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第18話 シオリ①

 今日も先日購入したユニクロのTシャツにジーンズだ。白いエアフォースワンも履いた。これが当面のマッチングアプリで会う時のユニフォームになる予定だ。

 

 

 竜さんからはユニクロでもエアリズム一枚で出掛けちゃダメだよ、なんて言われたが流石の俺でも肌着とシャツの違いくらいは解る。舐められたものだ。

 

 

 

待ち合わせ場所に着いて少しすると、前からシオリと思われる女が歩いてきてラインしてきた。俺で合っていることを確認すると、「じゃ、行こっか」と明るく言い俺達は居酒屋へと向かった。

 

 

 シオリは意外にも巨乳と呼んで差し支えない豊かな双丘の持ち主であった。ブスはブスなのだが胸が大きいというだけで俺の中のシオリはブスから巨乳の女という認識に変わった。男という生き物は皆そんなものだ。

 

 

 居酒屋に着き、俺は竜さんから教わった巨乳の女に当たった場合の鉄則を思い出していた。

 

 

 「巨乳の女の子と話す時は絶対胸を見ちゃ駄目だよ。」

 

 

 竜さん曰く女は胸を見られたら絶対に気付くらしい。この男、目が勃起しているなどと思われ変に警戒されても良くないので胸は見ないように心がけるつもりだ。

 

 

 居酒屋はシオリがたまに行くんだという店にした。本当は竜さんのいるばくばくへ行きたかったのだが今回は待ち合わせ場所から遠いこともありやめておいた。

 

 

 俺はビールを頼み、シオリは梅酒のソーダ割りを頼んでから適当にサラダや魚料理、串焼きを食うことにした。

 

 

 正直言って、俺はこんなに乳がでかい女とデートをするのは初めてでなんというか気圧されてしまった。具体的にどういう状態かというと平時と比べ物にならないぐらい頭がクリアに働かなくなっていた。

 

 

 アリサから得た知識は頭には入っているが、それを自分にインストールできたかといえば答えは否だった。なにせ女に対する実戦経験が足りなさすぎる。要はオスとしてのレベルが低いのだ。



そしてありきたりな、女を嫌な気分にさせないよう気を遣った、手応えのないのんべんだらりとした会話しかできない自分への不甲斐なさが、このデートはうまくいかないであろうことを予感させた。

 

 

 しかし俺の想像は覆される。シオリはただの乳がでかい女ではなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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