第15話 閃き
それからというもの、このニ週間は毎日チップルで女にいいねを限界まで送る日々が続いた。
いわゆるイケメンであれば一日やそこらで三人からいいねを返してもらえるのだろうが、そうではない俺はニ週間で何とか二人の女からいいねを返してもらい、他愛もないやり取りを続けるだけで精一杯だった。
が、二人がいいねをくれたのだから三人も可能ではあるか、という気持ちになっていた。そんな時、竜さんからラインが来た。
「どう?三人と仲良くなれた?」
「いやー、今二人です」
「じゃあ三人じゃないの?アリサちゃんだっけ、いるじゃん。あれから連絡してないなら元気?って連絡してみな?」
「わかりました。ラインしてみます」
と、いう流れになった。正直アリサの事をすっかり諦めたと言えば嘘になる。俺は勇気を振り絞り、アリサに元気?とラインを打った。返事はすぐ返ってきた。
「うん、元気だよ。俺君は?」
俺は元気だよと返信した。そしてちょっとでいいから電話できないかと聞いた。良いよと言うので、アリサに電話をかけた。2コール目でアリサの声がした。
電話で俺はアリサに伝えたいと思ったことを全て伝えた。
自分は恋愛初心者であること、好きになったがどうしていいか分からなかったこと、いきなり告白してごめん、嫌じゃなければ友達から仲良くなりたいという旨を伝えた。俺はあれから毎日後悔していたのだから。
おそらく俺の気持ちはアリサに伝わった。なんとなくそれは分かった。
「そうだったんだね。わかったよ。じゃあこれからちょっとずつ仲良くなろうね」とアリサは答えた。
オレはこの時、こういうアリサだから好きになったんだと思った。と同時に、オレだってモテる男になれるのではないかということを強く感じていた。
おれは逸る気持ちを抑え、竜さんに閉店後に行ってもいいかと連絡した。




