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18.共闘

最近()「初めてのアクションものです!」みたいな感じの感想をいただいたのですが、更新遅すぎて作者の想定しているアクションまでいってないので申し訳ない気持ちでいっぱいです()


更新がんばう

 昔ながらの木製の建物に夕日が入り込み、異様な人影を露わにする旧校舎。


「殺スゥゥ……殺スゥゥ……」


 そんな二本の大鎌を構える怪物から身を隠す獲物が二匹。


「それで、彼は貴方の知り合いなのかしら? それなら帰るようにお願いして欲しいのだけれど」

「んなわけあるかッ!! クソッ、何でアイツがここに……ッ!!」


 杉江が隠し持っていた爆弾により何とか旧校舎の教室へ避難出来た憂達であったが、状況は依然として最悪。


 「このままではいずれ殺される」と徐々に顔色が悪くなる憂……に対し、杉江は"ある提案"を持ちかけた。


「ねぇ、貴方____私と共闘しない?」

「は、はぁ!? お前何言って」

「でもこのままだと二人とも殺されちゃうわよ?」

「ぐっ……け、けど、さっきまでお前も僕の事を殺そうとしただろうが」


 杉江の言っている事は理解している。だが同時に自分を殺そうとしていた事も忘れてない。

 「そんな相手、信用出来るはずがない」と睨み付ける憂。しかし杉江はそんな事を気にもしていなかった。


「あぁそれ? ()()()だったわ、ごめんなさいね」

「…………は?」

「私の契約悪魔は《フォラス》、【全てを知る】魔眼を持っているわ。それで貴方は犯人じゃないって分かったの。ちなみにさっきの爆弾も魔眼で得た知識から作った物よ」

「いや、いやいやいや。だったら俺を殺そうとする前に分かるだろ!! つか、そんな能力でどうやって殺す気なんだよ!!」


 情報の多さに啞然とする憂であったが何とか正気に戻り、杉江の矛盾点を突っ込む。


「そんなに慌てないでくれる? せっかちね」

「ふざけてないで真面目に答えろ!!」

「ふふっ」


 杉江は軽く埃を払い、机に腰を掛ける。


「この魔眼、使うと()()()()()が掛かるのよね。それこそ"血が上って頭が弾ける"くらいに」

「頭が……弾ける……」

「そ。それが調べようとしなかった理由とこの能力でも殺せる理由。満足した?」

「……そうだな、お前を信用したらの話だけど」


 話を全て聞いた憂であったが、結局杉江を信用する事は出来なかった。自分を殺そうとした人物をすぐに信用するなんて馬鹿のする事だ。

 そして何よりも、"杉江の言う犯人が誰なのか"・"目的は何なのか"と分からない事が多過ぎる。


「信用なんてものこの際どうでもいいわ。それで、私と組むの?」

「そんな事、急に言われて……ッ!!」


 だが、悩むにはあまりにも時間が無かった。


「に、逃げろぉぉおお!!!!!!!!」

「え? ちょっと何して……!!」


 杉江の手を引き、血相を変えて全力で走り出す憂。突然の行動に困惑する杉江だったが、すぐに理由が分かった。


 聞こえて来るのだ。

 壁が崩れていく____怪物が壁をブチ抜いて来るあの音が。


「殺スゥゥウウウウウ!!!!!!!!」


 走り出した次の瞬間、後ろの壁が破壊され怪物が飛び出した。

 もし、少しでも逃げ遅れていれば今頃はミンチになっていた……それこそ、あの時の鬼ごっこのように。杉江ではなく聞き覚えのある憂だからこそ逃げきれたのだろう。


「はぁ、はぁ……!!」

「ッ、こっちだ!!」

「殺ロロロロロスゥ!!!!!!」


 稲妻を描くようにジグザクと壁を破壊しながら獲物(憂達)を追う怪物。

 だが怪物はその勢いまでは殺せないらしく、憂達が二階へと続く階段を駆け上がると奥の壁に派手にぶち当たる。


「はぁあ……猪か何かかよアイツ……」

「……何で、私を助けたの」

「は? 何言ってんだお前」

「だから、何で助けたの……殺そうとしたのよ、貴方の事を」


 まさか助けられるとは思わず疑問を抱く杉江。そんな杉江に憂は粗い息を無理矢理落ち着かせ言い訳を聞かせる。


「今更かよ……無我夢中だったしそんなの考えてられるかよ……それに」

「それに……?」

「共闘する……んだろ?」

「…………ふふっ、そうね」


 ぶっきらぼうな言い方が面白かったのか、杉江は少し笑みを零した。




因みに杉江先輩は黒髪ロングの目つき鋭い系美少女です。

ヒロインだぞ、喜べよ。


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Twitter→@iu_331

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