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27.悪魔との契約

恐ろしいくらいPV伸びててオラびっくり。

みんな、ありがとな!(ジャンプ感)



「プリン君が……嘘だろ」


 まさか自分よりも知識が無さそうな(理性が無い)プリン君が先に契約していたとは思わず啞然とする憂。


「本当よ。あんな大鎌、売っている訳無いじゃない」

「そりゃそうだけど……あ、プリン君の魔眼って何て名前なんだ?」

「調べたいのは山々なのだけど、昨日の今日で疲れてるから今度ね」

「……燃費悪いなぁ」

「あら、私は満足しているわ。どこかの誰かさん達よりも仲が良好ですもの」

「何も否定出来ねぇ」


 あの時、プリン君の右目は確かに紅に染まっていた。

 半場強制とはいえ、一応プリン君も同盟に参加しているので能力を把握しておきたかったのだが、今血涙を流されても困るし、憂はまた次の機会に教えもらう事にした。


「それで、他に知りたい事ある?」

「うーん、そうだな。じゃあその第二契約ってどうやって結ぶんだ? やらないにしても方法だけでも知っておきたい」


 第二契約、通称魔具契約。憂としてはこれ以上アガレスと変な関わりを持ちたくはないのだが、魔具という強力な武器に少し惹かれていた。


「…………」


 しかし、何故か杉江は口を閉じる。


「ん、どうした?」

「人間でいたいのなら知るべきじゃないわ」

「……まるで僕が人間を止めちまうみたいな言い方だな」


 杉江は憂に知るべきでないと言う、奇しくもアガレスに騙された同じ台詞(人間を止めろ)で。

 その台詞に"そういう意図"が無い事は分かっているが、思わず威圧する憂。


「ッ、契約を結ぶには条件がいるのよ」

「条、件……?」

「そう、第二契約の代償はやりようによって()()()()()()()()。瀬流君、貴方は知ったら必ず契約するわ。そして、絶対に…………後悔する」


 そう言い聞かされると、憂の苛立ちはすっかり消えてしまった。

 あの学校狂いの杉江がここまで忠告してくるのだ。彼女の言う通り、これ以上聞いたところで自分にはデメリットしかないのだろう。


「分かった、そこまで言うなら僕はもう聞かない。それとさっきはすまんかった。似たような台詞をアガレス(大嫌いな奴)に言われて、つい」

「まぁ良いわ、早く話の続きをしましょ?」



 ひと悶着あったものの、2人はお茶会を再開した。




~~~~~




「そろそろお開きにしましょうか」

「もうこんな時間か……そうだな、まだ聞き足りないけど」


 杉江の話は全てが未知で今後に役立つであろう情報ばかり。真剣になって話を聞いているとあっという間に時間は過ぎ去り、いつの間にか店内には五時のチャイムが鳴り響いていた。


「今日はホント助かった、ありがとう」

「私にも利がある事だし、その為の同盟だから気にしなくて良いわ」

「コロロロロ!!!!」


 どうやら今回のお茶会は両者共々実りある話が出来たようだ。

 ちなみに、プリン君は相変わらず肉を貪っていた。


「さてと、最後に何か聞きたい事はあるかしら。一つくらいなら答えられるわよ?」

「あーそれなら__」


 「己の契約悪魔(アガレス)はどんな悪魔なんだ?」、そう質問しようとした…………その時。



『そこまでだ』



 突然、憂の喉がきつく締め付けられた。


「ぐッ!?」


 先程までの余韻が全て消え、混乱と苦痛が憂に襲い掛かる。


(何が、起きて……!!)

『もう忘れたのか? 憂』

(お前ッ!? 僕に何をした!!)

『なに心配するな。少し口を動けなくしただけだ。これ以上聞くと計画に支障が出るからな』

(けい……ッ!!!!)


 "計画"という単語を聞き、昨日の話を思い出す。「嘘をつかれない代わりにアガレスに協力する契約」、今思えばお茶会対策の為に結んだのだろう。

 力の使い方や悪魔との信頼関係、そして未だ謎に満ちているアガレスの正体……それら全てが今回のお茶会で明らかになると思っていた。


 しかし、どんなに疑問を抱こうが()()()()()()()()意味が無い。


 この契約、言い換えれば「"計画の邪魔"という大義名分があれば、ある程度の命令が出来る契約」。

 先程の喉締めは「アガレスについての情報を知る事」が"非協力的である"と見なされ、契約の効力により強制的に黙らされた結果であった。


(まさか、最初からこれが目的で!!)

『ふははははは!! 悪魔との契約は絶対......言い訳は聞かんぞ?』


 【全てを知る】魔眼(フォラス)対策の為、何手も先を行動していた憂。

 対し自分は危険な契約にも関わらず、目先の利益だけで結んでしまった。


「ちょっと、どうかしたの?」

「あ、あぁ……すまん。何でもねぇ」

(クソっ、まんまと引っ掛かっちまった訳か……けど)


 心の中で悪態をつく憂。しかし、ここで一つ疑問が残る。


(何でお前の情報を知る事が非協力的になるんだ?)


 だがそれ以上、悪魔が語る事はなかった。






「グシャガツモグモグ」

「……プリン君、めっちゃ食べたけど誰が払うんだ?」

「お父様のカード使うから心配要らないわ」

「理事長……」

「殺ス?」

「殺さない……」


 こうして、新たな疑問を抱えたまま悪魔のお茶会は幕を閉じるのであった。




プリン君暴れるだけだったんだもん。

そりゃ腹減るよ()


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