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28.指定災害種

最近(もとい昨日一昨日)見てくれる人が多くて私はうれちぃです。。。

あ、新キャラ出ます()

 お茶会が終わると憂達は再び学校へと向かっていた。プリン君を生徒会室に戻す為であったが、校舎が見え始めたその時、ふと憂にある疑問が思い浮かぶ。


「なぁ、今更だけど何でここまで協力的なんだ? 同盟って言っても、つい昨日殺し合った仲だろ僕達って」

「本当に今更ね……」


 憂の物言いに呆れたものの杉江は静かに学校へ顏を向け、その疑問に答えた。


「この学校が好きだから。それだけよ」


 学校愛__他者から見れば「狂っている」とも捉えられるその深い感情はいったい何処から来たのだろうか。

 しかし、夕陽に当てられながら優しく語りかける姿は怖いくらいに綺麗であり…………残酷だった。


「……僕は多分、流されやすい人間なんだと思う。勢い任せで同盟なんか結んじゃったしな」

「それは、後悔しているって言いたいわけ……?」

「後悔はずっとしているつーの…………けど、自分から後悔しにいくのは違うかなって、そう思っただけ」


 何故こんな持論を語ったのか、それは憂自身理解していない。 

 だが杉江には……杉江だけには話すべきだと、そう思ったのだ。


「……ふふ。奇遇ね、私もよ」


 その考えに満足したのか、杉江は夕陽を後ろに軽く笑った。



「まぁそうも言ってらんないのが現実なんだけどな」

「殺ス?」

「殺さん殺さん……って、プリン君(コイツ)が居る時点で後悔するなって方が無理だろ。普通心的障害(トラウマ)与えてきた奴と仲良くしようとする? 可笑しくない?」

「リハビリね、応援しているわ」

「うるせえよ」




~~~~~




 同日、夜。

 憂達が住む倶鳥那区に唯一存在する神社、本栖神社の地下深くでとある組織の会合が行われていた。

 そこはまるで平安時代の屋敷のような造りをしており、白を基調とした着物を着ている人物が十人程立っている。


「それで寮長、話っていったい何ですか」

 眼鏡をかけた青年(尾木(おき) (りゅう))


「たぁいちょー、アタシ眠いんですけどぉ」

 言葉使いも見た目も女子高生な少女(風美(ふうび) アリス)


「何か面倒事の臭いがするわね……帰っちゃダメかしら」

 目元以外を全身を布で隠している面倒くさがりな女(須藤(すどう) 貞美(ていみ))。


「お前ら……」

 そして彼らの長である中年の男性(御井(みい) 麗水(れいすい))


 御井は女性陣二人のやる気の無さに頭を抱えるものの、渋々話を続けた。


「まぁ良い。お前らを呼んだのは他でもない、《指定災害種》が出たからだ」

「指定災害種、ですか」

「……」

「そうだ。正確には()()()()だが」


 御井の言葉に顔をしかめる青年と女。


「してーさいがいしゅって何だっけ? イミッち」

「アリスちゃん……"契約するだけで人類に被害を及ぼす悪魔"、でしたよね隊長」

「うむ。おい、アレを映せ」

「はッ!!」


 御井は部下に指示を出し、後ろのスクリーンに()()()()()の戦闘風景を映し出す。

 それは槍で心臓を貫き、大鎌で首を吹き飛ばし、槌で体を粉砕する様子。特殊な形状の大鎌を二振り持つ紙袋の男。


 そう____プリン君の惨殺(戦闘)であった。


「コードネームは《KILLER》、今回現れた指定災害種だ」

「鴉目の報告によるとKILLERは魔眼使いを集中的に狙っており、現在は他の魔眼使いと共に行動しているとのことで____」


 説明によると__連日の猟奇殺人事件の犯人が魔眼使いであることはすぐに判明したのだが、同時発生していた舞楽の犯行と重なり犯人特定が難航。そして何者かによるメディア操作により事件が世間に露見してしまい、その結果本部から「すぐに対応するように」と連絡が入り今に至る__との事らしい。


「説明ご苦労」

「では御井さん、KILLER討伐の為に俺達を呼んだのですね」


 指定災害種とはいえ、相手ただの魔眼使い。()()()()()()()()()()()自分にとって困難な相手ではない。

 そう尾木は考えていた……しかし御井はそうは思っていなかった。


「いや、違う」

「……は、何故?」

「指定災害種ではないとはいえ他の魔眼使いも居る。一応副隊長と同伴して」

「必要ありません」


 御井の命令に逆らう尾木。討伐しない事もそうだが、あの副隊長と協力する事だけはプライドが許さなかったのだ。


「尾木……とにかくKILLERに出会ったら報告してくれ。今日はそれを言いたかった」

「……分かりました。それでは失礼します」

「たいちょーおやすみー」

「何か嫌な予感がするから早く帰りたいわ……」


 御井の話が終わると尾木は不満気に部屋から退出、それにつられるように部屋から退出する他の二人。


「次の候補を見つけるしかない、か」


 3人が部屋から居なくなると御井は深い溜め息をつき、誰に言う訳でも無く独り言は夜に消えた。






「お前ら、討伐しに行くぞ」


 部屋からある程度離れると、すぐさま御井の言いつけを破りKILLER討伐を二人に提案する尾木。


「え゛……竜君、何言って」

「俺はこんなところに居るべき人間じゃない。その為にはまず実績がいる」

「アタシは別に良いよー。早く()()()で遊んでみたいしぃ?」

「ア、アリスちゃんまで!? 私はそのぉ……用事がぁ……」

「来ないなら"あのサボり"を寮長に報告する」

「分かりました行くであります!! 畜生ッ!! 最近の若い子って恐ろしい……ッ!!」


 若干一名嘆いているものの、ここにKILLER討伐戦の幕が上がった。


「さぁ、俺の踏み台になれ。KILLER」


 早くも討伐が成功した自分の姿に笑みを浮かべる尾木。その笑みは醜い野望に満ちていた。




サブタイ回収。

という訳でKILLERの正体はプリン君でしたー(パチパチ)

まぁ、あんだけ暴れれば目を付けられるわな。

これを半年も明かさなかったと言う事実。。。


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