91.2023年9月 ドバイ出張
藤原秋風 30才 2011年高校三年生に転生し、大学卒業、四菱商事へ入社後、司法修習を経て独立。
静香マクトゥーム 秋風の同期 神奈川出身 ドバイ秋風副社長、ドバイ所長のマアムーン夫人。
2023年9月
風力発電絡みの汚職事件で世間の風力発電に対する悪意が増えている中、秋風はドバイに飛んでいた。
千尋が専務として風力発電の問い合わせと投資運用業、運輸事業構築を担っている関係で秋風単身の出張である。
飛行場でマアムーン夫妻が出迎えてくれた。
「あれ?田畑が出迎えに?」
「あ。つれないわね。ドバイ副社長なのにお出迎えしないわけにいかないじゃない」
マアムーンは皇族として責任のある役職は極力避けたいとの事で静香マクトゥームがドバイ秋風の副社長となっていた。
「ドバイでの不動産投資以外に、エネルギー産業への投資を検討するとは驚きね」車に乗り込みながら静香副社長が感想を言っている。
「UAEは石油依存していない国だけど、自国の環境のためにも発電と水素事業に力を入れて欲しいんだよね」
「UAEの事を考えてくれてありがとう、色んな選択肢を考えているよ」マアムーンが答えた。
「地下タンクを作れば保管しやすいとおもっているんだけどね。または、合成燃料にして流通させるのも手かな」
「合成燃料なら化石燃料と変わらないけど、クリーンエネルギーにはならないんじゃないの?」静香が質問した。
「いやいや、水素に空気中のCO2を反応させるので、クリーンエネルギーだよ。水素事業以上にCO2削減にも貢献できるので一番良さそうに思えるんだよね」
「海沿いに造るっていうこと?」英語と日本語が混じって話していたため、静香が質問する。
「ドバイでは開発の停まっている運河があるでしょ?その周辺に太陽光発電と併用して水素プラントと合成燃料プラントを造るのが良いと思っているんだよね。ちなみに、副次的な生産品として塩も出来る」
「どうして塩?」
「海水から水を蒸留するので、塩が出来る」
「あ、そういう事ね」静香が納得。
「オマーン国王にも拝謁したいっていうことだったけど、ドバイとオマーンにプラントを作るっていうこと?」マアムーンが質問する。
「そうそう。ドバイは比較的海側の開発が進んでいるので、オマーンの沿岸は未開発エリアが多く、風力発電、太陽光発電とのハイブリットでの水素プラントと合成燃料プラント併設が可能と考えている。広大な場所が確保できれば、広大な貯蓄施設も置けるので、夢は広がっていくんだよね。」
「しかし、何故オマーン湾側にしないで、アラビア海側に作るの?」静香。
「ホルムズ海峡の政情不安時の対策と考えたらいい」
「海賊関連は日常茶飯事だけど、ホルムズ海峡が閉鎖でもされると?そんなこと起きないでしょう?」
「全てのタンカーがホルムズ海峡側に出入りするので、アラビア海側にも施設を作っておいた方が安心でしょう。海も比較的穏やかな地域なので、水素タンカーの補給基地にもしたいんだよね。」
ホルムズ海峡閉鎖の事象は秋風が元いた時間の後の事なので知るよしも無いが、リスクヘッジを考えていた。そうこうしているうちにホテルに着く。
「また明日ね」静香は手を振って帰って行った。
個人資産 ドル:14万ドル 円:1億円
日本秋風預金 80億円
日本秋風資産 228億円
日本運用資金 101億ドル(約1兆4千億円)
運用内容 ベンチャー・不動産投資 500億円
AI株式運用 3,000億円
ビットコイン 2,500億円
金 8,000億円
ハワイ秋風 60万ドル
ドバイ秋風 7億ドル
ドバイ秋風(運用) 22億ドル
1兆7800億円 日本への貸付金残70億ドル
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