第7話 続、閉店後
「じゃあマッチングアプリの話の続きをしようか。オレの予想だけどさ、可愛い子と美人にしかいいねしてないんじゃない?」
まさにその通りだ。俺は可愛いか美人にしかいいねをしていなかったので苦笑いした。
「はい。してないです」
「当然可愛い子に行きたいのはわかるけど、恋愛初心者の人はいろんな子にいいねしたほうが絶対いいと思うよ?」
冷蔵庫からコーヒー缶を2つ出し、一つを俺に渡した竜さんはジェスチャーでタバコ吸うよ、としてから火を付けた。
「あれね、人気の人だと一日で百人からいいねが来るんだよ。可愛い子は当然そんなの毎日見てられないから基本的に放置してる。
で、気が向いたら見て気になった人がいたら返す。みたいな子がほとんどなんだ。」
「ええ、そんな事になってるんですね、マッチングしないわけだ」
「そうゆうこと。さらにそこから百人中の何番かには入らないといいねは来ない。
だから十人にいいね出来るとしたら、そのうち八人は人気があまり無さそうな子にいいねしとくとマッチングする確率はすごく上がるから、明日試してみるといいよ。」
「わかりました。勉強になります」
そういうことか、まずはそのあたりを掴むことが必要だな。マッチしたら付き合うわけでもないんだし、多少ブスでもマッチングすることに慣れていく必要があるな。
「じゃ、オレぼちぼち帰ろうかな。嫁待ってるし」
奥さんが迎えに来ているらしい。信用されてないのだろうか。それともただ愛されているだけなのか。何方にせよ竜さんが魅力ある男なのははっきりと俺にもわかっていた。




