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8.最後に

 本当は前の項までで終わらせようと思っていたのだが、書き忘れた事もあったので折角だからもうひと項目書いてしまおう。前項で述べた通り、筆者が施術から逃げ出して現在3カ月が経過している。その間に仕事にも多少の変動があり、心機一転したと言って良いだろう。だと言うのに、いまだに筆者にはふと、泣きたくなる時がある。生きる意味が分からなくなり、今まで楽しかった事が急に空虚に思え、何処まで本気かは判らないが死を考える事もあった。現に、今でも仕事中にちょっとした引き金があるだけでも涙が止まらなくなってしまうのだ。


 最近は多少落ち着きも出てきたし、手に入れた情報から海外で余生を過ごすのも良いな、などと考える程度で済んでいる。しかしそうなっては誰が残りの債務を済ませるのか。答えは簡単だ、支払いの際に連帯保証人をお願いした父である。快く引き受けてくれた父に債務を背負わせる訳にはいかない。ただ死にたいと言うだけの願いすら、リーブによって打ち砕かれたのである。まさに八方塞がり、我が人生は完全に捻じ曲げられてしまった。


 これらの理由が全てかの企業にあるとは言わない。正直過去の仕事の中には相当辛い物もあり、直接の原因はそちらの方とも思える。だが通っている間に、良心的な仕事内容でも不意に頭が真っ白になるのは、紛れもなく施術への苛立ちからだった。心が壊れた、などと大げさな事を言うつもりはないが、そう言った疲れが今の状態を生んでいるなら、何某21は確かに、一人の人間の人生を狂わせたのだろう。


 これを読んで、皆様がどう思うかは判らない。かの会社を嫌悪する方もいれば、当方の根性の無さを笑う人もいるだろう。実際のところはあの支店が酷かっただけで、全体的に見れば優良企業であった可能性もないと言う訳ではない。ただ、ここに書いた事は全て筆者の経験した事実である。こういったサービスは実際に存在するし、それを受けて心が弱る人間もいる。末筆ながら、それを読者諸兄に知って頂いたところで、本エッセイはこれにて終了したいと思う。


 では最後に、最後に一つだけ思いついたので言わせていただきたい。



リーブのおかげでハゲが気にならなくなりました! あんな想いするならハゲの方がマシですからね、ありがとうございます!

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