表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
28/29

第28話 ホルモンの奴隷たち

 いつか竜さんが言っていた。男も女もホルモンに支配されるホルモンの奴隷であると。

 

 

 性的興奮により男はテストステロン、女はエストロゲンがドーパミンと共に大量に噴出され、快楽のため自我を消失してしまう。

 

 

 聞いた当時は俺が無知なのをいいことに大袈裟なと思って話半分くらいに聞いていたものだが、今はそんなことを思い出すこともない。

 

 

 俺とシオリはホルモンの奴隷に成り下がっていた。奴隷になることの快感と幸福感たるや凄まじく、俺の性的興奮をシオリは美味そうに飲み、シオリの性的興奮を俺も喉を鳴らして飲んだ。俺の興奮は増幅されていく。脳が溶ける。

 

 

 言語化するとしたら、極限の空腹時に高級な和牛を口に入れたその一口目の快感を何倍かに濃縮し継続的に脳に注入されていく感覚。何故人間が異性を求めるのかの根本がこれだと本能で理解させられてしまう。

 

 

 何分経ったろうか、シオリはその快感をもう何度も経験しているだけあり息を荒げながらも俺のズボンを擦る手を止めた。

 

 

 「はっ、あっ」

 

 

  俺は何故やめるんだ、と言いたげな快感と哀願が混じった目でシオリを見る。 

 

 

 「もうだめ、ここカラオケ」

 

 

 息を荒げたままシオリは返した。

 

 

 俺はシオリの手を取り、受付でチェックをして歩いているのか走っているのかもわからず街へ出た。

 

 

 目的地を言わなくてもシオリも同じ速さで同じ方向に動いていた。

 

 

 

 

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ