表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
64/74

63.最悪の震災

風邪ひいてました。。。

「はハはhaはハハhaハhahaハha!!!!!!」


 厄災は壊れたように笑い、左手から伸びる黒い鱗が徐々に全身を侵食していく。


「あぁ、愛しき我が神よ!! 貴方に全テを捧gマs!!」


 その言葉を最後に厄災は完全に黒に染まった。黒い衝撃波を放ち空に浮かぶ姿はまさに"黒い嵐"。

 そして、東京の中心に佇む厄災はまるで羽化する卵のように徐々に黒が剥がれ落ち____現れるは"地獄の悪魔"。

 雄々しい鷹の翼、覇者の証である鰐の尾、禍々しい入れ墨に陶器のような白い肌____紅に染まった()()()()

 後にONEと呼ばれる最悪の悪魔が君臨した瞬間であった。


 するとONEはおもむろに右腕を上げ、"パチン"と指を鳴らす。



 次の瞬間、東京は壊滅した。



 鳴らした()()()()が波のように広がり建物を瓦礫へと変えていくと、崩れた瓦礫は衝撃波に巻き込まれ、"瓦礫の津波"として人々を飲み込んでいった。

 

 もはやただの人間に逃れる術は存在しない。


 「指を鳴らす」、たったそれだけで日本の首都東京に壊滅的な被害をもたらすのであった。



「ぐ、がはぁ!!」


 瓦礫を吹き飛ばし、粗く呼吸する。ONEに吹き飛ばされた時、とっさに水の盾で己の身を守っていたのである。

 しかし普吾が待ち受けていたのは変わり果てた光景であった。


「何だよ……これ」


 瓦礫から這い出てて周囲を確認しても、天井どころか建物自体が無い。


「ははッ……あれが受肉した悪魔ってか」



辺り一面瓦礫の海だ。放心も束の間、全ての元凶であろう奴が上に居た。


 乾いた笑いしか出ない。

 絶望____その言葉が良く似合う。

 誰も抗えない存在、もう何をしても無駄…………()()()()()()()


「…………【清水の指輪】」


 クロケルの「水を浮かべる」魔具:【清水の指輪】。普吾は魔眼で水の羽衣を生成すると、【清水の指輪】を使って空へ浮かび上がった。


「何だ、まだ生きていたのか」

「お生憎しぶとさだけが取り柄で」


 先程の衝撃波のせいか、はたまた厄災を示しているのか。曇天の空の下、普吾とONEは正面から対峙する。


「しぶとさついでに一つ……教えろよ」

「ふん、良いぞ。そのなけなしの命に免じて許してやる」

「何で、何でこんな事をした......ッ」


 憤怒に満ちる普吾の目、そんな目にONEは心底つまらなそうに答えた。


()()()()

「そうか…………ぶっっ殺す!!!!!!」


 その答えに普吾はぶちキレた。

 激情しこちらへ向かってくる普吾を退屈そうに眺めるONE。


「死ね」


 さっさと終わりにしたかったのだろう。ONEはデコピンの要領で衝撃波を撃つ。


 だが、普吾は避けなかった。


「水の剣」


 水の本質、それは「流れ」。滝の激流そのものである水の剣は衝撃波を上に流し、曇天の空を晴らす。


「ほう。では、これはどうだ」


 攻撃を防いだ事で少し興味が湧いたのか、ONEは普吾を挿むように両手で合掌した。


「が、ぁあああああ!!!!」


 ONEの合掌と共に普吾はその場で苦しみだす。空間に歪み発生した事で身体が押し潰れているのだ。

 骨が折れ肉が裂けるも大声で誤魔化すと、普吾は水を限界まで生成し水圧で歪みから飛び出した。


「悪魔ァァァ!!!!」

「ははははは!!!! 面白い、面白いぞ人間!!!!」


 ここまで来てONEはようやく認めた、「こいつは遊べるぞ(良いおもちゃだ)」と。

 次々に空間を歪ませ、衝撃波を放ち、どんどん普吾を追い詰めてゆく。


 しかし、普吾は諦めなかった。


 激流を身に纏い、何度も何度も厄災に抗った…………例えそれが、無意味だとしても。




~~~




「これが十年前、一夜にして東京三区が壊滅した超局地的大震災"最悪の震災"の真相だ」


 突如として敵から語られた父親の死に様、憂はそれを黙って聞いていた。


 御井自身、この話をして憂が止まってくれるだなんて考えてはいなかった。だが、それでも憂が未だ人間らしい感情を持っているのなら()()()()()()()()。そう思っていた…………が


「だから、何だ」


 憂の心は微塵も動いていなかった。


「俺の親が陰陽師とか、そのONEってのに殺されたとか。それがいったい、何の関係がある?」


 言葉を放つ度に存在感が増す憂。そして感情に連動するかの如く、左手に覆われていた【黒鱗】が生き物のように伸びてゆく。


「侵食されたか、憂…………いや、ONEよ!!」


 《侵食》__それは魔眼使いにとって一種の到達点。

 精神を契約悪魔の思想に染め、契約の恩恵を受けやすくする状態を指している。恩恵は千差万別だが、侵食された契約者には皆一つ共通点が存在する。


 それは「人でありながら悪魔になる」こと。


「さぁ、始めよう」


 憂は"パチン"と、指を鳴らした。











 某日、悪魔の受肉について零博士は"ある仮説"を立てた。

 それは「受肉した悪魔が活動するには膨大な生命エネルギーが必要になる」という説。悪魔が生命エネルギーを集めるのは「受肉した際、長く活動する為ではないのか」と考察したのだ。

 つまり、()()()()「受肉した悪魔は長く活動する為に生命エネルギーを節約する」というのが零博士の見解であった。


 しかし、"あの悪魔"は違う。


 あの悪魔はただ己が暴れ回る為だけに、たった一日で生命エネルギーを使い切ったのだ。

 故に、あの悪魔はこう呼ばれた____



 一日限りの魔王(ONE)と。




ようやくoneの由来が出ましたね。


ちなみに受肉した見た目ですが

·オールバック(激しめ)(灰色)

·ムキムキ(白肌)

·左手から上半身に伸びる黒鱗

となっています。

基本この見た目ですが少し書き直すかもです。。。


感想評価ブクマは作者の養分になります。

Twitter→@iu_331

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ