒羽(クロウ)「チッ」


________


______


____


一馬(”焼夷弾(しょういだん)”撃ちてぇー。

ガツンと決めたいけど…よっと危ないな。)


一馬は余計な事を考えながら、

軽快に汚染ゾンビの攻撃を(かわ)す。


”ボウイナイフ”を膝関節に叩きつけ、

崩れて所でG17(グロック)で頭蓋を撃つを繰り返す。


一馬(UVライト凄いな…モロさが全然違う。)


突然、汚染ゾンビの死角から、

大きな液体の塊が飛んでくる。


ジュッ…シュワァ


汚染ゾンビから煙が立ち上がる。


間一髪、汚染ゾンビが盾になり

一馬は酸の液体を逃れることができた。


一馬「ポルータ…」


遠くの方からポルータが、

酸性の体液を塊で飛ばしてきている。


一馬は

ハンドサイン?と全身で黒羽(クロウ)へ合図する。


黒羽(クロウ)「???

やっぱり馬鹿かよ……あーアイツか…OK…」


黒羽(クロウ)”は焼夷弾(しょういだん)”を

あえてポルータに向けて使う。


ポルータは熱を帯びると爆発する特性がある。

しかし、爆発すると

周囲のゾンビにもダメージを与えられる。


焼夷弾(しょういだん)”の特性により

その爆発効果は倍に膨れ上がる。


一馬「うおっ凄ッ!バフ凄ッ!

ゾンビ爆弾…いやポルボム(ポルータ爆弾)だな」


一馬は軽口を叩きながら、

ポルータの登場で第2波が来たと確信する。


黒羽(クロウ)はポルータを見つけ

焼夷弾(しょういだん)”を次々と撃ちこむ。


強い白色光と燃え上がる炎と煙の中から、

巨体ゾンビが炎と煙をかき分けながら

一馬に向かい突進してくる。


一馬の周囲には、

生き残った汚染ネズミが

赤い眼を光らせ様子を覗っている。


一馬は深く息を吐く。


一馬(ここからが本番だな…)


赤い月に照らされた雲が

ゆっくりと流れていく。

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