89.2023年5月 2期決算 税引後利益9,103億円
藤原秋風 29才 2011年高校三年生に転生し、大学卒業、四菱商事へ入社後、司法修習を経て独立。
日本秋風の決算が固まった。
運用チームと管理チーム、経理・監査チームとで打ち合わせが行われた。
株式投資等1兆3,020億円と金投資の3分の1売却利益1,448億円で1兆4,468億円。
今年は取引の証券会社を分散し、手数料を1%削減した効果で経費控除後1兆3,447億円となった。
税引後9,103億円となり、ドバイへの返済金9,000億円が捻出できた。残り70億ドルの借入残となる。
安藤監査役が驚いた感じで聞いていた「怖いぐらい順調ですね」
「ドバイへ多額返済していますが、ドバイではどんな運用しているんですか?」鈴木一誠が興味本位で聞いてきた。
「ドバイでは、インフラ整備に資金が必要なので建築業中心に投資しています」秋風が答える。
「なるほど」鈴木は納得したようだ。
「今年も昨年同様にボーナスは平均2,000万円で宜しいかな?」異論のある人はいないようだ。
「お願いがあります」鈴木が手を上げた。
「何でしょうか」秋風が返答した。
「投資を勉強している従業員から、会社で運用している資金に投資したいという意見があるのです」
「なるほど。そうなると、投資一任の契約が必要になるので、投資運用業の登録が必要になるが、証券会社での運用経験者もいるし、証券アナリストも複数名いるから、申請は可能とおもう。今度、関東財務局に相談に行くかい?」
「是非、お願いします。東京は湯島にある東京財務事務局が管轄になります。」鈴木が補足し、運用チーム全員が喜んでいる。
その日、金融庁のホームページから投資運用業の申請方法について調べた資料を読み、相談内容を北川管理部長と検討する秋風であった。
2023年6月
秋風が外出先からの移動であったため、吉村葵と湯島天神で待ち合わせていた。
秋風が到着したのに気付かず携帯を見て微笑んでいる吉村。
「お待たせしました。携帯見て笑顔でしたが、何を見ていたんですか?」
「ボーナスが入った預金の動きはいつ見ても嬉しいものです」
「預金明細を見ていたんですね」
「ええ、そうなんです。何回見ても嬉しいもので」
「その喜びをこれから会う担当者に伝えましょう」
東京財務事務局は合同庁舎の中にある。
受付で名刺を出し、電子メールで約束した担当者を呼んでもらった。
受付の横にある簡易受付スペースに案内された。
しばらくして、女性の担当官がやってきた。
「株式会社秋風さんでよろしいでしょうか」
「はい、株式会社秋風の代表者であります、藤原秋風と申します」
吉村も名刺交換をし、事前に準備した資料で概略を説明した。一通り説明が終わる。
「ありがとうございます。わかりやすい資料でよく理解できました。事前にここまで用意いただいたのは経験上初めてで驚きです。申請案を付けてもらいましたが、修正の必要もなく、そのまま申請を受領して回付させていただきます」
完璧な申請内容と実績内容にただ驚くばかりの担当者であった。
個人資産 ドル:14万ドル 円:1億円
日本秋風預金 80億円
日本秋風資産 228億円
日本運用資金 101億ドル(約1兆4千億円)
運用内容 ベンチャー・不動産投資 500億円
AI株式運用 3,000億円
ビットコイン 2,500億円
金 8,000億円
ハワイ秋風 60万ドル
ドバイ秋風 7億ドル
ドバイ秋風(運用) 22億ドル
1兆7800億円 日本への貸付金残70億ドル
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