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第17話  クミとシオリ

 アリサの後でマッチングした二人、俺とやり取りをしている女はクミという女とシオリという女である。

 

 

 クミはメガネを掛けた俺と同じ年の女で、シングルマザーだという。はっきり言って美人ではない。十点満点中の三点ぐらいで、スタイルはまあごく普通といったところだ。

 

 

 最初は顔をぼかした写真しかなかったが、やり取りし出したら見せてくれた。警戒心があるのかないのか良くわからない女だなと思ったのを覚えている。

 

 

 クミのプロフィールには「やりもくむり」という一文があった。やりもくとはセックス目当てということだろう。が、俺も同じやりもくではあるのだが、やり取り目的なので大丈夫だろう。

 

 

 「俺やりもくじゃないので、良かったら仲良くしてください」とメッセージしたところ、「よろしくお願いします」と返事が返ってきたところから始まった。

 

 

 今のところはクミともアリサの時のように朝おはようとラインしたり、お互いに今日あったことを報告したりする程度のやり取りである。

 

 

 クミの子供の話はあえてしないようにした。今の関係性で触れていい話題ではないような気がするからだ。

 

 

 シオリの話に移ろう。シオリは同じ街に住んでいるフリーターで、ブスはブスでも変に活発な、言うなれば自ら毎回バッターボックスに立つのだが三振ばかりしていそうな、そんな印象を受ける女だ。

 

 

 シオリはいいねが返ってきてやり取りが始まるやいなや飲みにいこうと言ってきた。俺はもう少し仲良くなってからにしようと返したが、何回も飲みにいこうと誘ってくるので押しに負けて今日の夜に会うことになっている。

 

 

 ブス相手とはいえ自分が女に誘われるなんて、正直感慨深いものがあった。

 

 

 はっきり言ってマッチングアプリと竜さん様々であるのだが、二カ月前の自分からは今の状況になるなど全く想像できなかった。まあ成果という成果は出ていないのには目をつぶるとしてだ。

 

 

 変えようと思えばいつでもこうなれたのだろうか、などと考えているうちに日が暮れてきた。俺はシオリとの待ち合わせ場所に向かうことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

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