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31.異形型

3000PVありがとう!!

圧倒的感謝ッ!!

「……プリンセスアラモード」

「はい?」

「はい?じゃないわよ。プリンセスアラモードって言ったら今話題の大人気五人組のスーパーアイドルの事に決まっているでしょ!!」

「は、はぁ.....」


 ようやく沈黙が開けた思ったら戦闘と全く関係無い話だった事に困惑する憂。しかし須藤は構わず話し続ける。


「私のお給料や暇な時間は当然全て貢ぎこんでるわ。因みに推しはデアちゃんで会員ナンバーも栄えある3ケタナンバー......これはもう最古参と言っても過言じゃないわね」

(.....3ケタで最古参はキツくね?)

「そんなデアちゃんの誕生日イベントはね…………()()()()

「……あっ」


 ここまでくれば須藤の言いたい事が読めて来た。


「チケットの倍率.....めちゃくちゃ高いのよね。だから当たった時は死ぬ程喜んだわ」


 何が言いたいのか、言わなくても分かる。


「デアちゃんに会いたいよぉぉぉぉ!!!!!!!!」

「うわぁ……」


 自分よりも年上であろう女性がみっともなく泣き叫ぶ姿に流石の憂もドン引きした。

 だが、一度溢れた不満のダムは止まることを知らなかった。


「何でこんな面倒事に巻き込まれなきゃいけないの!? ちょーっとサボって(弱み)ライブに行った(を握った)からって調子に乗り過ぎよあのクソガキ!! ま、まぁ? 確かにほんの少しだけ仕事を押し付けちゃったのは悪いと思うけど.....そんな事でいちいちチクるとか頭小学生かっつーの。って言うか何でイベント直前に仕事が」

(何かよく分かんねぇけど、逃げるなら......今!!)


 戦わず逃げる気満々な憂は一歩、二歩と後ろにゆっくりと足を動かす。静かに、されど鼓動を煩くさせながら三歩目を踏み出した…………その瞬間、"黒いナニカ"が憂の顔を横切った。


「戦うのは面倒よ、でもね……合流させる方がもっと面倒なの」


 須藤から伸びているソレは2m近くある()()()()()であった。

 "人外"__その姿に憂は杉江に言われた"ある事"を思い出した。




~~~




「次は悪魔の分類について話すわね」

「分類、カテゴリーか」

「何で言い直したの」

「何でそこを突っ込む......良いから早く説明してくれ」


 時は戻り、悪魔のお茶会にて。杉江はフォーク片手に悪魔についてより深く説明していた。


「悪魔は大きく三つに分けられるわ。一つ目は《精神型》、"精神に影響を与える悪魔"のことよ。私の契約悪魔であるフォラスもこれに入るわ」

「ん? 杉江の魔眼って【全てを知る】だろ? 精神に影響を与えるって言う解釈にしていいのか?」

「膨大な情報量を脳に送れば精神崩壊くらい出来るわ」

「あぁ……そう」


 旧校舎にて話していた「頭が弾けるエピソード」を思い出し、若干引き気味の憂。しかし杉江は気にせず説明を続ける。


「二つ目は《事象型》、"この世のモノならざるモノを生み出す悪魔"のことね。瀬流君の悪魔はこれに入るわ」

「僕の?」

「そう。あの衝撃波はこの世のモノじゃないわ。悪魔がこの世界に与えた"害"よ」

「害......確かにな」


 害、その言葉に腑に落ちる憂。アガレスの力は強大だ。この力があれば人殺しどころか大量虐殺だって出来るだろう…………だが、逆に言えばそれだけ。誰も救えない、害しか与えない忌々しい力。それを、今は自分が持っている。


 憂の表情に杉江は軽く息を吐き、説明を付け足す。


「と言っても、余程大暴れしなきゃ世界の害にはならないわ」

「そんなもんか」

「そんなものよ。少なくとも私達にとってはね」


 慰めてくれたのだろうか。杉江の言葉に少しだけ心が軽くなった憂は重く考えるのをやめ、最後の悪魔について尋ねた。


「そうか。それで三つ目は?」

「三つ目だけど……これは今までの悪魔よりも特殊になるわね」

「特殊?」

「最後の一つ、《異形型》は"契約した人間の肉体を変質させる悪魔"のことよ」

「……()()、どういうことだ?」


 変質という言葉に嫌な予感がする憂。今までの悪魔とは与える害のベクトルが違うからだ。


「魔眼を使う度に自身の肉体が少しずつ変質するの。最終的には化け物になるらしいわ」

「化け物になるって......そんな恐ろしい力、誰が」

「使うわ。力に溺れたか脅されたかは知らないけれど、契約した人間は間違いなく魔眼を使う」


 「あり得ない」と否定しそうになった憂を遮り断言した杉江。その台詞にはまるで実際に体験したかのような説得力があった。


「変質した身体は魔眼を解除しても戻らない......けど、メリットはあるわ」

「……メリット?」


 そして話はこう締めくくられる。


「悪魔は悪魔を嫌う。肉体面だけで言えば間違いなく____"最強"よ」




~~~




(はは、死んだろこれ......)


 目の前にいる陰陽師は魔眼使い戦における最強格。片やまともに戦ったことの無い高校生。

 戦わずとも見えてしまった結果に憂はもはや笑うしかなかった。




イミッちまさかの最強格()

明日は杉江先輩VSアリスちゃん戦です。

てか、人を引かせても話続ける人多すぎひん?


あ、タグに陰陽師入れました。


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