↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
典型的なアザラシだった件について  作者: 海月まったり


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
4/13

第四章 大事なこと

挿絵(By みてみん)

魔王城。


「魔王様」


「なんだ?」


「先日の海岸の生物についてですが」


「……」


「それで、意思疎通は?」


「ああ」


「名は?」


「アザラシ」


「……」


「ゴマフとも言っていた」


「……?」


「よく分からん」


 カータは少し考えた。


「……そうですか」


 そこへターマが入ってくる。


「マーちゃん、今日も海行くの?」


「まだ決めていない」


「魚は?」


「……持っていく」


「行くんじゃん♪」


「……」


 カータは黙って書類に目を戻した。


「ターマ」


「ん?」


「魔王様です」


「はいはい」


 マーラは二人を見た。


「……お前たちは暇なのか?」


「マーちゃんに言われたくないな〜」


「ターマ」


「はいはい」


 海岸。


 アザラシは今日も寝ていた。


 波の音。


 風の音。


 静かな海。


 しばらくして。


「……来たぞ」


「……」


 アザラシは目を開けた。


「魚」


「持ってきた」


「食べる」


「そうか」


 マーラは魚を渡した。


 アザラシは食べる。


「……んまい」


「そうか」


 マーラは隣に座った。


「なあ」


「……?」


「人間と魔族は、どうして争うんだろうな」


「……」


 アザラシは魚を食べている。


「……わかんない」


「そうか」


 マーラは海を見る。


「俺にも、よく分からん」


 アザラシは魚を食べた。


「……」


 しばらくして。


「……寝る」


「そうか」


 アザラシは横になった。


 マーラはその隣で海を見ていた。


 今日も、特に何も起こらなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。